古畑任三郎世代が、初めて三谷幸喜さんを知ったのは「 彦馬がゆく 」だった。
初体験は、2002年。そして、笑えなくなった。
古畑任三郎の初回のTV放送が1994年らしい。
そうなると19歳大学生の頃。
三谷幸喜さんを知ったのは、2002年舞台「 彦馬がゆく 」。
厳密には、既にTV古畑任三郎でその名を知っていた。
けど、大学生くんだりの当時の認識では「 TVの人 」。
2002年は「 初めてをやってみよう 」を、毎月のデート企画でやった年。(当時の彼女、後の奥さん、で元奥さん)
・初めてのフレンチ
・初めてのコンサート
・初めての大相撲観戦
そして、初めての「 舞台鑑賞 」
これが「 大当たり 」だった。
脚本家がTVの人だと思っていた、あの三谷幸喜さんだった。
びっくりした。笑った。感動した。
いや、衝撃を受けた。
なんだ、これ、古畑任三郎どころの騒ぎちゃうやん!
舞台って、めちゃオモロイやん!
初体験を済ませた2人は、
この刺激を求め、他の脚本家の舞台をデートに組み込むようになった。
結果、三谷幸喜さんの凄さをさらに知ることとなった。
初体験のインパクトを考慮しても
あの刺激を超える舞台に出会えなかった。
それ以降、私が三谷幸喜さんを激推しするとき
「 古畑任三郎の三谷幸喜 」ではなく
「 マジックアワーの三谷幸喜 」ではなく
「 舞台作家の三谷幸喜 」でもなく
「 人間の心の機微を知りすぎている化け物 」
という一文を添えて、
「 舞台を見に行って体感して欲しい。
周りは笑ってるけど、その人間観察力と心の機微を言葉で捉え続ける力に、
笑えないから。 」と紹介する。
私は、もう、あのときのように、三谷幸喜さんの舞台で笑えない。
観察して、感心して、呆れて、全然、笑えない。