幼い頃のとある土曜日
両親は忙しく働いており、土曜日に休みが合うと必ず、ケンタッキーフライドチキンを買って少し離れた場所にある綺麗な丘で家族と過ごした。
丘に着くまでにも少し歩くが、芝生が綺麗でとても良い空気を吸えた気がする。チキンを食べて、一緒に買ったハーゲンダッツのアイスを食べる。とてつもなく美味しいんです。
月に一度くらいかな、そんな時間がありました。丘では紙で作った飛行機を飛ばしたり、シャボン玉を飛ばしたりしたことを今でも覚えている。
決して裕福な家庭ではない。でも、一緒にいる時間を大切にしてくれた。贅沢なことはほんのたまにだ。
そして身体が弱かったゴリラのためにスイミングクラブに行く。一通り泳げるけど、とてつもなく嫌だった。嫌になるとすぐにプールから出て、体調悪いと言って椅子で休んでいた。水に浸かるのが嫌だった。
夕方に家に帰るとTVでは土曜日ならではのCMが流れる。東も西も銀水荘。釣りロマンを求めてを見るのが楽しみだった。
だから土曜日が来る金曜日は大人になってもなぜか染みついている、ワクワク感とガッカリ感を味わうのです。
40歳になっても強烈に覚えているということは、なにか不思議な感覚です。