いつか山つき中古一軒家を買ってすてきなおうちに住みたい男のエッセー
ことのはじまり
秋晴れの空にいちょうともみじがはっきりと色づくころ、私は現在のおうちへと引っ越した。
以前のおうちは空港を抱える都市の中心地にある鉄筋コンクリート造の1K。閑静な住宅街に置かれた5階建てマンションの2階に住んでいた。一人暮らしを始めてからこれまでRC造のおうちにしか住んだことのなかった私は、もう少しだけ広いおうちに住みたいと思ってからというもの、幾度も内見を繰り返しては検討を重ね、挙句、半ばやけくそで今のおうちに引っ越したのだった。
今のおうちは、都市から車で20分ほど離れた地域にあって、重量鉄骨造の2DK。構造や立地はもちろんだがそれ以外の要件にうんうんうなった結果、築年数は変えず、家賃を1万円弱落とすことに成功した。
だから、この引越しに後悔しているわけではないのだ。まちがいなくQOLは爆増した。しかしながら、この家、尋常ならざるほど底冷えするのである。小さい頃からおばあちゃんに「きょうちゃん(筆者のこと)は冬でも裸足で元気だね」とよく言われたきょうちゃん(26)が家で靴下をはくようになるわ、大島てるで事故物件じゃないかと調べちゃったりするわともうやりたい放題だ。
まあ冷静に考えれば孫を迎える祖父母宅で真冬の朝から暖房もかけずにいるわけがないのだから、いかに築の古い長屋のフローリングでも裸足で過ごせて当然であるし、床だけ冷たい事故物件など床暖房で除霊完了だ。
とはいえ、ほんとに寒い。今までに経験したことのない寒さだ。そして私はここで初めて知ったのである「底冷え」の恐ろしさを…そして同時になんとかしてこの新居をすてきなおうちに改造してやろうと決心したのだった…
自己紹介
わたくし、「きょうさん」と申します。生まれは静岡、齢は20代半ば、現在は千葉県の某所にて、いつかうだつをあげてやろうと働いております。
以降は、私が今住んでいるおうちを改善していく過程や方法、そしてそれにあたって勉強したことを中心に、日々の生活や諸々考えたことなどを自由に放言していこうと思います。
したがって、noteさんには悪いですが何らかの収益や社会的な便益を生み出すような代物は残念ながらここに投稿されることはないでしょう。私が気の赴くままに散漫な毎日を過ごしているようにここに投稿される諸記事もまた漫然と読んでいただければ幸甚の限りでございます。
でも、いつかなんかの間違いでこれでお金を稼いじゃったりなんかして、日曜大工なんかいくらしても、全然追いつかないような山つきの中古戸建なんかゲットしちゃったりなんかしないかなぁ…
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