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機は熟した

私は「わたし」という人生ゲームをしているとして、そのゲームのゴールは「身体と心の繋がりを取り戻しその歓びを存分に味わうこと」だとしたら?

私ならまずゲームの最初に心と身体をできる限り分断する出来事を設定して、心と身体の繋がりを全く忘れた状態でゲームを始めるように設計する。

毒親や虐待や発達障害を用いて、あえて幼少期に愛着が全く形成されない状態にして心と身体を凍りつかせる。

ゲームの中盤では、様々な試練を乗り越えていくうちに自分の心の状態に気付き、身体の状態に気付いていくような仕掛けをしておく。

その中で自分の自己肯定感の低さ、親との関係性、愛着が全く形成されていないこと、自身の発達の特性と家族の発達の特性など、自分に対しての気付きを深めていく。

それに対して、分子栄養学やヨガ、心理学、カウンセリング、ヒーリングなど、様々なアプローチを用いてそれらを乗り越えていく。

いい感じに自分への気付きが深まって整ってきたところで、仕上げに「夫が突然この世を去る」という渾身の一撃をブチ込んで、心も身体もボロボロになるよう追い込み奈落の底に突き落とす。

心が枯れ果てた私の背中の筋肉はこれまでとは比べものにならないほどガチガチに瓦みたいに硬く固まり、股関節と膝は痛み、ギックリ腰になる。顎とおでこには原因不明の吹き出物が出続ける。そうやって身体のコントロールを失った私の体重は無限に増え続ける。


そこでようやく私は自分の身体と本気で向き合うことを決意する。決定的に分断された心と身体の繋がりを取り戻す。そうするしか生き延びる道がなくなる。

さぁ、機は熟した。

ようやくここから私の伏線回収のゲーム後半戦が始まる。

とてもハードル高く設定したのは、その方がクリアできた時の喜びが大きいから。

私は泣きながら、時には吐きそうになりながらも地を這うようにそのゲームをやり進め、今ついに後半戦に差し掛かった。

今まで味わった悲しみ苦しみを果実に変えて、私はこのゲームのグランドフィナーレを飾るのだ。

そのために一歩踏み出した。

今まで考えたことも想像したこともなかった分野。

ここに行き着くためにこれまでの苦しみがあったのだと今思える。

これからどんなご褒美が待ち構えているのか。私はこの先が楽しみでならない。

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ひるね
うれしいです!!!!