ごらんのす、パラやめるってよ(後編)
前編は以下より。
前編では、パラの置かれている現状をあらためて確認してきました。
さっくり言うと、「いまの環境は、パラの価値が著しく低い」ということです。
これを踏まえて「さぁどうするか」の後編。はじまりはじまりー。
パラをやめるという選択肢
おそらくは、最も簡単で最も合理的な選択肢。パラをやめる。
パラの価値が低いのだから、職業としてパラ以外を選択するのが最も素直な回答になります。
パラをやめる。すなわち転職。
転職するにあたって当然考えなければならないこと、それは「どの職に転職をするか」。
現在、最新のプレアデスも含めるとパラ以外の上位職は10種類あるわけですが、その中でも大きく2つの選択があると思ってます。
ビショか、それ以外(火力職)か。
まず火力職への転向について考えてみましょう。
パラをやっている人の多くはアクセや防具など、いろいろと防御寄せにしている部分も多いはず。なので、すんなり火力職に移行できる人は少ないいと思います。装備やらアクセやら、細かいところだとルーンやドラの選別も耐久重視で育ててるケースもあるかと。火力職へ転向しても、そのままだと「火力のない火力職」になってしまい真価を発揮できません。
火力職への転向するのであれば、このあたりを整えなおさないといけない。これはきわめてコストのかかる行為です。
対して、ビショへの転向を考えてみましょう。
火力への転向に比べて、防御寄せとなっている部分はそのまま流用できるとはいえ、それでも紋章の洗練は必至。まぁ、火力職に移行するに比べたら必要なコストはたいしたことないですが、そもそもプレイスタイルが違いすぎるのが二の足を踏まさせられます。
ただ、実はそれよりも重要なのがフレなどの、普段一緒にパテ組む人とのバランス。普通の構成ではパテにパラ2となることが少ないため、パラのクエスト仲間にパラは少なくなる傾向にあるのが普通かと。対してビショ仲間はパラ仲間に比べると多いはず。そしてパテにビショ2の構成も一般的ではないでしょう。なので自分がビショに転向した場合、その人たちと一緒にクエスト行ける可能性がガクッと落ちます。これはとてもいただけない。
というわけで、しがらみの少ない環境におかれてて、なおかつ、いつメンにビショがいない人ならともかく、そうでない人はビショへの転向はかなりハードルの高いものになるのです。
整理すると、
・火力職への転向はすこぶるコストがかかる
・ビショへの転向は周りの人とのバランス次第
となります。
ちなみに私のことを言えば、周りにビショが何人かいます。いまさらその人たちに足を向けるわけにもいかない。ビショ転向ははっきりと「ノー」です。
となると残された道は火力職への道。ただしコストはすこぶる食うので、実質片道切符。この片道切符を買う前に、もう少しパラでなんとかする道を模索してみましょう。
筋肉がすべてを解決する
さてさて、前編でパラが輝ける4つの条件を洗い出してきました。
あらためて書き出すと以下の通り。
1. パテの中で安定してタゲが取れている
2. パラ以外がタゲを取ったら、パテ崩壊の危機にさらされる
3. 「時間」による影響がほとんどない
4. そもそもタゲを取ることに意味のあるフィールドである
このうち、2と4は正直どうしようもないです。自分をどうこうして変わるもんでもないし。
ただ、2にはひとつ、パラとして進むうえでのヒントが含まれています。
それは「他職で耐えられるんだから、パラなら余裕で耐えられる」ということ。
靭性と戦力をきちんと整えてさえいれば、他職で耐えるのにパラで耐えられない道理はないです。
つまり vE における耐久寄せパラは、もはや過剰品質に等しく、もっとそのリソースを他に割り当てるべきだということがわかります。
じゃあその余剰リソースをどこに割くか。
答えは1と3に書いてありますね。
タゲが取れない?そりゃ火力が足りないからだ。火力を上げよ。
時間が足りない?そりゃ火力が足りないからだ。火力を上げよ。
すなわち、火力をあげよ!
「火力パラ」と揶揄されていた時代もありましたが、環境は変わりました。
環境の変化とともに、パラも火力をきちんと考えないといけない時代になってきたわけです。「パラだから」であぐらをかいていたら時代に取り残されてしまうということですね!
