指導者
ウッチーは、大好きな選手。
理由は、コメントに無駄がなく、かつ的確だから。
自分が思っていることを簡潔に相手に伝えるというのは想像以上に難しい。
こんな選手を元気なうちに帰りたいと思わせる鹿島はすごい。
大迫もいずれ鹿島に帰還するのだろうか。
今の鹿島は、海外を経験した選手が何人かいながらも、日本式な感じが強いクラブ。
それで結果が残せているのだから「欧州スタンダードに寄せろ!」とは言えない(寄せてほしいが)。
昨シーズンは川崎が優勝したけど、鹿島を変革させるほどのインパクトはない。
他クラブが鹿島を変革させるほどの強さを見せるか、ウッチーや大迫が欧州スタンダードを定着させるのかわからないけど、どっちかが起きたらさらに強くなりそう。
さきほどの記事の中にウッチーのテデスコ評があった。
テデスコは、選手としてのプロキャリアがなく、30代でシャルケの監督になったという、まさに次世代の監督。
そんなテデスコに対してのウッチー評がこちら。
「テデスコ監督といっしょにやったのは、本当に短い時間だった。だけど監督がこれほどチームに影響力を与えるのかと、面白い時間でもった。興味深い人や“面白い練習をするな”という監督はいた。だけどテデスコ監督を見ていると、僕が今まで教わった戦術やチームの組み立て方は、教科書通りというか、教わるべきことを教わってきただけなんだなと感じた。彼は選手のことを“駒”として見ている。そこもまた面白かった。だからね、監督をやってみるのも面白いなって思った。まだなんのライセンスも持っていないけどね(笑)」
”駒”という表現は、いろいろと誤解を与えそうだけど、悪意は全くない発言。
選手としてのプロ経験がないのに、監督としては優秀という、ある種のショックがあったのかもしれない。
これを素直に面白いと捉えられるウッチーはさすがである。
ぜひとも将来指導者の道に進んでほしい。
そして、そんなテデスコを生み出しているドイツの指導者育成の現状が上の記事である。
監督と選手の能力は全く別物であり、選手としてのキャリアは監督としてのキャリアを保証するものではないと。
元プロ選手がノンプロに論破されてしまうというのは、なかなか日本では想像し難い(そもそも、そんなシチュエーションがなかなかないのだが)。
ドイツも少し前までは、日本と同じように監督を使いまわしていたようなので、日本もまだ本気で取り組めば変われる立ち位置にいる。
現状、指導者育成を本気で考えているかというと、残念ながらそんな感じはしない。
欧州でのキャリアが長い選手が選手引退後に流れを変えてくれればとも思うけど、期待しすぎもよくないかなと思ったり。
やっぱり、JFAが引っ張らないといけないんだけど、W杯に出場できていればOKという感じはすごいする。
ジュニアからトップまで、優秀な指導者を全国的に配置できるようにしないと強豪国の仲間入りは到底無理なことだが、果たしていつ本気になって指導者育成に取り組むのだろう。。。
それでは。