ベリVR

どうも。夢かうつつかわからない時はとりあえず夢として処理する派、遠藤です。

みなさんはVRを体験したことはありますか?
ゴーグルとヘッドホンにより現実に非現実的な映像を重ね、現実と虚構の区別がつかなくなる上に五感のうち二つを乗っ取られる現代の拷問です。
今回は、Cygamesが提供するゲーム「グランブルーファンタジー」のリアルイベント、「グラブルEXTRAフェス2022」に遊びに行き、推しキャラクター“ベリアル”のVRを体験してきたので、そのレポートをしようと思います。折角仙台まで行ったので書かないと損だよね。
自分が読み返して思い出せるようにできるだけ細かく書いていくつもりですが、記憶がショックで飛んでいるので台詞は曖昧です。


まず、ベリアルのことを知らない方もいらっしゃると思うので、簡単にご紹介します。

彼です
いきなり刺激の強い画像を載せてすみませんね(グランブルーファンタジー公式Twitterより引用)

「性格は下品で下劣、最低最悪な不埒者として知られ、自らの造物主である「ファーさん」ことルシファーを崇拝している。」(GBVS公式サイト紹介文より)

カスということ以外全く伝わらない紹介文だったので補足しますが、彼は敵キャラで、ハニトラや挑発で人間を誑かすのが得意です。あと別に死ぬほどカスでは無いです
彼は人外かつファンタジー世界の住人なので、魔法とかお菓子作りとか裁縫とかいろんなこともできます。レポの途中で意味のわからない動詞が出てきても大目に見てやってください。
また、今回は「ファーさん」が誰かはご存じなくても、ベリアルには「ファーさん」っていう好きな人がいることを念頭に置いて読んでいただければと思います。まあ好意ではなく”崇拝”ですけどね。

では、本題のレポートに入っていきます。
ドカドカネタバレをするので、これから参加したいよという方はお読みにならないことをおすすめします。
ゲームを男性主人公でプレイしているので、一人称を「俺」としています。自らのことをおじさんだと誤認しているわけではありません。

ごくり……ここが噂のVR会場か……

受付を済ませアトラクション入口扉(上画像)の前の待機列に並んでいると、一人ずつ体験するキャラの頭文字のカードを持ったスタッフさんが呼びにきてくれる。申し訳ないが「Bの方」と呼ばれるのに耐えられなかった。
今回はベリアルと他二人のキャラクターがVRになって登場しており、それぞれの回転率がここで掴めるのだが、なんだかベリアルが一番長い。しかも明らかにベリアルを体験したであろう人が、宝くじで高額当選して口座まで確認しに行ったらガチで入金されてたお父さんみたいな顔をして出てくる。死ぬのか?俺は

お姉さんに案内されると、ゲーム内の主人公の部屋を再現した部屋に案内される。

この部屋(ゲーム内画像)

再現度激高、ゲーム内の部屋そのものでめちゃくちゃ興奮してしまった。もう帰りたい。
作中でベリアルは夢枕に立ってくるので、ベッドが見えた瞬間今から就寝させられるのか?と動揺したが、この画像左側にある机に向かって座るそうだ。横になった瞬間に寝ゲロする自信があったので安心した。

動くな、という説明とともにVRセットを付けられると、先ほど見た光景そのままがゴーグルに映っている…脳がバグる…現実とは……?

(ここからVR映像)
机の上には本と蝋燭が置いてあり、天の声(スタッフさん)から蝋燭の火を見つめていてくださいとの指示を受ける。素直にガン見しているとフッと火が消えて、どこからか「ここ、狭くないか?」という聞き慣れた声が。
「移動しようか、声が聞こえてしまうかもしれないし。」
机の奥の壁が消え、夕焼けの空の上に浮かんでいるような景色に変わる。机の向こうには今自分が座っている椅子がもう一脚、机上にはチェス盤が現れた。
開幕異空間に拉致されてるやないか~い 自室の意味無いじゃん

後ろから声が聞こえ驚いて振り返ろうとすると、親の顔と同じくらい見た顔が目と鼻の先にあった。
「やぁ、驚いた?」
サラッと俺を驚かせ、何事も無かったかのように椅子に向かうベリアル。何か喋っていたと思うが、背後からゼロ距離で驚かされるのが一番心臓にくるタイプの人類なのでショックで記憶が飛んでいる。肩を叩かなかったか?今(叩いてない)顔がめちゃくちゃ綺麗だったのと乳がデカかったのと距離が近かった。

歩きながらキモオタからの熱視線に気づいた彼は、
「キミのために絞ったんだ。維持するのも大変なんだぜ?」
見る?と指で自分のシャツをひっぱり、鍛えられた大胸筋を見せてくる。

嘘つけ、お前は誰にでも君のためにって……


………



おっぱいでっか………



デカすぎる(大胸筋のことをおっぱいと呼称しています)
盛り上がった大胸筋とシャツの合間にちゃんと奥行きがあった。通常3Dモデルといえば完成したモデルの上にボディペイント式で服を乗せるから服は肌から離れないのではないのか。3Dモデルの技術の進化をここで見せてこなくていい。お口あんぐりだったのでマスク社会でよかった。
折角の機会なので豊満な胸筋と三角州(大胸筋の谷間から腹筋に広がる三角形の平らな部分のこと)を凝視させていただいていると、どこからかチェスの駒とワインが降ってくる。
最初にショッキングな映像を見せて判断能力を無くしたところで本題に入る詐欺師?
ニコニコしながら血のように赤いワインを俺のグラスにまで注いでくれるベリアル。

