2013〜2015年、ぼくたちは恋愛工学の熱狂の中にいた
こんにちは、恋愛工学研究所・研究員のゴッホです。以下が目次です。1番書きやすそうな本トピックから書こうと思います。
この本は大好きなポール・グレアムの「ハッカーと画家」を模してどのトピックも独立させて、好きなところから読める方式にしたいと考えております。
以下が目次です。
とりあえず現状こんな感じです。2章以降も考えてあるのですが、まだ内容が薄いのでここまでにしておきます。
最近、Voicyで話して思考を整理してからブログにするというのが流行っている様なので、モテラジオで少し話した内容をまとめたいと思います。
2012年4月から開始した金融日記ですが、開始当初は「損する結婚、儲かる離婚」に書いてある、婚姻費用や財産分与に関する話でした。ちょうど当初話題になっていたダルビッシュと紗栄子の離婚をケーススタディとして、本来なら紗栄子は○○円もらえるところ、○○円で済ませているとても慎ましい女性だとして解説しました。
恋愛工学に関するテクニックが出て来はじめるのは初期のころの重要バックナンバーまとめを見ると、重要な論文は12週目以降であることがわかります。
金融日記が開始してから約3ヶ月後です。
『週刊金融日記 第12号 Good Genes or Good Dad?』『週刊金融日記 第13号 女の生理周期と浮気の関係』『週刊金融日記 第17号 なぜ素人女のセックスの方が高いのか?』
恋愛工学のベースとなるGoodGenes or Good Dadの概念が最初に発表されました。かいつまんで説明すると、女性は自分の子孫を残すために男をイケメンかどうか(Good Genes)と自分の子供を育ててくれるいい父親か(Good Dad)で評価している、というものでした。
これは後述するセックストリガー理論(#35)と並んで、恋愛工学を支える基本理念で、全ての考え方のベースになっていると言っても過言ではないかもしれません。
『週刊金融日記 第35号 女の恋愛感情のトリガーの秘密』『週刊金融日記 第36号 失敗を約束される非モテコミット』『週刊金融日記 第40号 女をディスる技術』『週刊金融日記 第42号 女心の基本的な数理モデル』『週刊金融日記 第44号 スーパーサイヤ人になる方法』
35〜36号、40〜44号にかけて、恋愛工学が急速に発達したことがわかります。
セックストリガー仮説の発表により、女の子に好きになってもらうには、まずセックスをしなければいけないということを皆知りました。
そこから、まず(付き合わずに)セックスするための方法論の議論が急速に進んでいったと記憶しています。
そこから早い人は、アプリやら合コンで出会った女の子に恋愛工学(この段階では付き合わってもいない女の子に臆面もなくセックスしようと誘ってゴールする意)を試す人が現れだしました。
そしてそれを見たぼくたちは、昨日まで自分と同じように指をくわえて金融日記を読んでいただけのただの非モテが一歩を踏み出し、成功(性交)している姿を目の当たりにして、そのうちの何人かは、もしかしたら自分達でもいけるのではないか?と勘違いして一歩を踏み出しました。
ただのナンパテクニック本と金融日記の違いは
・金融日記の開始当初は恋愛工学についての連載ということは明かされていなかった(実は教育工学、仮想通貨など恋愛工学は金融日記のテーマの1つにすぎない)
・恋愛工学の理論を読んで実際に実践した人の投稿が他の読者を勇気づけた
の2つと言えるかもしれません。
そもそも「恋愛テクニックのノウハウですよ」という打ち出しだったら、購読していなかった読者も多かったかもしれないです。
そして、同様にただ恋愛の理論を学んだだけでは、行動に移せなかった読者も多かったかもしれませんね。
恋愛工学戦士の方ならよくわかると思うが、頭で理解するのと実際に行動するのではわけが違う。ただ金融日記を読んでいるだけでは机上の空論をインストールしたに過ぎません。理論は実際に行動して初めて意味があります。
ぼく自身も2012年の終わりくらいから2013年の春にかけて徐々に行動を始めてました。ただ、その頃は外部市場からの新規案件を調達する手段を持っていなかったのでコミュニティ内への女子へのアプローチだった。そこで失敗してひどい目にあったり、可愛くない子と成功して、周りの男から馬鹿にされたりした。
『週刊金融日記 第63号 愛などいらぬ!』『週刊金融日記 第68号 Dキスとクリタッチのサイエンス』『週刊金融日記 第69号 タイム・コンストレイント・メソッドの理論と実践』『週刊金融日記 第70号 愛という感情の起源』『週刊金融日記 第73号 NLPに基づくデートでのラポール形成と誘導』『週刊金融日記 第76号 セックス・トライorストップロス戦略』『週刊金融日記 第77号 ポスト・セックス・ピリオドにおける女子の戦略と恋愛工学の総復習』
そして、63号で伝説の論文「愛などいらぬ!」が無名の投稿者より投稿される。聖帝サウザー氏の誕生である。