というわけでパラで生き残るのであれば、「耐久に優れた準火力」という方向性が、ひとつの道として見えてきます。
火力出しつつタゲも取り、無敵もあるし回復もある。最強だねっ!(?)
なお、「結局火力寄せするなら火力職転向とコスト変わらんやんっ!」というところについて。最終的にかかるコストは同じかもしれませんが、自身がパラを継続する以上、一気に変える必要はなく、緩やかに整えていけばいいというところはひとつの魅力です。
火力職転向だと、速やかに大部分を再構築しないと「火力のない火力」で過ごしてしまうので。その状態で野良に混ざるには気が引けますよね。
でもそれって、パラの必要あるの?
火力寄せパラ。
このワードは当然の疑問をひとつ投げかけてきます。
「だったら、パラじゃなくていいじゃん?」
耐久に優れた火力、というアプローチであれば、耐久を高めにビルドして、羅刹やベルなどの近接火力で耐久高め、というプランもあるでしょう。
ですが、このゲームはソロよりもパーティーでやることが多いゲーム。耐久寄せ火力というのは、一つのジレンマを抱えることになります。
・耐久寄せにする分、自身の火力が落ちる
・パテの中で最も高い火力の人にタゲがいく
・防御寄せにしている以上、それは自分ではない!
つまり、せっかく耐久寄せにしてるのにその耐久を発揮することができないという矛盾。
パラであれば、そもそもヘイトが得られやすい設定になっているので、パテの中で1番の火力を出す必要は全くないです。それでもタゲは取れるし、タゲを維持できる。おぉ、なんかパテの中で役割が見えてきたぞ!
ここで一つ思い出話を。
去年の夏ごろに日曜天啓を初完走したのですが、その時のリダにいただいた言葉を以下に引用します。
「火力が働けるのは、盾がちゃんと仕事をしてくれているからで」
「盾がヘイトを取り続けられるのは、ヒーラーがちゃんとしているからだと考えています」
「今回は本当に仲間に恵まれました」
本当に、いま見返しても泣ける言葉!
この言葉を前にすると、パラをそんな簡単にあきらめられなくなるよね!
さて、この言葉を私なりにかみ砕くと、以下のようになります。
・戦闘では、パテの中の誰かがタゲを取ることになる
・パラがいない場合、一番高い火力の人がタゲを取ることになる
・タゲを取った人は、「攻撃を避ける」「生き残る」選択をしなければならない
・一番高い火力を出す人は、その分耐久を犠牲にしているケースが多い
・結果として、タゲを取った火力は、意識をかなり「生き残る」方向に向けなければならず、火力がその真価を発揮できない
・最悪、その人が倒れ、パテが崩壊する
・それを防ぐための、盾としてのパラである!
なにをいまさら、という感じもしますが、原点回帰。
パラの基本はここにあるのです。
ただ、きちんと火力も上げていかないと、その役割すらまっとうできないよ、と。ただそれだけのことなのです。
パラなりの火力の上げ方
パラだからと言っても、火力を上げるための特別ななにかがあるわけではないと思ってます。基本は周りのナイス火力さんのカードやら紋章やらルーンなどをなめ回すように見て、必要があれば聞きに行けばいいでしょう。
とは言ったものの、多少は「パラなり」の部分があると思ってます。つれづれと書いてみます。
アクセ
やっぱり炎が欲しいです。
単に自身の与ダメが上がるのはもちろんですが、ヘイトを得るという観点でも2つのとても重要な役割を果たします。
ひとつは会心が上がる点。会心発生時に得られるヘイトは、非会心の時よりも大きくなるので、会心率上昇はパラとして実は重要なのです。
もう一つは奥義のクールタイム。氷に比べて炎のクールタイムは短いので、ヘイトを継続的に稼ぐことができます。結果としてタゲ安定につながることになるわけです。
なお、氷15から炎15へ切り替えた場合、私の場合は自身の与ダメは1.3倍~1.4倍になりました。「炎に変えたから与ダメ2倍になるぜ!」とかの夢を見ないようにしましょうw
装備
防具4種はアルタイルから変えなくてもいいと考えています。