「キミに、乾杯」

ここってホストクラブだったんだ……残りのワイン投げ捨ててたけど……パリーンって音下から聞こえてたけど……もったいな……
この辺りで、友人におばあちゃん家の匂いと言われたベリアルの香水の香りが漂っていることに気づく。こんなに艶やかな香りだったんだな、ちょっとショックだな


ワインは死ぬほど好きだがここが都合の良いバーチャル・リアリティ映像内だという自覚からグラスに手を出さず乳を見つめる俺を見かねて、

「知らない人から貰ったものは飲むな、ってパパとママに教わったのかい?」

違うし君のことはパパもママも知ってる
あと足を組まないでほしい。行儀が悪いし太腿が大変テカって美しいことになっている。

チェス盤からこちら側のキングの駒をおもむろに取り、手で転がしながら誘ってくるベリアル。

「でもそれは誰かが決めたルールだろう?」
「もしこれがキミの価値観を変えるような味だったら勿体無いと思わないか?」
「本当は常識も倫理も全部無視して暴れたいんじゃないのか?」

「曝け出せよ」

そう畳み掛けながら、持っている駒で盤上の駒とワイングラスを全て倒していく。

怖いって
推しに抱いていいものとは思えない恐怖だって
あとワインはシミになるからほんとにやめなって
普通に暴れていいならこの場で今すぐ暴れたいんだけどほぼヘッドギアなVRセットの拘束力エグすぎるんだって


「……オレにだけでもいい」


先にトイレ行っておいて正解だと思った。


乳と口説きの衝撃で何も考えられなくなった俺に「こういう話をする時は部屋を暗くするものだ」と彼は囁く。枕営業のチュートリアルを見せられているのかもしれない。恥ずかしくなってきた。
キモオタクの癖に本能的に危機を察した、その頃には既に真っ暗・無音になっていた。視覚と聴覚から急に何も情報が得られなくなると涙が出そうになるくらい怖い。こちとらホラーVR体験に来たんじゃないんだわ
恐怖の真っ只中で、青く光る羽根が現れる。その淡い光に少し安心してしまったのが奴の思う壺……さすが職業:狡知

「今オレがどんな姿かもわからないだろう、でもオレにはキミの本当の姿が見える」

ベリアルにはどうやら乳が見えなくなって残念なのも意外にしっかりしている指すげえなと考えているのも全部お見通しらしい。
彼の手が顔に近づくとお綺麗な顔の輪郭だけが少し見える。保湿剤何使ってるんだろう。それにしてもここでベリアルが本気で全裸だったらどうする?君の友達に全裸で出てくる人知ってるけど……
混乱のあまりこちらも対抗して脱げばいいのか?と本気で考えていた。

「キミにこれを授けよう。その気になったらこれに祈るといい」

持っていた羽根をその場に残して去るベリアルと、残された無様なオタク……
(VR終了)

臨死体験が終わり、スタッフのお姉さんにゴーグルを外してもらうと、先ほどゴーグル内で見ていたはずのグチャグチャにされた机がそのまま眼前に広がっていた。いつのまに?それにしても迷惑だなベリアルって
一つだけ違うのは、チェス盤の上に置かれたカードと黒い羽根のペンダント。

ビックリしすぎてワ…と声が出た後固まってしまった語彙力ちいかわ以下の愚かなキモオタクに、お姉さんが優しく「ベリアルさんからのプレゼントみたいですよ」と教えてくれた。プレゼントという言葉に動揺したが、言われなかったらそのまま帰ってたと思うのでお姉さん本当にありがとう。

なんで動揺したかの注釈挟んでいい?前述の通りベリアルは敵キャラだから、味方として共闘することは出来ないのね。味方にならないというキャラクター性の配慮のため、ゲーム内で入手出来るベリアルは彼の羽根から復元したコピー体なのだ。つまりここで貰った羽根はどこでもベリアルくんというわけ。これで俺の傍にはいつもベリアルがいるということが立証された。お姉さんは平たくプレゼントと言ったけど、ベリアルは彼の一部を俺にくれちゃったのだ(誇張表現)まあ俺にだけじゃないけど……

なんだか恥ずかしくなってきてしまっていそいそと外に出ると、出てすぐ左に作品のメインヒロインとベリアルを倒すべく共に戦った青年が遊びに来ていた。(公式キャストさん)
メチャクチャ気まずいし恥ずかしい。さっきまでベリアルに誑かされていて今俺がベリアル(の羽根)を持っているとは死んでも言えない。
逃げるように駆け足で会場出口まで向かうと、ベリアルがいた。ビックリしてスマホを落とした。オタクは手に物を持って歩いてはいけない。そこから記憶が無いが、カメラロールにはその時のベリアルの写真がバッチリ残っていたので、オタクってちゃっかりしているなと思った。



いやファーさんとの惚気聞かされるんじゃないんか〜〜〜〜い
一連の流れ、全部本命がいるっていうのを本編で死ぬほど見せつけられた上で経験させられてるの純粋に拷問だよ、理解したうえで挑むオタクもオタクか
他のキャラには俺とあの子の思い出日記見せつけてくる人もいたらしいね(キャラがわかる方は今回のVRではサンダルフォン、ルシフェルコースもあるということでおわかりいただけると思います)これで企画が通ることをもう少しCygames(運営)は反省したほうがいいよ

擬似ホストVR、楽しかったです。羽根を見ると胸筋がチラつくクソのパブロフが出来上がってしまったけれど、特に問題は無いです。
TwitterにベリアルVRのレポが少ないのは単純に中身がホストの枕営業チュートリアルなので伝えづらいのもあると思いますが、一番は胸筋によるショックなんじゃないかなあ


みんなもVRに参加するときは漏らさないようにちゃんとトイレに行こう。



おっぱい

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