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昨今の三菱UFJ銀行の報道を見て感じること

こんにちは。八重洲リーマンです。
今日は僕がかつて勤めていた古巣で最近不祥事が多く報道されているので、かつて勤務していた僕が感じることを綴りたいと思います。

僕は新卒から約7年半程銀行で勤務し、
国内営業店→本部→海外勤務(NY,LDN,SNGの3極のどれか)をした後に退職して、今勤めている金融機関に転職しました。

ですので、にわかな元銀行員ではないと自負しております。
少なくともある程度銀行内部のことを語れる程度には内情に通じているつもりです。

そんな僕が最近報道される古巣の不祥事を見て思うのは、「今にはじまったことではないし、掘ればいくらでも出てくる」

こう思います。
やはりお金を扱う会社で、とんでもない数の従業員が全世界に勤めています。

絶対に敵わないと思う優秀な方もたくさんいましたし、その反面性格がネジ曲がった人、とんでもなくだらしない人、ぶっ飛んでいる人もたくさんいました。

色々なキャラクターの銀行員がお金を扱う仕事をしているので、悪事を働く方向に向かってしまう人も一定数いる。
そう思います。
ですので銀行の人事部は今報道されている不祥事の50倍(比喩ではなく本当に50倍はいると思います)の不祥事を把握しているでしょうし、報道各社があといくつか爆弾を抱えている可能性もあるかもしれません。

現に僕が銀行に所属していた時にも支店で顧客のお金の横領、本部では買春でそれぞれ逮捕者が出ています。

そういった意味では驚きはしないのですが、ここまで報道が連続するのは何か作為を感じなくはないです。

陰謀論は横におき、ではなぜ、そんなに不祥事が発生するのか?
銀行員はそれなりにお金を貰っているのに。
社会的にも認められている職種なのに。

元銀行員の僕が思うのは、

  • お金との接点

  • お金持ちとの接点

  • 減点主義

この3つが不祥事を助長する主な理由だと思っています。

まず1点目はやはり支店業務でお金を直接扱っていると、どこかで魔が差す瞬間が出てくる可能性は、他の職種の方よりも多くなると思います。
もちろん、一線を現実的二越える人はごくわずかですが、やはり万人単位の従業員がいれば(約3万人います)、仮に0.1%の割合だったとしても30人の犯罪者がいることになります。

毎日、毎年、40年近くお客様の現金を扱える立場にいたとして、一瞬たりとも魔が差さないと、僕は言い切れません。

ちなみに僕が勤めていた支店では、お客様のお金を横領していた担当者が最終的に逮捕されるのですが、実はその事実はとうの昔からバレていて支店長の申し送り事項になっていたそうです。

自分の代で発覚したら支店長自身も処分されますので、、笑
実に銀行らしい思考回路です。

2点目は読んで時の如くですが、銀行員は多くの富裕層と接するのでそんな彼らの生活水準に憧れを持ってしまうところは間違いなくあります。
僕も銀行に勤めていた頃は周りからは「トップ企業に勤めていてお金も稼げていいね」と何度か言われたことがありますが、それを言われる度に自分のお客様(僕は法人担当だったのでその社長さん)を思い浮かべ、それと比較し、本気で大したことないのになあと思っていました。

最後は、聞いたことがある方もいると思いますが、銀行は間違いなく減点主義です。
何かをやらかすと絶対に昇進できなくなります。
その上で信じられないくらいの社内ルールや規定、上司からの圧に縛られています。

つまり、死ぬ程ストレスフルな職場環境です。

そして人間は縛られれば縛られる程どこかでその反動が出るものです。

たくさんの社内不倫もありました。
うつ病の人もたくさんいました。
そしてお客様のお金に手を付けてしまう人も少なからずいました。

昨今の不祥事はそれら複合的な要因が重なら、

それら醜聞を隠しきれなくなったのが、今の三菱UFJ銀行です。

我が古巣ながら寂しい現状ですね。

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