山林の境界線問題
山林が荒廃し、土地の権利は相続され細分化されて、山林の境界は日に日に不明確になってきている問題があります。
国土交通省「山村部における地籍整備の実施状況と課題」
https://www.mlit.go.jp/common/001204977.pdf
には地籍整備の課題がいくつか挙げられています
・過疎化・高齢化が進行し、森林の荒廃等の問題が顕在化
・森林所有者の高齢化、不在村かの進行により、地元精通者が少なくなり土地境界情報の把握が困難になりつつあることから、境界情報がうしなわれてしまう前に強化の明確化を急ぐ必要がある。
そして、山村の調査の必要な理由として、
精度の低い古い構図が多く、境界情報が不明確で現況とのズレが大きい。
土地所有者の所在確認が年々困難になるほか、境界に詳しい人がいなくなり、測量事態が困難になる。
と書いてある。
筆界確認手法の弾力化策などが挙げられているが、現地立ち合いを軸としており、もはや所有者が不明な状況では効果があげられるとは思わない。goolemapやGPSなどのデジタルと結びつけ、国の責任で明確なデータべ―スの作成をねがうばかりである。土地の売買が簡単に行われるようにしなければ、この状況は打破できないのと考えている。