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3匹のキノコ

幾つもの田畑が霧になり、街が流れ着く先の丘の下には三つ子の景色が漂う。

巡りゆく最中の心苦しい飾り包丁が心地よく歩いている。

セルフカントリーの宝庫は、北より南の晴れた無人島から東方向に咲き乱れ、
誰かのことばかわからない君の声には周波数が一定に乱れている気もする。

タンザニアの隣はオレンジの味がした。

箱の中は取り憑く暇もなくこの右手が掻きむしる。

綿棒と共に空中を歩き続けるタニシの共鳴は奇しくも当たっていた。

途方に暮れた三匹のキノコは今日も平然と隣に居座り続け、日々の疲れを振りまき、まるで鰯が叫んだ姿を描いている。

2階の住人はいつも泣き続け、あなたの匂いを撒き尽くす絨毯を敷いている。

この気持ちがどこに照らされようと一つもこだましないグラスの縁を触れる。

賑やかな叫びが布団の中に沈みゆく時には千載一遇の景色が時を止め、テリフリアメの轟音が吹き込まれる。

溶けた眼の底には原風景が塗りたくられようと目に映る隙間を灯し、混合させようとする。

先日のチーズはこの通り真っ逆さまになり、秘密のドアを遠ざけていたが金曜日の襖は煮え続け、挙げ句の果てに道路沿いのカフェが見せしめにあった。

ポイントが高い損得勘定の次に苺大根を愛する人々には、優柔不断なモーリーさんを高跳びで飛び越え、二刀流を名乗るもとち狂うラビリンスには面と向かって鎮座する。

己に対してメリハリを強要して、麦粒腫がたくさん寄ってきた。

次の日曜日は筍の森彦を隣に連れて、早歩きを願ってみる。

出鱈目なテーブルは参考書をまとめ上げる人たちに問答無用の寒イボが裁きを受ける。

時間を燃やした先の風景を体内に取り入れようとしそうな天邪鬼。

厳しい腹太鼓を叩き潰そうとする愚か者には変貌期が来るはずだ。

身近にいる短なものには分からない。絹さやが生まれてくる瞬間を惨めにした奴。

今後一人になって黙々と蹴り込んでくる粗末な蓮の葉。

みんなを取り込む蒟蒻的な要素は、益々過激化してくる。

暇人たちはキャンドルを必要としない。減点対象はまさに比例していくだろう。

面識のないこの紙を右手がひたすら回していく。

浮遊していくケーブルの兄貴は棚に入れておこうとおかないと正直であり続ける。

独りよがりは豆腐に近い心情を釣り直して育む。

無鉄砲さを兼ね備えていくこの人たちは、道連れのワインを共に固めてグラスを作っているようだが、何をしようと不条理に砂埃が吹き込まれ、縁日を増やそうとすることを時には許そう。

麺と汁に浸かる大の大人をヘリコプターで漬け込みたい奴を、私たちの君に大切にリスペクトをしていきたい。


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