レースシムコックピット研究 フレーム編
レースシミュレータ用コックピットについての研究記事です。
今回は、ミスミ製アルミフレームの価格および許容加重を比較し、どのフレームを採用すべきか考察します。
コックピットに使われるアルミフレーム
【40mm×40mm、10mm溝、M8ボルト】を基本としたアルミフレームが多く採用されています。アルミフレームメーカーのミスミでは、8シリーズと呼びます。この中でもいくつか種類があるので比較します。
ミスミ製アルミフレームの種類
標準タイプ
標準タイプには「HFS」「EFS」「NFS(NEFS)」の3種類があります。許容加重は3種類とも同じです。断面形状、素材、特性に多少の違いがあります。
利点:剛性、価格が標準的、フレームの種類、対応オプションが多い
欠点:最強ではない、最安ではない
高剛性タイプ
高剛性タイプには「GFS」「GNFS」の2種類があります。許容加重は2種類とも同じです。素材、特性に多少の違いがあります。
利点:最強の剛性
欠点:高価、重い、フレームの種類、対応オプションが少ない
※40×80サイズのキャップが無い
ライトタイプ
ライトタイプには「HFSL」「NFSL」の2種類があります。許容加重は2種類とも同じです。素材、特性に多少の違いがあります。
利点:安価、軽い
欠点:剛性が低い、フレームの種類が少ない
価格と許容加重の比較
価格(白アルマイト、1000mm)と許容加重(1000mm両端保持、中央集中加重)の比較表です。
おすすめのアルミフレーム
最強のコックピットを求める場合
高剛性タイプ「GFS」「GNFS」がおすすめです。高価ですが最強です。
コスパを重視する場合
標準タイプ「EFS」「NEFS」がおすすめです。十分な剛性でコスパ最高です。多くの人におすすめです。
最安を追求したい場合
最安のライトタイプ「NFSL」は、お勧めしません。標準タイプ「NEFS」と価格差が小さいにも関わらず許容加重で大きく劣り、コストパフォーマンスが悪いためです。
コストを抑えるのであれば「NEFS」でフレームの本数や長さを工夫して、総コストを削減することをお勧めします。
まとめ
今回は、価格、許容加重に着目してミスミ製アルミフレーム7種を比較しました。普通の方には標準タイプ「EFS」「NEFS」、最強にこだわる方には「GFS」「GNFS」がおすすめという結論に至りました。この記事がコックピットを作る方の参考になれば幸いです。
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以上、ありがとうございました。