私と吃音症と場面緘黙症
これは私の体験談になります
物心ついた時から吃りがありました
記憶している中では
"連発"
が多いです
連発とは「ありがとう」と言いたい時
「あ、あ、ありがとう」と最初の言葉を何回も言ってしまうことです
幼稚園児だった私は、親や周りの大人、同じ幼稚園の子に「喋り方変だね」と言われることはありませんでした
なので私自身、特に変だと思うこともなく小学校に上がりました
一年生の頃は何事もなく、普通に声を出してお友達と話せていたと思います
なので学校は楽しい場所だと思っていました
その考えがガラッと変わってしまったのは
小学二年生の時
国語の授業だったと思うのですが
自分で書いた作文を
クラスの前で音読するというもの
私はそこで何度も吃ってしまいました
しかし、やってしまった〜と思うことはなくやり遂げたという達成感を得て席に戻ろうとしました
しかし、歩いていた時に聞こえてしまったのです
「○○って喋るの下手だよね笑」「ね、なんか変だよね笑」
コソコソ話しながら笑う数人のクラスメイト
これを聞いてから"私って喋るの下手なんだ"と
思い、深く悩むようになりました
そして、学校に行くのが怖くなりました
嫌になりました
また人前で話すなら
笑われる覚悟をしなきゃいけない
でも幼かった私にそんな覚悟はなく
徐々に人と話せなくなりました
そしてまた迎えたクラスの前での音読
私は原稿用紙を見つめるだけで
声は出ませんでした
目頭が熱くなりポロポロと涙が
担任の先生は優しく声をかけてくれました
私が声を出せるようにと
皆に顔を伏せてもらったり
耳を塞いでもらったりしました
それでも声は出ませんでした
ここから私の
場面緘黙症
が始まった気がします