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下水道の老朽化と私たちの暮らし
こんにちは、GORIです。
先日、埼玉県八潮市で発生した下水管の破裂による道路陥没事故。
直径4.75メートルの巨大な下水管が破損し、トラックが落下する映像は衝撃的でした。
周辺地域では120万人もの人々が2週間にわたり下水の利用を自粛せざるを得なかったそうです。
そして、今日の新聞を読んでさらに驚きました。
日本各地で下水道の老朽化が進み、現在、耐用年数(50年)を超えた下水管は約380キロメートル。
それが20年後には12倍の4700キロメートルにまで増えるとのこと。
これは東京~新大阪を4往復する距離に匹敵するそうです。
さらに問題なのは、老朽化が進む一方で、補修や管理を担う自治体職員が減少していること。2007年には下水道事業の職員は1事業あたり平均9.4人いたのが、2022年には7.4人に減少。都道府県全体では、30年前と比べて職員数が4割近くも減ったそうです。
また、財源不足も深刻です。
下水道事業は独立採算が原則ですが、人口減少の影響で8割が運営費すら賄えない「赤字」状態になっているとのこと。
さらに、温暖化による影響で下水管の腐食が進み、破損のリスクが高まる可能性も指摘されています。
これらの問題に対処するためには、国の支援はもちろん、AI技術の活用や、新しい工法の開発が急務だそうです。
しかし、問題はすでに全国的に広がっており、対策が間に合わなければ、八潮市のような事故が今後も続くかもしれません。
私たちが日々の暮らしで何気なく使っている水道や下水も、こうした見えないところで維持管理されているもの。
安全で快適な生活を続けるためには、こうしたインフラの問題にも目を向ける必要があると感じました。
みなさんの住む地域では、どんな対策が取られているのでしょうか?ぜひ考えてみてください。
GORI