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薄毛の悩みは地獄の悩み

こんにちは、八重洲リーマンです。

先日中央線に乗って職場から帰宅していた時の話です。

やや混み合っている社内で僕の隣に、中年からシニアの間くらいの年の頃合の男性サラリーマンが立っていました。

一目彼を見て、違和感をおぼえました。
それは彼の頭髪です。

パット見はある程度の毛量に(ハゲては見えない程度)見えるのですが、色合いや雰囲気に何か違和感がありました。

隣にいたので、よくよく見ずとも目に入ってきてしまいましたが、その違和感の正体は「粉」でした。

明らかに何か真っ黒い粉が彼の頭髪にふりかかっていました。

土台となるヘアスタイルは分かりませんが、頭髪の隙間を縫うように、生え際を確保する様に黒い粉がびっしりと塗布されています。

その影響もあって、毛髪が何か変なテカり方をしています。また首筋等にその粉が散ってしまっているので、明らかに粉を使用していることが人に分かってしまう状況です。

それに気付くと、申し訳ないですが、僕もそこに目がいってしまいます。

「どうやってスタイリングしているのだろう」
「周りに何か言われないのかな」

そうやって彼を見ていると、彼の浮かない表情も気なります。

先頭車両に乗っていたのですが、彼は食い入るように運転席の窓ガラスを覗き込んでいます。
既に夜で外は見えないのに。

僕には彼が窓ガラスに反射する自分自身の頭髪を凝視している様に見えました。

もちろん真意は分かりません。
僕もかつて薄毛に悩んで、それを手放すまでに長い長い時間がかかったクチなので、感じ入るところなありました。

皮肉なものです。

頭髪を気にして隠せば隠すほど、注目を集めてしまい、自分自身も結果的に薄毛に執着してしまいます。

しまいには日中ずっと頭髪を気にしていたことも。地獄です(でした)。

問われているのは自分の毛の量ではなくて、心の強靭さです。

そんな薄毛に悩む人の根本的な解決策はいかに隠すではなく、認めること。かもしれません。

でもまあ、難しいですよね。偉そうにすみませんでした!

ではでは。

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