類人猿宅建物語「ゴリ吉」
こんにちは、お久しぶり、初めまして。三度の酒より酒が好き。マキシマムザゴリ吉です。
Twitterでお祝い頂いた通り、この度無事宅建試験に合格しましたが、謙遜も冗談も抜きで、Twitterのみなさんとの交流が無ければ間違いなく落ちていた事もあり、お礼の気持ちと、何よりも僕の様に「俺は、私は頭悪いから」と思い込んでしまってる人に、「人はみんな可能性の獣なんだ」とお伝えしたく、筆を取りました。ただし先に記載しておきますが、今回の合格は運と奇跡の賜物でしたので、ノウハウ的なものは0です。マジで頭が悪い奴がどうやって奇跡をもぎ取ったのかという話です。
目次
1.ゴリ吉という男
2.何故宅建合格を目指したのか
3.1年目と2年目の過ち
4.シンdonguriマン
5.勉強方法とモチベーション
6.失踪者とニュータイプへの目覚め
7.奇跡の価値は
1.ゴリ吉という男
まず私という男を自己紹介します。
大阪在住の賃貸マンション管理業に従事する野生のゴリラです。専門学校を卒業後、陸上自衛隊、工務店、保証会社と職を転々とし、8年程前に現在の会社に就職しました。
donguriと呼ばれる、家庭内人権が剥奪された悲しい生き物でもあります。
家では晩飯、お弁当作り、掃除等が専任業務で極力子供のお風呂と寝かせつけをしますが月10日程は中小企業主体の経営の勉強会に行っている為ヨッメの怒ゲージが溜まり易くなっております。
2.何故宅建合格を目指したのか
私自身、建築や建物、人と人の調整をする事が好きで現在に不動産管理業に就た事もあり、
売買仲介等ではなく、現場の対応力・知識をつけて建築系で会社を伸ばしていこうと考えていました。
しかし管理料の叩き合いや工事費の原価上昇等、価格競争に呑まれていきこのままでは数字的にしんどいなと思い、世の中のみんなはどうしているんだろうとTwitterをはじめました(正確にはROM専でしたが投稿をするようになりました)
そんな中、ご縁があり色々な方々から食事やお茶に誘っていただきました。
そして気がつきました。「この人達みんな宅建持ってる」と。
毎月一度の楽しみである関西クラスタの集まりに、売買を全くやっておらず宅建も持っていない僕が行くのは、場違いなのではないかと思うようになりました。そして子育てしながら死に物狂いで宅建を取った方々の話を聞きました。
宅建を持っている事で安心されるお客さんがいるにも関わらず、僕は逃げていたと感じました。資格を持っていて発生するマイナス等ないのにも関わらず、チャレンジしないのは僕らしくないと思いました。そして、この素敵な人たちと取引する時、僕が宅建士として一緒にお仕事できる方が絶対楽しいやろな!とも思い、絶対取るぞ!と2021年に決意しました。
3.1年目と2年目の過ち
実は今回の2022年と前述の決意した年の前に2018年にも一度本気で受験した事がありました。それは仲良くなった入居者さんや同僚が受けると言ったのでほなやろうかといったレベルではありました。
まず1年目の失敗は
アプリだけで過去問をやっていた。しかも一問一答ではなく各年度の4択。答えを覚えてしまうのである。
3年分くらいが合格点になるあたりで試験前日を迎え当然のように落ちました。
そして2021年、2年目の失敗は
勉強するモチベーションが上がらないので
「EDMをかけながら、
コカボム飲みながら、
過去問を回す!!!!」
たしかに10分も机に座れなかった私が、
最終的には2時間座れる様になりましたが
終わる頃にはべっろべろなってました。
過去問回すのと同時に目も回るわけです。
今思えば国家資格舐めてるとしか思えない所業。本当に学生時代の勉強の仕方を学ぶという事の大切さを感じました。
2年目の過ちのもう一つが、勉強机を買わなかった事。子供が産まれたばかりでベビーベッドやなんやで圧迫された60平米の1LDKに机が入るスペースがなかったのです。
食事用のちゃぶ台の前にあぐらをかいて座るのですが、足は痺れるし姿勢が悪くなるので勉強をするような環境ではなかったのです。
4.シンdonguriマン
所でみなさんdonnguriという言葉をご存知でしょうか?
