![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154489751/rectangle_large_type_2_94d5f6acac3dc28fe020fac6ba3ea05b.png?width=1200)
リケダン健康論 西洋医学vs代替医療を聴いて僕も考えた
大きな偏りがない聴きやすい回でした。
シンプルに良い。その分中世古さんはいろいろと心砕いて話をされているなと感じました。
さて僕自身は、はり師きゅう師、柔道整復師という資格を持っていて、病院で仕事をしたり治療院をやっていたり介護の現場で仕事をしたりと、いろんな角度から我々が受ける医療を見てきたけど、そこは個人の観測範囲でしかないのですが自分なりに感じるところを書いてみたいとおもいます。結果自分の治療論的な話もすると思うけどそこは気にしないでくれて結構です。
リスナーさんからは西洋医学vs東洋医学というテーマのリクエストだったとおもうのですが、トークテーマを少し変えたのはすごく理解できます。
ただ、僕だったら近現代医学vs伝統医学および代替医療のほうが分類的には良かったんじゃないかなと思っています。
たぶん一般的には西洋医学=近現代医学だという認識なんだとおもいますが、西洋医学は四体液説やハーブやオイルがあるし伝統も歴史もある。なのでまず、西洋医学vsではなくそこは近現代医学に変換したい。
では東洋医学はというと広くアジアの伝統的医療を指す場合もありますが、個人的には日本における東洋医学とは大陸から伝来した漢方を日本の気候風土や植生に合わせて日本お得意の魔改造を加えたものが今日本にある東洋医学だと思っています。
なのでvs東洋医学ではなく伝統医学および代替医療としたい。
「近現代医学vs伝統医学および代替医療」と、このようにすると医療分野で仕事をしている人間も話がしやすくなってくる気がする。
さて、近現代医学や伝統医学及び代替医療の個人的なイメージはこんな感じだ。
近現代医学のイメージ
自然科学に根拠を求める
検査数値など客観的に観察する
画像診断等も利用するくらい局所的に疾患の部位を特定する
原因をさらに小さい単位で分析特定する
分析した上で解決する方法を理論的に決める
同じ症状を有する大集団に対して再現性が高い
伝統医学のイメージ
歴史的、哲学、宗教的
診断は術者本人が行いその診断能力は経験による個人差が大きい
診断に関し数値的な指標がなく術者の主観的観測である
画像診断等を利用せずに術者が個別に患者の全身状態を診る
なぜ患者個人がそのような状態になったのかを探る
同じ症状を有する大集団ではなくそれぞれ個別の診断になり
術者が替わると再現性が低くなる
以上が個人のざっくりとしたイメージ。さてそれではどちらが優れているかというと。
わかりません。
どちらかに優劣をつけるという考え方はどうしても思い浮かびませんでした。
しいていうならば、どちらも得意不得意があるくらいかなと。
じゃあ近現代医学vs伝統医学及び代替医療じゃないじゃんってなりますが、個人の感想なので。
さて、あまりにもサクッと終わってしまったので僕の治療に関する考え方を少し。
ぼくは鍼灸師ですので東洋医学理論で治療の理論を組み立てていくわけで、僕はいわゆる伝統医学側の人間なので診察する時や治療方針には師匠や自分の経験が反映されます。
そうして経穴を選んで鍼やお灸などを利用して治療をするのですが。
僕の考えはぶっちゃけ血流改善一択。
まるで前田日明が「ごちゃごちゃ言わんと誰が一番強いか決めたらええんや」とでも言ったかのようにごちゃごちゃ言わんと血流改善したったらええんやといった気持ちです。その理由は?
伝統医学的に良く言われるのは、自己治癒力だとか回復力だとか「〜しにくい身体」を作るとかそういうの。そのために必要な事は?身体にいいものを食べて、自然と共に生活してとかそういうのはよくわかりませんが、自然科学的な考えをインストールすると人体を回復させたり治癒したりするときに必要な物質は食物が分解され再合成されたタンパク質や糖など。もちろん酸素や二酸化炭素などのガスの運搬や各種ホルモン、電解質や脂質もだ、赤血球、白血球や血小板、血漿の運搬。体温の維持運搬もしている。
食事から吸収するときに必要なものは血液、それを輸送するときに必要なものは血液、老廃物を運ぶのも血液。血液めっちゃ大事。正座すると足が痺れて痛くなる。それも我慢できないくらい強烈に。原因は血流不全が起きているから。正座をやめて血流不全を解決するとあれほど痛かった痛みがなくなってしまう。筋緊張性の疼痛は筋肉をほぐすとよくなる?ほぐすって?物理的な刺激(鍼灸治療による一酸化窒素の作用)で血管を拡張させて血流を改善することで筋緊張が低下する。とにかく血流改善することが身体の恒常性維持にとても重要な事はわかっていただけただろうか。以上のような観点から色々な理屈抜きに僕が治療を行うときには様々な手段を用いて血流改善を促すようにしている。この僕個人の治療方針をどう捉えるかはこれまた個々人の判断にお任せします。
結論
近現代医学vs伝統医学および代替医療ですが、僕個人としてはどちらがいいとか悪いとか排他的な考え方をするのではなく、「自分が安心して受けたいものを受ける」が気楽に過ごせるのではないかなぁと思っております。