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【歌い手さん向け】ピッチ補正・タイミング補正。自分でやるうほ？人に頼むうほ？

ゴリラ／谷口

最近、音楽関連ソフトが以前に比べめちゃくちゃ安くなってきている印象です。通常価格は変わらなくても、セール価格が以前に増して狂ってやがる。
こんな状況で、ピッチ・タイミング補正ソフト／プラグインも大変手に入れやすくなってきています。セールで手に入れた、とかセールで買ったバンドルのおまけについてきたなんて歌い手さんも多いのでは。

最近ゴリラの周りでよく聞くようになったのが「ピッチ／タイミング補正ソフトを買って使い方にも慣れてきたんだけど、ミキサー・ミックス師さんに渡す前に自分で補正かけちゃっていいんだろうか？」という声です。そこで今回はそれをテーマに、補正についてのゴリラなりの考え方を書いていこうと思います。（いろいろな考え方があるので参考程度にどうぞ）

補正を歌い手さんがやるのってどううほ？

結論：いいと思います。

補正ソフトに慣れ、音を破綻させずに補正作業ができるのであれば、自分でやることのメリットはいくつかあります。

メリット１．自分のイメージ通りのニュアンスを残しやすい
歌の細かなニュアンスについて文章で伝えるのってかなり難しいと思います。帰ってきた音源に修正をかけてもらったけど、いまいち思ったのと違う、ということも。でも、自分でやればすべて思いのままです。

メリット２．補正作業を通して、自分の歌の弱点を分析・理解できる
補正作業は緻密な歌の分析作業といっても過言ではありません。一音符単位、場合によってはもっと細かく音程・タイミングを聴き返し、修正していきます。当然、いろんなことに気づきます。
例えば、特定の音程で常に若干下がり気味に歌っていることがあります。すると次回歌うときは、少し上方修正できます。または、歌の後半、盛り上がり部分でいつもタイミングが早くなっていることに気づくことがあります。すると次回から、盛り上がってもタイミングはおろそかにしない歌い方をするように気を付けるようになります。

メリット３．ミックス料金が安くなる場合がある
人にもよりますが、補正なしで依頼するとミックス料金を値引く方が最近は割と多くなっています。
補正作業はミックスと混同されがちですが、具体的には違う作業になります。補正のプロの方もいるくらいです。補正にはかなりの時間と労力がかかるので、そこがいらなければ大幅に作業量が減るのです。
ちなみにGORILLAWORKSではフルで全く補正がいらない場合はミックス料金から2,000円値引かせていただきます。料金表はこちら。（唐突な宣伝）そして仕上がりも早いですｗ

補正を自分でやるデメリットはあるうほ？

結論：あります、が、なくなる可能性があります。

デメリット１．補正作業百戦錬磨のミキサーさんと同じようにはできないことがある
補正作業を何十曲、何百曲やっていく過程で、いろいろな補正技術が身につくことがあります。音を壊さずにがっつり補正する方法とかなんとかかんとかいろいろです。最初のうちはできないことが多いと感じるかもしれません。
ただ、毎回自分でやっていれば自分の歌も補正もだんだんとうまくなるでしょうから、このデメリットはやがて薄れていくでしょう。

デメリット２．すべてが自分の中で完結してしまう
これは大きいデメリットだと思います。録音も自分、補正も自分でやっていると第三者の評価が入らないので、どこが正解かわからなくなったり、間違いを正解と思いこんだりすることがあるものです。
これの一つの解決法は、根を詰めて一曲の作業を続けないことです。よくわからなくなったらほったらかして寝ましょう。翌日聴いてみたら、昨日あんなに悩み苦しんで探していたはずの正解がぽんと見えたりします。

自分とミックス師さんで共同作業するという選択肢

自分で補正することのメリット・デメリットを取り上げました。人によっては、また今現在の補正技術のレベルによっては、デメリットが大きく感じたかもしれません。
それでも「やっぱり自分でやっていきたい」と思われたなら、最初のうちは自分とミックス師さんで補正をするという方法をお勧めしたいと思います。
つまり「ここはどうしてもこんな風にしたい」というところだけは自分で手を付けて秒数と歌詞などを指定してそこには手を付けないでもらう、とか、大まかな補正は自分でやっておき、気になる部分や自分ではうまくできない部分を指定して補正してもらうなどです。

せっかく持ってるなら使い倒すうほ

今回は歌い手さんが自分で補正をすることについて書きました。ゴリラは歌い手さんによるピッチ・タイミング補正を、両手を広げて歓迎しています。もちろん、メリット・デメリットあります。でもせっかくソフト持ってるならガンガン有効利用したほうがお得じゃないかな？と思っております。ミックス師さんと共同作業する、という選択肢もあります。

ゴリラにミックスをご依頼をご検討中の方、この辺のことも加えてなんでも相談してくだされば一緒にいろいろ考えます。依頼について不安なこと、不確かなことがあればどうぞご遠慮なくお尋ねくださいね。

それでは🍌

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