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ラオス・ルアンパバーン旅行記(その1)

初めまして。じょりんこと申します。2017年12月、ラオスのルアンパバーンをひとり旅行しました。とってもよいところだったので、こうしてnoteに書いてみることにしました。

ラオス関連書籍(非常に少ない)に、村上春樹の「ラオスにいったい何があるというんですか」という本がありますが、実際ラオスって東南アジアでもちょっとマイナーなんですよね。定番の「地球の歩き方」も隣国タイに比べるとずっと薄い・・。ちなみにルアンパバーンへの日本からの直行便はありません。今回は深夜便でバンコクまで行って、早朝は空港併設のフードコートで時間を潰し、人が増え始める頃にようやくラオス航空のカウンターでチェックインしました。乗客はほとんど全員観光客。飛行機は年季の入ったプロペラ機で、搭乗ゲートから乗ったバスが機体の目の前に近づくと、おおっ!とどよめきが起こりました。もうすっかり雰囲気は遠足のよう。

ルアンパバーンは「ラオスの京都」なんて言われていて、たくさんの仏教寺院があります。三角屋根がえぐられるように鋭くカーブしているのが、ルアンパバーン様式の特徴だそう。有名なワット・シェントーンやワット・マイでは、写真を撮る観光客でごった返しています。

でもちょっとガイドブックに載っていない、無名の寺院に足を踏み入れると、あんなにうじゃうじゃしていた観光客が嘘のようにいなくなって、ひっそりした雰囲気。少年僧たちが庭を掃除していたり、集まってなにやら楽しそうにしゃべっていたりして、修行僧の生活を垣間見ることができます。ルアンパバーンはどこでも、子どもが多いですね。そんな様子を遠目に眺めるだけでも心が和みます。だからあんまりガイドブックにとらわれずに、寺院があったら適当に入ってみるといいかもしれません。

こちらはルアンパバーン名物の托鉢。早朝、僧侶たちが食べ物の施しを求めて歩きます。托鉢自体はタイやラオスの他の街でも行われていますが、寺院の多いルアンパバーンでは托鉢の規模が大きく、ルアンパバーンで最も有名な見所のひとつになっています。ただ、その分観光客も多くて・・・。外国人向け「托鉢体験ツアー」の団体が騒いでいたり、托鉢用のお供え物も売られていたりしていました。宗教の荘厳さよりもアトラクション感が勝っているような。。メインストリートから少し離れたところで見るとよいです。

托鉢の後は朝市へ。ルアンパバーンはお土産いっぱいのナイトマーケットが有名ですが、住民の生活を感じられる朝市のほうがぼくは好きです。もともと広くはない道に、所狭しと野菜や調理器具などの露店が並んでいます。写真の右下にいるのはメコン川で取れたナマズ。おばちゃんがそれを包丁でガンガン叩いて、ナマズの解体ショーをやっています。あとカゴに入った小鳥も見かけました。逃すと徳を積むことができるらしい。

「何もないのを楽しむ」つもりでラオス旅行を決めたけれど、いざ来てみると定番スポットがたくさんあるし、行かなかったけど郊外には滝や洞窟もあるので、例えば2泊3日のツアーでめいっぱい観光することもできると思います。

でも、ルアンパバーンはあくせくしないでゆったりと過ごしたい街だなあと思います。せっかくマイナーなところを選んだのだから、わざわざその中でメジャーなものを探さずに、自分が本当に見たいものを見て、したいことをすればいい。細かい計画は立てずに、その時の自分の欲求に任せればいい。

そんなふうにのほほんと過ごしたルアンパバーンですが、ひとつだけどうしても行きたいところがありました。それは「シェンメン村」。
ルアンパバーンはメコン川の南側に開けた街です。メコン川はとにかく大きくて濁っていて、夕方になれば大勢の人がそれぞれの思いに耽りながらその向こうに沈む夕日を眺めます。そんな清濁を全て包み込むように雄大なメコン川は、ルアンパバーンの「行き止まり」でもあります。何があるのかわからないけど、その川の向こうにどうしてもいってみたかった。

メコン川には橋がないので、小さな渡し船で渡ることになります。1人5,000kip(60円くらい)で、定員が集まると出発。10分程度の小さな船旅ですが、到着するとそこは世界遺産ルアンパバーンとは別世界。よそ行きでない、普通のラオスの村を見ることができました。

ニワトリやアヒル、そして犬(ラオス犬という種類があるそうです)がウロウロしています。

小学校帰りの子どもたち。外国人が珍しいのか、不思議そうに見つめられたり。

寺院もなんだかおちゃめ。一人だけいた少年僧にサバイディー(こんにちは)と声をかけたら、恥ずかしそうに笑ってくれました。

(その2へ続く)

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