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北欧ヴィンテージ食器の魅力とは

今回は、最近ハマりつつある北欧のヴィンテージ食器の魅力を語ります。

ヴィンテージ食器集めにハマったきっかけ

約1年前、オスロに引っ越した当初は、特段北欧食器に興味がありませんでした。
食器は好きなのですが、どちらかというと、モダンな日本の食器(有田焼のやま平窯や1616 / arita japanなど)が好きで、ちょこちょこと集める程度。北欧食器の魅力にも全く気づいていなかった為、有名なヴィンテージショップや蚤の市には一度偵察に行ったものの、心揺さぶられるものはなく、何も購入せず終了。

ところが数ヶ月前、ヴィンテージのプロである友人宅で行われたポップアップで、とても私好みの食器に出会ってしまったのです、、、。
その時点では、その食器の価値なんて露程もわかっていませんでしたが、見た瞬間にビビっときて、「あ、これ欲しい・・・!」と思い即購入しました。

その日に私が譲ってもらった食器はこちら。

・Rørstrand社のBlå eldシリーズのコーヒーカップ&ソーサー
目の覚めるような青と白のコントラストが美しいコーヒーカップ。カップの取手の曲線の優雅なこと。カップにもソーサーにも、縄のような細かい模様がついています。

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・Arabia社のRiisiシリーズの花瓶と器
薄く上品な白に、光が透けるお米のような柄。こちらは一度素焼きした後に職人さんが手で模様を彫り、更に釉薬をかけて焼き上げる為、非常に手間のかかる作り方だそうです。
自然な光が当たると色が明るくなり、とても綺麗。いつまでも大切に愛でていたいような、そんな可憐な花瓶です。

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・Rørstrand社のKokaシリーズのグラタン皿
こちらは日常的にガシガシ使えるグラタン皿が欲しい、と思い購入したお品です。深さが深すぎず、2人分のグラタンやドリアにもちょうど良い大きさです。

写真はグラタンではなくカルボナーラを盛ったので、生活感が溢れ出ていますが、それぐらい日常使いするのに便利な食器ということです!


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さて、そこからです。家に帰って器を一通り愛でた後、同じシリーズの他の食器も欲しくなってきました。
手っ取り早いのはFinn.no(ノルウェー版メルカリ)だ!と思い、早速翌週にRiisiシリーズのデミタスカップを購入。実はこれ、コーヒーカップだと勘違いして買ったんです。初っ端から間違えるっていう。受け取りに行って、「あ、、、(汗)」と思ったんですが、目の前のおばあちゃんに向かって私エスプレッソは飲まないんですやっぱり要りませんとは言えず、結局購入しました。それでもRiisiシリーズは可愛すぎるので、エスプレッソ飲まなくても関係ない!観賞用!と割り切って飾っています。

北欧ヴィンテージ食器の魅力とは?

オスロ在住の私の友人もかなりの確率でヴィンテージ食器を持っていたり、コレクションしています。
なにがそんなに楽しいのか、私自身もここ数ヶ月の新参者ですが、その魅力について列挙したいと思います。

ヴィンテージ食器を集める魅力って、ざっくりと、食器を探す・集める魅力(行動)食器自体の魅力(モノ)の2つに分けられるのではと思うのです。

1. ヴィンテージ食器を探す・集める魅力

・宝探し感
まずはこれですね。自分が欲しいシリーズや、好みどんぴしゃの食器を見つけた時の高揚感です。ヴィンテージは、復刻版を除き現行品ではないので、全て巡り合わせです。どんなに好みのデザインでも、誰かが手放してくれなければ、出会うことはありません。
いつでも買えるものではないからそこ、セカンドハンドショップや蚤の市を回り、出会えた時のワクワク感が楽しいのです。(とはいえ、それなりのお金を出してネットでポチっとすれば買える品もあります。)

・購入できるお店の場所や値段の身近さ
ヴィンテージ食器は、お宝に出会えるかはさておき、オスロの至る所で購入できます。街中にはたくさんのセカンドハンドショップがあり、販売価格も非常に良心的です。おそらく大抵のものは、新品の食器を購入するよりも安価です。買いにでかけることも、実際に買うことも、どちらもハードルが低く、手軽に楽しめます。

・新しい知識が増える
知り始めると奥が深いヴィンテージ食器。それぞれのシリーズの作られ方や、作られた年代、デザイナーの特徴、名前に込められた意味や希少性などなど。食器の裏にあるバックスタンプからも色んなことが読み取れます。
新しい知識が増えるのは、それだけで面白いです。 

・ヴィンテージ仲間との時間
どんな趣味にも共通しますが、趣味さえ合えばどんな人とも楽しく過ごせることってありますよね。ヴィンテージ食器は、オスロでの友人作りにも一役買ってくれていると思います。誰かのコレクションを見せてもらったり、自慢の食器でお茶をしたり、一緒に探しに出かけたり、そんな楽しみ方もあります。

2. ヴィンテージ食器自体の魅力

・モノに込められた思いと歴史
ヴィンテージ食器って、なにがすごいかって、半世紀も前に作られたものが、今自分の目の前にあるってことだと思うんです。自分の手に渡る前にも、きっと誰かの食卓で活躍して、たくさんの人に愛でられて、そのお宅での役目を終えて、ヴィンテージショップなり蚤の市を通じて、巡り合ったわけです。手書きの柄が少し剥げていたって、それもご愛嬌。
食洗機でガシガシ洗うとペイントが剥げてしまったり、耐久性を考えるとイマイチなものもありますが、それまでの彼又は彼女の経歴を考えると、食器洗いが大嫌いな私でさえも、ちゃんと大切に手で洗おうって思います(もちろん全部の食器というわけにはいきませんが)。

・デザインがかわいい
集め始めてから、本当に可愛いデザインが多いなと感じます。なぜかはわかりません。ハマる前はなんとも思わなかったんですが。汗
何十年も前に作られた食器なのに、意外とモダンなデザインも多いのです。また、北欧食器は少し渋くて、ほっこりと温かみのある色も多く、和食にもとても合います。日本人が作るお料理のレパートリーにも、かなりの確率でマッチします。

・季節感を感じられる
季節が感じられるデザインが多いです。夏なら、EgersundのKorulen(ひまわり)シリーズや、FiggjoのClupea(ニシン)シリーズ、IttalaのSolaris(太陽)シリーズあたりを使って、涼しげな食卓を演出できます。秋には、深いブラウンが特徴のArabiaのRuska(紅葉)シリーズや、ブラウン×オレンジが優しい色合いのRorstrandのAnnikaシリーズなんかを使いたいなと、持ってもいないのに妄想を膨らませることも楽しいです。

・この世にある数は限られていて、減る一方だという事実
どんなに大切に扱っていても、日常的に使っていれば、食器は壊れます。パリーンと真っ二つに割れなくても、ヒビやカケが入ることは多いです。
つまり日々ヴィンテージ食器の数は少なくなっているわけです。当時から人気で多数生産されている食器ならまだしも、当時でさえ数年しか生産されていないようなものや、テストカラーとして極少量しか生産されていないものは尚更、月日を重ねる毎に、数は減っていきます。希少性ってやつですね。
需要が維持されたとしても供給量は減っていくので、きっと価値はあがっていくはずです。友人が「アンティークは投資と同じ」と言っていましたが、それも一理ありますね。


はい、誰得?って感じですが、私の感じることをつらつら書きました。笑
少しでも共感してくれる方がいれば嬉しいです。

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