初めての水中カメラを選ぶときに①

この記事は沖縄本島在住の水中写真家が、10年を超えるフォト派向けインストラクターとして活動してきた知見から、水中カメラの選び方に悩んでいる方向けに買いたものです。新しく水中写真を始めたい、カメラを買い替えたいと思ってる方の参考になれば嬉しいです。

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どうも！現在、御蔵島にてドルフィンスイムツアー真っ最中の石野です。

ついに先月Canonからミラーレス一眼レフカメラEOS R5 Mark Ⅱが発売されましたね！

私のところにも今月中に発送されると案内がきてました。しばらくツアーやら撮影やらで沖縄を離れるのでいつ受け取れるか分からないのですが…。

すでに手元に送られてきているけどハウジングどうしようか迷ってるという相談が現在進行中だったりもします。

そんな折に先日、「Nikon D850のAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDとNauticamのハウジングを手に入れた！」とInstagramのストーリーズに投稿したところ「どうして今それなんですか？」とか「私も欲しい！」「なんで60mm？」などなど、様々なリアクションをいただきました。

わたくし、仕事柄、新しいカメラを買うときや初めて水中カメラを選ぶときの相談を受けるんですけど、

水中カメラってカメラ＋防水ケースが必要なので、陸上でカメラを趣味や仕事にするよりも、はるかにコストが高くなります。高い買い物なので選ぶときってどうしても慎重になりますよね。
レンズごとに対応するポートも違うし…。

新製品のカメラが出たからと言ってすぐに買い換えるなんてことはあまり現実味がありません。

よって、一度水中カメラを買ったらしばらく使い続けるということが前提となります。

金銭面だけではなく、技術面においても頻繁にカメラを買い換えることはあまりおすすめしません。
その理由については、後ほど。

とはいえ、上手に水中写真が撮れませんって相談に来る人の中には、持ってるカメラと撮りたい写真に必要な装備がマッチしてないって方がたまにいます。

その方には一刻も早くそのカメラを売り払って新しいカメラに買い換えるべきだ！と言いたいところ…。

せっかく高いカメラ買ったのに撮りたい絵を撮るのは難しいなんてことになったら残念すぎます。

そうならないように、これまで10年以上フォト派ダイバーにアドバイスをしてきた経験から私なりに水中カメラを選ぶときのコツをお伝えします。

具体的な購入のアドバイスの前に、
これまで私が使ってきたカメラたちを紹介しておきます。

①八丈島の修行時代にオーナーから借りていた
Nikon D80 + Proof

②初めて自分で買ったカメラは
Canon EOS 5D Mark Ⅳ + Anthis (Nexus) でした。

③そして前述の通り最近新たに
Nikon D850 + Nauticam を手に入れました。

④それとほぼ時を同じくして
Canon EOS R5 Mark Ⅳをポチッとしてて、
現在、発送待ちです。

センサーサイズは最初のNikon D80がAPS-Cで、他はフルサイズ。

そして、最新のCanon R5 MarkⅡだけミラーレス一眼レフカメラです。

八丈島時代に使っていたカメラがNikonなのに、なぜCanonにしたのかというと、ただ単にAnthisのハウジングを中古で安く手に入れることができたという理由だけです。

基本的にハウジングって1つのカメラに対して専用の設計がされているのですが、Anthisのハウジングだけは古いカメラから新しいカメラにコンバートできるように設計されているんです。

私もCanon EOS 50D用のハウジングを買ってCanon EOS 5D Mark Ⅳにコンバートしてもらいました。

仕事道具なのでどうせ買うなら最新のものにすると決めていたので。

ただ、Canonにするかどうかは最後までとても悩みました。

撮りたい写真とCanonから販売されているレンズのラインナップが合わなかったからです。

前出の、残念なカメラの選び方をしてしまった人に自らなってしまうなんて…

当時から本当はNikonが欲しかったんですよ。
60mmマクロがどうしても使いたかったんです。

しかし、八丈島時代の月給8万円じゃとてもじゃないけど新品のカメラに加えてハウジングまで新品で買うなんて余裕はなく、D850のハウジングが安く手に入るような良縁はなかったんです。

50Dのハウジングを譲ってくれた方は救いの神でした。

カメラ本体はビビりながらローンで購入しました。

月々の返済は1万円ですみました。

私を救ってくれた方がいたように、時々新しいカメラを買いたいなどの理由で今使ってるカメラを売りたいいう相談もあります。

水中撮影機材メーカーから販売されているハウジングが対応している一眼レフカメラのメーカーは、NikonやCanonだけでなく、SONYもあります。

色味とか外観やUIなど、メーカーごとにかなり違うので好みがあるのですが、初めから好みが分かってる方はそれで選んでください。

おそらくこの記事を読まれる方は「好みと言われてもな…」な状態の方が多いはずなので初めての水中カメラは中古のカメラを譲ってもらうというのも一つの手だったりします。

好みというのは実際に使ってみてから分かってくるものなので、あれこれ情報を得てから選んだつもりでも後から違ったなということがままあるはずです。

初めから数年後に最新のカメラに買い換えるという前提で、試しに使ってみたいという方は今すぐに手に入るもので一番安いものに手を出してみるというのはありです。

一眼レフ使いたいけど高いしどうしようか迷ってるという方は、マッチングできることがあるので一度ご相談ください。

次の記事からは、水中カメラを選ぶときの判断基準についてもう少し具体的にお伝えします。

ではでは