
相撲と花、日本文化の今を考える
こんにちは、GORIです。
以前のブログでも触れましたが、実は私、花屋になる前は板前をしていました。しかも、働いていたのはちゃんこ屋さん。
東京都墨田区にあった「相撲茶屋 寺尾」で、オーナー親方は元十両の鶴嶺山さんでした。
今では三兄弟皆さん天国へ旅立たれましたが、10代の頃、本当に可愛がっていただいたことを今でも鮮明に思い出します。
相撲業界という独特の世界で、親方には貴重な経験をさせていただきました。
そんな中、今日の新聞記事を読んで驚きました。
「お相撲さん半減? 改革へ『待ったなし』」という見出し。
力士数が減少し、ついには1994年のピーク時から約6割も縮小しているとのこと。
さらに、中学校体育大会(全中)で相撲競技が廃止されるなど、次世代の力士を育てる環境も厳しくなっているようです。
一方で、大相撲が若者に選ばれなくなった要因として、古い慣習や待遇面の問題が指摘されています。
例えば、大関・琴桜の年収が約1.4億円に対し、海外のプロスポーツ選手と比べると大きな格差があります。
また、幕下以下の力士は給与がなく、引退後のキャリア支援も不十分なため、新たに入門する若者が減っているのが現状です。
こうした状況に対し、一部の親方は改革を模索しています。
例えば、中卒の力士を通信制高校に通わせる取り組みや、相撲協会がアマチュア相撲の支援に積極的に関わるべきだという声も上がっています。
しかし、現時点では根本的な改革には至っておらず、協会の対応が求められています。
私自身、相撲界と関わりがあったからこそ、このニュースには複雑な思いを抱きました。
花業界でも、お正月の門松をはじめとした日本の文化が忘れ去られそうになっていますが、日本の国技である相撲も同じような危機に直面していると感じます。
大相撲がこれからも続いていくために、どんな改革が行われるのか、引き続き注目していきたいと思います。
GORI