日本茶インストラクター 1次試験編
<まえがき>
他の方の体験談を読ませていただいて、1次試験が山場だということで少々不安でした。また、10個の各分野で50%以上、かつ全体で70%が合格ラインだという情報があったので参考にさせていただき勉強しました。 出題は100問で、前半75分、休憩15分を挟み、後半75分という長丁場の試験です。
1. 勉強スタート
事前に立てた勉強計画では、まずテキストを熟読する。次に自作で問題を作る。その後、練習問題が届いたら力試しと問題の傾向把握をする。直前期は苦手分野のテキストを徹底的に熟読する、というようなものでした。
概ね、この計画通りに進めましたができましたが、その中での紆余曲折を書き記します。
1-1 8月中旬
<勉強時間>
画像のように、平日はサボっていました。まだ危機感が足りていなかったのかもしれません。土曜の2時間も、仮眠が長引いて寝過ごしたり、質が著しく低かったりと反省点だらけでした。
<取り組み方法>
まずはテキスト全体の熟読から始めました。(リポート解答の際に済ませておけば楽でした。)歴史分野は暗記事項が多いと思い、重点的にやりすぎた結果、歴史分野だけでほぼ8月が終わってしまいました。熟読の段階で覚えようとしすぎましたね。
1-2 9月・10月上旬
土日はほぼ変化なしですが、焦り始め平日の夜1時間は必ず勉強するようにしました。
9月の下旬には計画通り、自分で単語カードを買って簡易的な問題を作ることにしました。その頃でもテキストの熟読は体感で6割程度しか終わらず、化学など苦手な分野のテキストは手をつけていませんでした。
受験票と一緒に、試験内容と合格基準、会場などが記された紙が封入されていました。また、事前説明の紙には合格ラインも参考にした方の情報通り載っていました。
その後、10月上旬に通信講座を受講した人のメリットである練習問題(100問)が送られてきました。全テキストの熟読が終わる前でしたが、まずは1度解いてみることにしました。(届くことは予告されていましたが、もっと早く欲しかった...)
結果は40点/100点満点。その点数以上に、自信を持って答えられた問題が10問もないことに焦りました。こんなに細かいところまで求められるのかと、呆気に取られながらも、そこからは練習問題の該当箇所を確認しテキストを熟読することと、自作問題を作ることを気分によって交互に勉強しました。
1-3 10月下旬・11月(直前期)
さすがに完全に焦り始めました。土日も夜に1時間、復習をするようになりましたが、時間との戦いになりましたので、もっと早めに勉強しておけばと後悔。
直前になって、苦手分野も一通り確認はしましたが、全く自信のないまま試験当日へ向かうことになりました。
2. 試験当日
2-1 試験前・試験中
受験は札幌会場でした。(住んでいるのも北海道ですが、車で約5時間ですので前日に親戚の家に宿泊。)受付は12:30〜13:15ということだったので、小心者の私は9:00頃にちらっと試験会場を確認して、カフェで不安な部分のテキストを確認しました。その後、12:30に受付をしました。受験者は6名か7名だったと思いますが、「少ない」という印象しか緊張で覚えていません。
試験自体は特徴的な部分はありませんが、時間はギリギリまでかけて悩みました。理不尽なほど短いわけではありませんが、悩みすぎると終わらない印象です。練習問題とは問題形式が異なるので多少驚きつつも、問われている知識は変わりません。冷静を心がけ、自信のある問題(後から振り返らない問題)と自信のない問題(振り返って考えたい問題)に、それぞれしるしをつけながら解きました。
2-2 試験後
手応えは全くありませんでした。自信をもって答えられたのは50〜55問/100問くらいでしょうか。自信がない・分からない問題はたくさんあったので、印象的だったものだけ書きます。まずは、テキストの後半にある法規などは時間をかけず、読み飛ばしていたのでそこの範囲はやはりさっぱり分からず、ほぼ間違いなく失点しているでしょう。また、苦手としていた化学分野もやはり手応えがなかったです。歴史分野も時系列の並べ替えなど対策していない問題形式で勉強が若干浅かったと悲壮感いっぱいでした。
3. 合否結果と振り返り
3-1 合否結果
結論、合格することができました。毎日HPで確認していたので、HPが更新されているとわかったときはドキドキでした。
合格がわかったときは、大学受験合格のときの喜びと、目指している将来へ一歩近づけたことで襟を正す気持ちにもなりました。
しかし翌日、北海道在住の自分としては残念な知らせが郵送で届くことに。紙面での合格通知とともに、札幌では合格者2名と少なかったので2次試験は東京会場で受けるようにという指示がありました。飛行機代がかかることや、土地勘が全くないので電車移動への不安などが募ることに。結局数日後に、JALのブラックフライデーを狙って安くチケットを確保できたので経済面は一安心。
3-2 効果のあった勉強法とやらなかった勉強法
大した学歴はないですが、教員という立場上、さまざま効果的といわれる勉強法を吟味して計画を立てたつもりです。
<効果のあった勉強法>
暗記カードは非常に効果的でした。色々な情報から効果的だと納得した上で取り組むことにしましたが、幼少の頃はやってこなかったので不安でした。
しかし、練習問題が10月に送られてくる100問と、リポートの問題以外にはなく、過去問も公開されていないため、自分で作ることが重要になりました。暗記カードは前述の通り9月頃から取り組み始めましたが、勉強スタートのときからやり始めるべきだったと思うくらい効果を実感しました。やはり、覚えているかの確認が大切ですね。
<やらなかった勉強法>
・ノートなどにまとめる
・テキストへの書き込み
ノートにまとめても良かったのかもしれませんが、実感としては試験の合格を目指すのであれば、とにかく練習問題や自作問題を作って覚えているかの確認を繰り返す方が効果的だったように感じます。
テキストへの書き込みも同様の理由でやらなかったです。また、書き込むことであとから逆に見づらくなったり、勉強をした気になってしまうことを避けました。
3-3 まとめ
8月中旬から始めること、その学習時間も上記の時間で十分だと思います。一方で、集中度合いは9月に入るまでは低かったです。
そのため、余裕をもって合格したい方はもう少し早めの時期から学習するか、もしくは8月中旬から高い集中力で学習する必要があります。また、勉強が得意な方や、すでに茶に対する知識がある方はこの学習時間でも余裕を持って合格することは可能でしょう。
ただし、試験範囲は10分野と広いので、計画的に進めることが大切です。個人的には、得意な分野からやっていくことがおすすめです。学習が進んでいるという実感を得ながら勉強できました。
長々と書いてしまいましたが、今回の記事がこれから日本茶に関わる多くの方々の参考になれば幸いです。
投稿時点では、2月2日(日)にある2次試験に向けて準備をしている段階です。2次試験の結果が出た際には報告させていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回、2025年にやりたいこと+自己紹介でお会いしましょう。
スキや、コメントを残してもらえたら嬉しいです。