【企業分析】実は防衛関連、日油の将来性と展望を分析
今回解説する企業は、ニッチ高利益・着実な財務・油脂あつかってまんねん、の日油さんです。
最近注目が集まる防衛関連銘柄ですが、実態はどうなのか。
その将来性を考察していきます。
※本記事はYouTubeメンバーシップ動画の書きおこしです
日油の概要
日油と聞いて、みなさまどのようなイメージをお持ちでしょうか。
みなさまも工場で縦横無尽に乗り回している、フォークリフトのニチユとは別の会社です。
化学メーカーの日油はバイオから宇宙までのフレーズでおなじみで、
新幹線に乗ると、どこかしらで名前を見かけるのではないでしょうか。
余談ですが新幹線広告というのは思いのほか高く、私も広告を出したろかと思って調べたところ、あまりの価格に断念しました。
話を戻して、今回日油を取り上げる理由は、注目度が上がってきているため。
日油の株価チャートを見ると、5年間で浮き沈みはありながらも、全体としては右肩上がりです。
ではなぜ日油が注目されているのか。それは日油のフレーズの両極端、バイオや宇宙に関連します。
が、これは数字を見た方が手っ取り早いので、まず業績から解説します。
直近の24年3月期の売上高はおよそ2223億円、営業利益は421億円、
営業利益率19%と、規模感は中堅大手ながらも、非常に高収益なのです。
さらにここ5年の推移をみても、売上高・利益項目ともに堅調に成長していることが分かります。
日油だけに、まさに油がのってきているわけですね。
稼ぐ効率を表すROEとROAはともに10%を超えて優良な水準であり、よく信越化学や日産化学らとともに、高収益な化学メーカーに数えられます。
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