同僚
同僚が1人いる。同年代で、同学年。
7年近く一緒に働いている。
働いている自分と、飲みに行く自分を知っているのは同僚だけだ。
お互い受付として人のミスも謝らないといけなかったり、取りまとめたりしていて、矢面に立つ苦労を知っている。
友だちじゃないけど、友だちには話せないことを話せる。
職場では敬語だけど、飲むと口調が砕けるふたりがいる。
大人になって、友だちじゃないけど友だちみたいに関われる人がいる楽しさを知る。
笑って、泣けるねってちょっと泣いて、これ懐かしいねってしんみりする。
仕事に行きたくないと思って朝起きるし、辞めたいな、次行くとこないけど辞めたいなと思う日もあるけど、彼女に会えたことはわたしの良き出来事で、きっと幸せなことなんだろう。
友だちか、友だちでないかの世界しか知らなかった時から、そのどちらにも入らない同僚がいるという幸福に感謝する。
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