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【SDGs×ブロックチェーン③】ブロックチェーン技術を活用して解決できるか?

ゴローです!
前回の記事はこちらです!(【SDGs×ブロックチェーン②】SDGs活動ってメリット(企業・個人)あるのか?)

前回はSDGsの目標を達成するためには、個人の活動が必須。
然しながら、現状ではSDGsの認知度は高まってはきているものの、
個人の活動にはそれほど結びついていないのではないか?

・個人がSDGs活動をするためのインセンティブの欠如
・プロジェクトを推進するための仕組みの欠如

上記2点を解決することが出来れば、SDGsの目標達成に近づくのではないかといった主張をしてみましたが、ではどうやって解決していけばいいのでしょうか?

ブロックチェーン技術を活用すれば、解決の糸口は掴めそうな気がしています。
ブロックチェーン技術とは、コンピューター上に分散型台帳を作る技術を指します。台帳とは帳簿や管理表のようなものです。イメージしやすいのは、銀行通帳です。
今までは、このような台帳や帳簿は責任者が管理をしていましたが、ブロックチェーンは、特定の管理者が不在でも使用することができることが大きな特徴でもあります。ネットワークに参加している全員で情報を管理する技術でもありますので、公平性が保たれています。
また、分散型という特徴は、今までの社会構造とは全く異なる社会環境を形成できます。
今までの社会では、「信用・信頼・価値」の確立と維持には、物理的な組織作りと中央集権的なヒエラルキー構造が必要でしたが、この技術を使えば、コンピューター上でグローバルに関係者を集めることもでき、国境や場所に制約されない社会の仕組みを構築する事も可能です。

それでは、ブロックチェーン技術を活用しSDGsを達成するために上記の問題点をどう解決できるかを考察していきたいと思います。

現状、SDGs活動の個人への認知度は高まってはいるものの、その内容までを理解しているかというと一部の方々を除いては程遠いのではないでしょうか?
関心度の度合いと個人での取り組み状況などにより、差が出てきているのが課題なのかもしれません。

マスコミやテレビなどでの露出機会が増えたことによりSDGsという単語を聞いたことがある人は増えたが、さらに踏み込んだ内容の理解や個人のSDGs活動への参加促進が、SDGsの目標を達成するためにはやはり必要不可欠だと思います。

そこで考えてみたんですが、ブロックチェーン技術を活用したソーシャルメディアなどで個人の活動を促進してみてはどうでしょうか?
記事の内容は、SDGsに特化した情報サイト的な感じにして、各地域での取り組みや個人での取り組み、海外での取り組みなどをそのサイトを介して読む事ができるようなもの。既にあるのかもしれないですが。。

読み手が記事に「いいね」をすると、独自の暗号通貨(インセンティブ)がもらえ、良質な記事を書いた書き手にも、同様のインセンティブを与えることで、書き手のモチベーションを高めると共に、良質な記事を集められる仕組みのメディアはどうでしょうか?

こうしたインセンティブを設けることにより、書き手はいかに良質な記事を書くか、読み手はいち早く良質な記事を読んで「いいね」をつけるようになり、結果としてSDGsの具体的な内容を知り、理解を深める事に繋げていく。
またユーザー同士が繋がっていく為、SDGsコミュニティが醸成されていくといったメリットもうまれていけばいいかなと思います。

仕組みとしては、下記メディアがイメージとしては近しいです。

ブロックチェーン技術を使った「Learn to Earn」といった、学びながら稼げる仕組みを使うのもSDGsの「質の高い教育をみんなに」を拡げるきっかけにもなり得るのではないかなと思ったりしています。

「STEPN(ステップン)」で、日本でも「●●しながら稼ぐ」モデルは注目されましたが、その仕組みを使いSDGsを学ぶことによって暗号通貨を稼げるような「Learn to Earn」的な仕組みを活用してみてはどうでしょうか?
学ぶという事にゲーム要素とインセンティブ(暗号通貨)が稼げるといった
動機付けをすることにより、ユーザーが学習を継続できるといったメリットがあるのではないかと思います。

現状ではSDGsの認知度は高まってはきているものの、その内容や具体的な事例などの共有などに関しては、まだそれほど浸透していないため、SDGsを学べるサービスと全世界共通のインセンティブ(暗号通貨)を提供できるブロックチェーン技術を活用したサービス展開をしていくことで、よりSDGsに興味を持ってもらい、より深く知るきっかけになれるのではないかと思います。

また、ブロックチェーン上で、学習履歴を管理することにより、受験者全ての学習した経緯がデータとして永久に保存され、必要な時に可視化するような事も可能です。
学習達成度に応じて、合格証みたいなものを発行することで更に学習意欲を促進することもできますので、継続学習には効果的かもしれません。

上記のようなサービスやインセンティブによって、SDGsの理解を深めていった次は、個人でもSDGs活動を促進するような仕掛けが必要になってくると思います。

SDGsの17の目標の中の12「つくる責任 つかう責任」を例にとってみましょう。

「エシカル消費」をした購買者には、仮称:SDGsトークンを配布。

「エシカル(Ethical)」とは、倫理的、道徳的を意味する言葉。エシカル消費とは、環境、人間の身体への負荷、さらには社会貢献などを考えて生産された商品やサービスを選んだ消費行動を指しますが、そうした行動をした人たちに仮称:SDGsトークンを配布して、SDGsコミュニティを形成していくのはどうでしょうか?

コミュニティ形成に関しても、ブロックチェーン技術の発想である自立・分散を組織論に応用したDAO(分散型自立組織)で運用してみても面白そうですね!

なぜなら、SDGsを達成するためには、「個人の取り組み」が必要不可欠であるため、個人の活動を促進する仕掛け、仕組みが大事になってきます。

DAOで組織運営することにより、以下のような仕組みの構築が可能になりそうです。
①SDGsを達成し持続可能な社会をみんなで創るというビジョンを共有する
②このビジョンに賛同した人たちとのコミュニティを創る
③このビジョンを達成するために全員が日々行動した事に対するインセンティブ(トークン)を付与する

上記のようにSDGsとブロックチェーン技術が融合することにより、個人のSDGs活動にインセンティブが付与され、分散型組織の仕組みができれば、全地球人が自発的に同じ目標に向かって生きる世界が創られていくのではないでしょうか?!

コロナに始まり、戦争があったり、インフレやら、もはや一国で解決できる問題ではないことが多くなってきていますので、SDGsを切り口にブロックチェーン技術を活用して、全世界共通の目標に向かって活動していく良いタイミングなのかもしれませんね!



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