簡単に説明すると嫁に虐げられている人権が無い夫の事です。
2018年に出会いラブラブで2019年にはスピード結婚をした我々。ヨッメからのLINEには💖や「早く会いたい😍」等の絵文字が散りばめられてました。
それが2020年の末に終わりを告げました。子供が生まれ、ヨッメの性格が180度どころの騒ぎではない。ちょっとでも勉強したいのでイヤホンして宅建動画を見ながら離乳食等を作っていると「外せ!」とブチギレられるわけです。
「朝4時起きて子供が起きるまで勉強したら良いやん。ワンオペさせんといて」と詰められるわけです。この話は長くなるのでどこかでdonnguri物語を書きたいと思います。
そんなこんなでブチギレられながらも挑んで2021ですが、前述の通りダメでした。
でも本気で取ると決めてた僕は「今年はやり方がまずかった!権利関係が1点しか取れずに5点足らず落ちならば、民法勉強するぞ!」と試験終了直後の朝から勉強していると「一発で受かれなかったのにまだ負担かける気なん?勉強しながら子供見るのやめて!」とまたブチギレされました。話し合いの結果手を打ったのは、「子供が起きてる間は勉強しない。」「日曜日等1時間くらいは子供が起きてる間でも勉強しても良いけど、子供最優先で動け」といった条約を結びました。
「子供後回しで自分の事とか信じられないんだけど!」私が苦手な言葉です。
この条約は試験当日まで続きました。
泣いてはいけない。
笑ってはいけない。
5.勉強方法とモチベーション
嫁にブチギレられずに、昨年以上にしっかり勉強するという縛りプレイがスタートしたわけですが、これは闇雲にやったらまた失敗すると思ったので、「どの条件で何をするのか」決めました。
①寝かせつけが終わって完全に寝るまでの間はアプリで一問一答
②お風呂に携帯を持っていき、子供向け音楽を流し、子供がおもちゃで遊んでる間アプリで一問一答
③寝かせつけが完全に終わったらヨッメがいない方の部屋で問題集(物理)を解く。基本スタンスは大量記憶方
④お弁当や晩御飯を作る間にYouTubeで宅建動画を見る。特に問題集でひっかかる分野を重点的に見るのと、棚田先生の宅建クエストのマラソンは良かったと思います。
⑤子供の保育園が9時からなので預けて会社に行くと始業の10時まで50分以時間があるので、オフィスで過去問(物理)を実施。
基本このルーチンを2021年試験日以降から実施しました。
10月11月はブチギレられた為少し飛び石にまってますが
1/1以降は投稿忘れか深夜までの会合がなければずっとやってました。
アプリは抜きで問題集5周を
8月迄に目標にして実施しました。
8月9月はオーソドックスに過去問の周回を実施し10月に模試問題集を買いましたがあまりにもひどい結果だったので投げ捨てて業法の復習に走りました。
自分でもようこんな長丁場できたなと思いましたが、モチベーションとしては
①周りに宅建受ける事を公表している事
②応援してくれる人がいる事
特に②は周りの皆さんを裏切る事ができないという点がものすごく強く、辛い時は「もっと辛い受験勉強やワンオペで頑張った人がいるんや!」と自分に鞭を打てました。
人との出会いがなければ、絶対こうはなっていなかったと思います。
そして直前に精神の支えになったのは
誠さんや管理マンさんからのお守りです!
日にちが残り少ない中、心が燃え上がりました!
6.失踪者とニュータイプへの目覚め
そして数々の試練を乗り越えて迎えた当日、
試験受けている者全てに稲妻が走る。
「失踪して〜云々」の問題始めとした、問題作った人の陰湿さが滲み出る奇問の数々である。過去問で見た事もないような奴らが我が物顔で設問されている。隣のおっさんはもうその時点で寝ていた。僕の中では「もう終わった」という気持ちでいっぱいでした。
「1or4」みたいに最後どちらかか決めきれない問題が7つ。
「何言ってるんやこいつ」という問題の意味すらわからず「?カン(でいくしかない)」のメモをした問題が2つ....どう考えても駄目でしょ。
ただ最後まで諦めずに一問一問しっかりと100人組手の様に打ち込んでいきました。
諦めが人をころすのである。
型が崩れても力が入らなくても、諦めないで足掻く。そう、かの有名なボクサー モハメド=アライJr.が言っていた。「イツダッテ…イツダッテ…stand and fight!」
そして、失意の中会場を後にして、スペースに参加していると、回答速報が出ている情報を見つけた。
駄目元で自分の回答と照らし合わせていく...
毒が.......ッ
毒が.......ッ裏返るッッッ‼︎
カンで答えた回答7つのうち5つ当たっていたのだ!!!!!!
37点!!!!!!!!(のちにこっち裏返って36になりました)
これで!これで家に帰れる!
「僕には帰れる場所がある。こんな嬉しい事はない」
7.奇跡の価値は
そんなこんなで無事合格発表も迎える事ができました。
多くの人々にお祝いの言葉を頂き、中には自分の事の様に満面の笑顔で喜んでくれた人もいました。
人生の中でそこまで人にお祝いの言葉を貰えるような事はそうそうないと思う。
本当に辛い1年だったけども、もっと難しい試験にもっと真剣に取り組みもっと努力している人が沢山いる事を思うと「さぁ次は何しよか!」と前向きになっていく。
前向きだからこそ出てくるアイデアや行動がきっとあると思う。
それが周り回っって世の為人の為になるのであれば、奇跡を諦めずにもがき続ける事に価値がある。
人によっては一つの大きなきっかけになりうる資格であると思うので、
まだチャレンジされていない方は是非
チャレンジしてみましょう!
自分に蓋してここで終わるのか?
そうではない!人生は常に