やはりパラなので、耐えようと思った時にガード率100%に達しないパラは、最低限の身だしなみが整ってないと言ってしまっていいのかな、とも。
ここを変えれば火力は大きく上がるかもしれませんが、間違いなくデッドゾーンが近くなることは忘れてはならないです。火力寄せにしすぎた結果耐えられなくなってしまっては元も子もない。
ただ、武器と装飾はアルタイルでもそこまで耐久に寄与しないので、アポカリプスなどにしてしまっていいと思います。
カード
耐えるための靭性は積んでおきましょう。いまであれば赤4のカードとカジルたっぷり。グレニはやりすぎのケースが多いですが、耐えられないなら積みましょう。
残った枠は安価で洗練しやすいルイスとリンクをお勧めしておきます。余裕があればサツキでも可。
というのも、私レベルのパラは会心率が十分に高くなく、会心率を上げることによる見返りが大きいためです。
100%前後まで来たら徐々にシエルなどの、別の安いカードに置き換えてもいいですが、100%になるまではとりあえず会心率を上げておくのが安定につながると考えてます。
紋章
パラのスキルは基本的にダメージ効率が良くないので、スキルレベルを上げるよりも雑にボスダメとボス攻撃でいいんじゃないでしょうか。
スキルレベル1とスキルレベル10で得られるヘイトは変わらなかったので、スキルレベル15とかまで上げてもヘイト獲得に寄与はしません。たぶん。
ただしグロリアス強化は一考の余地ありでしょう。防御無視つよい。
霊珠
アイビー、と言いたいところですが、パラの場合はアイビーの優先度はそこまで高くないと考えてます。というのも、野良で「ごめん、アイビー出なかった。もう一回お願いします!」とは言えないのでw
じゃあ優先度高いのはなにかというと、アズリア×3と、レッドバット×3を揃えることと考えてます、
硬くて無敵を持つパラですが、状態異常にはすこぶる弱いです。英傑4でもスタンに何度煮え湯を飲まされたか。これを防ぐためにも先行して変身を使用しておき、アズリアを構えておくことは大切なことです。動けない期間が数秒あると一気にタゲ持っていかれ、タゲを取り返すことが難しくなる場面も出てくるので。
あとレッドバット。パラの戦機スキルはスキルダメージも高く、与ダメ貢献とヘイト稼ぎの両方の観点で重要です。ですが、パラは最前線でタゲを取りながら戦うため、なんだかんだでドラから降ろされてしまうケースも多数。タゲ取り返すのに変身を使わざるを得なくなり、自分から降りるケースももちろんあります。
そんなときに機甲がその隙間を埋めてくれればいいのですが、パラの機甲スキルは「なんだっけ、それ?」レベルなのでいち早く戦機に戻したい。レッドバットはそのわがままに応えてくれるナイスガイです。
ごらんのす、パラやめるって?
ここまで長々と読んで来た人なら察していると思いますが。
ごらんのす、パラやめません。継続です!
タイトルはフェイクw
おわりに
前編の最初にも書きましたが、「vPなにそれおいしいの?」の観点です。あと、王者5視点なので、もう少し上に行くと一気に意見を翻してる可能性もあります。
ともあれ、いまの私の観点からすればパラの価値はやはり低いことは間違いないです。合理的な選択をするのであれば、パラをやめるのが最善でしょう。
ただ、人によって好きな職業というものは間違いなくあるでしょうし、この職業をやってたから出会えた人や経験だってあるはず。そういった思い入れを優先するのだっていいんじゃないかな、と思います。
効率だけがすべてじゃないよね。
とは言ったものの、パラの価値が低い今こそ、パラ一途の人は一回お試しでほかの職を経験してみるチャンスなんじゃないのかな、と思ってたりもします。実際私も猫を経験して、見えてくるところもありましたし。いろいろ職業用意されているので、ひとつしか経験しないのはもったいないですよね?
ま、最終的に楽しんだもん勝ち。深く考えすぎずに楽しめればいいんじゃないでしょうか。
だってゲームだしね!