【MTG】「パワー99」の第2回世界大会が最高に楽しかった。【非公式フォーマット】
1.「パワー99」の第2回世界大会ってなんだよ
まず「パワー99」という非公式フォーマット、何?という人が世界にごく少数居るかもしれない。そういった方は以下記事の冒頭6行を読んでいただけばご理解いただけると思う。
以下記事では「パワー99」の面白さに関して紹介している。
プレイヤーの精力的な布教もあり、徐々に知名度を上げている「パワー99」ではあるが、8/28に「きたろう(悸太郎)」さんの主催によって第2回の世界大会が行われた。大変楽しかったので、デッキ選定から戦績までを記事にさせていただく。
会場や賞品の準備・当日の回しまでお一人で対応いただき、誠にありがとうございました。
2.「パワー99」のメタを読んでみた
デッキを選定するにあたってメタに関して考えてみた。
昨今の「パワー99」ではクリーチャーの強さの注目度が高い。それは当然で、「パワー99」には過去スタンダードの準レギュラークラスは9割使える。
逆に言えばクリーチャーのみをケアした動きやデッキ構成が多くなるはずだ。つまりエンチャント・アーティファクトを活かしたデッキはのびのびと戦えるのでは?
一方、目下の仮想敵である緑白系にエンチャントを処されるのが怖すぎる。
緑白系は「パワー99」の中でも屈指のクリーチャーパワーを有し、あまりに怖い。アーティファクトデッキも現状で思いついていない。
じゃあ…インスタント・ソーサリーを中心に組めば良い!
3.選定したデッキ
作ったデッキは…「赤青計算された爆発」!
デッキの動きはシンプルで、相手の4ターン目エンドに「計算された爆発」を打って、再度フラッシュバックで打つ。
2回とも10点以上を与えて勝つ1枚コンボデッキで、モダンでも使われているとのこと。基本は「計算された爆発」が初手にあることがプレイ条件で、土地が39枚入っているのでマリガン数回をしても手札に「計算された爆発」さえあれば、後は土地の続け引きで解決できる公算が高い。
また、アグレッシブサイドボーディングで「精神叫び」と「呪文縛りのドラゴン」他、マナコストの大きい分割カードと土地15枚を入れ替え、ダメージソースを増やして相手のサイドを空振りさせる戦略を入れている。
4.大会結果
大会はなんと各地方から8名の参加者が集まった。つまり、スイスドロー3回戦とシングルエリミネーション2回戦となった。ざっくり結果だけを記載する。
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スイスドロー 3-0
1戦目:赤白メッツァーリ 〇〇
2戦目:黒単アグロ 〇×〇
3戦目:トリコテンポ 〇〇
シングルエリミ準決勝
赤白メッツァーリ 〇××
3位決定戦
トリコテンポ 〇××
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結論:余分なサイドボードを入れるな
メインが強かったが、メインの動きに飽きがちでサイドボーディングを何度もした。すると瞬殺の可能性が下がるのだ。心を殺して「計算された爆発」を打ち続けるのが正解だった。
遠征をしてまでその動きでよかったのかは、誰も答えを知らない…
5.何はともあれ…楽しかった!
今回は、スイスドローとシングルエリミの対戦相手が被ってしまったが、それでもいまだ見たことないカードや見たことのない動きが多くて楽しめた。
筆者は「パワー99」歴がある程度長いが、それでも見たことのないカードはポンポン出てきた。やはり相手のカードのテキスト欄を確認するのはとても楽しいし、多種多様な殺され方をするのはめちゃくちゃに楽しい…
その後のフリプでも同様で、皆さんのカードへの愛がデッキで表現されているようでうれしい気持ちになれた。
本記事をご覧いただいている方で「パワー99」に興味がある方がいれば、恐れずに大会や近くのプレイヤーと楽しんでみてほしい。常に彼らは新しいカードを知りたがっていて、一緒に楽しんでくれることだろう。
6.他に大会はあるのか?
ここまで読んでくれた方は、「パワー99」の大会に興味が出てきたのではないだろうか?
そんなあなたに朗報で、なんと高田馬場のカードショップ抜忍さんで大会が9/23(金・祝)に開催される!当日の参加受け付けで24名まで参戦可能だ。
「パワー99」では、おそらく世界初の店舗の場での大会となる。2022年9月9日の値段ローテ後の環境としても初めての大会で、誰も環境がわからない中で全員にチャンスがある。
カードプールの知見を広げる意味で気軽に参加してもよいし、本気で優勝を狙ってもよい。この大会をきっかけに、「パワー99」の楽しさがより広がれば幸いだ。