サウザー氏の爆誕に呼応してか、恋愛工学の理論も68号〜77号で急速な発展を遂げる。この頃はただ単に「恋愛工学実践してみたら、メルマガの通りでした。ありがとうございました。」という投稿よりは、一恋愛工学研究者として独自の理論を発表するプレイヤーが現れました。
アキさん、トリケラトプスさんなどが皆さんの記憶に残っているのではないでしょうか。
そんな中で、なんだかただのゴール報告は金融日記の投稿でしづらくなったのと、細かな情報共有などをTwitterで行なうプレイヤーが現れだした。
ぼくはTwitterアカウントを開設したのは2013年秋頃で本格運用を始めたのは2014年明けてから(心機一転してあけおめザオラルを一斉送信したというのがファーストツイートだったと記憶している)ですが、その頃はまだそんなに恋愛工学プレイヤーは集まっていなかった気がする。
ただ、この残酷なTwitterランドに徐々に仲間が集まり出し、「これからアポ!」などのツイートをし、ゴール報告があれば皆で称え合っていました。
Twitterを始めて、ナンパクラスタという存在を知り、有名ナンパ師さんのブログを日々読み漁りました。金融日記とはまた異なる世界が展開されていたことを知りました。
金融日記→Twitterへの流れは不可逆なので続々と仲間が集まってきました。当時はリプで大勢でごちゃまぜで会話する、という光景もよく見られていました。
数千フォロワーくらいいるキラキラ女子アカウントに誰かが袋叩きにされて、勇気ある仲間が切られるのを覚悟で応戦していました。
金融日記が配信されたら、みんな感想を投稿していました。ぼくは金融日記の配信を何よりも楽しみにしていて、月曜日はそわそわしていました。
そして配信された日は、ランチを1人で食べて初めから最後まで熟読して、「今週の金融日記、」で始まるツイートをしました。そしてそれが藤沢数希所長にRTされる、恋愛工学戦士同士で意見を言い合う、というのが一般的でした。
思えば、恋愛工学クラスタは金融日記が配信された日が1番Twitterがアクティブになっていたような気がします。
そして恋愛工学の熱狂が最高潮に達したのは小説「ぼくは愛を証明しようと思う」の刊行だろう。連載自体はこのnoteを運営しているピースオブケイクが運営するcaskeで2014年8月に始まった。
配信日は確か毎週木曜日だったのだが、ぼく愛が配信する度に金融日記のリリースと同じ現象が起きた。この時期は1週間に2回楽しみがあったので毎日が充実していた記憶がある。
みんな、主人公の渡辺くんの失敗に涙し、成功に狂喜乱舞した。この連載は最終的に小説として2015年6月30日に発売された。
caskeの連載ではラストまでは描かれていなかったため、みんな発売日に書店へ走り、各々感想をつぶやいた。中には本を読んでいないのにAmazonレビューを書くという伝説も生まれました。
レビューの中ではこれまた聖帝サウザー氏のレビューも皆の記憶に残っています。
いまでこそ箕輪さん、はあちゅうさんなどによるコミュニティ・ビジネスが盛んですが、金融日記こそその走りだったと言えるのではないでしょうか。
サロンではなく、メルマガという形態ではありましたが。
今日、こんなnoteを読んだのですが、この中に
コミュニティは「個人」をエンパワーメントする土台になっていく
というトピックがありますが、まさに恋愛工学コミュニティこそ「恋愛工学戦士」というコミュニティを使って多くの個人がエンパワーメントされ、いくつものアルファアカウントを輩出したと言えるのではないでしょうか。
あの頃の熱狂の日々はもう帰ってきませんが、ぼくらは前を見てそれぞれの道を進んでいかなければいけません。
ステルスナンパ、婚外恋愛、店員ナンパといったアドバンスドな恋愛工学はPuANDAさん、ケーゴさん、くすおさんなどに任せて、自称中級者のぼくは、「ぼく愛やモテラジオを通じて恋愛工学という概念を知ったけど、バックナンバーが多すぎて何から手を付けたらわからない」という恋愛工学初心者のために、わかりやすいガイドラインをこの本を通じて提供できればいいな、と思っています。
書き始めると結構乗ってきますね、ということでどんどん書き始めていきます。尾澤さん、添削よろしくお願いします!
追記
頂いた熱い反応をまとめていきます!
ミスター恋愛工学であるケーゴキャプテンからの熱いツイート、ありがとうございます!
そう、それについては書けていないのですが2016年以降は色々あってお亡くなられた仲間たちもいました。いまも元気でやっているのでしょうか?
あの頃はよかった…と懐かしんでもしょうがないことはわかっているのですが懐かしいですよね。
まさかのPuANDAさん誕生秘話が。そしてお2人は邂逅していたのですね。
「ブロガー冥利」って「ハンター冥利」みたいで格好良いですね。
その通りです。そしてぼくたちの世代はたまたま人数が多かったと言うだけで、今でも同期と呼べる仲間は必ずいるはずです。
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