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父親になる前後にしてよかったこと

子どもが生まれて1年とちょっと経ちます。
周りの友達に子どもができた人が増えていてよく質問を受けるようになったけど、子育て、特に父親の観点からの情報はあまり流通していないような印象を受けます。個人的な経験から産前産後にやっておいてよかったことをひとりでも役に立ってくれたらいいなーくらいの気持ちでメモしておきます。

ちなみに「働き方を変えろ」みたいな簡単にはできない話は短期的な実用性がないのでカバーしないです。

サマリー

・子育てにはパートナーとの合意形成が超大事
・計画的な余裕がカギ。予定を入れない時間をたくさんつくる

・店員2人の飲食店に勤めているつもりでいるといいかも

わたしについてちょっとだけ

自分のことを先に書いておくと2018年1月生まれの女の子の父親です。
仕事は外資系のIT企業に勤めています。産後3週間で保険会社から転職してバタバタしましたが、9-18時で勤務時間で残業はなく業務時間が完全に固定された働き方をしています。良い面は予定が立てやすいこと、悪い面はフレキシビリティが低いことです。

転職の合間に子どもが生まれたのでなんちゃって育休みたいな時間を産後3週間は過ごしました。このあたりの余裕も今となってみれば妻と子育てのリズムを生み出す上で重要な役割を果たしてくれました。

妻は育休中で子どもは次の4月から保育園入りの予定。

父親が積極的になる必要がある

経験してみてわかったことなんですが産後の妻は別人かと思うようなシーンが多かったように思います。もちろん身体的にも疲れていますし、頭の中も目の前のことで精一杯に思えました。

一方で育児については事前に合意しておくべきことがたくさんあるように思います。中長期的な視点が必要だということです。このような理由からこれから書いていく話は主に父親サイドがリードして進めていくべき内容です。

起こりそうなことと対応を事前に話し合っておく

ミルクにするか、完全母乳を目指すか。家事代行やベビーシッターを使うか。保育園は何歳から入れるか―。
といったことを発端にパートナーと衝突するという話は本当によく聞きます。原因は多くの場合、「そんな風に考えていたの?」とお互いが思ってしまうような会話不足にあると思います。

とはいったものの、パートナーとこうした会話をするというのは意外と難しいのでアジェンダが必要です。我が家の場合は以下の本を産前にふたりで読みました。

前職のライフネット生命に務めているときに出口さんが社内で開催していた塾の課題本として渡されたものです。きっかけがなければ自分では手に取ろうとしなかったのであろうことは間違いないのでラッキーでした。

内容は筆者である脳研究者の育児日記です。とても取っつきやすい形で書かれている一方で、脳研究の知見からエビデンスの豊富な考え方が得られます。子どもだけに焦点があたるのではなくオキシトシンというホルモンが両親に対して重要な役割を果たし、それがどのようなメカニズムで作用するのかといったことも書かれています。

夫婦会議ノートはもっと実践的な会議用のツールになるのでこちらもおすすめ。

https://www.3522navi.com/guide/archives/89

計画的余裕が必要

個人的には子どもが一番生まれる前後でもっとも大きな変化となったのが余裕を計画的に生み出しておくこと。平たくいえば予定がない時間を計画的に確保するようになりました。

子どもの特性はもちろん個人差がありますし、自分の子どもとはいえ毎日同じように過ごすわけではありません。体調を崩すこともあれば、なぜかわからないけどグズって離れてくれない、なかなか寝てくれないということもしばしばです。

一般的に予想外の出来事に常に備えるのはコストがかかります。119番通報がかかってきたらすぐに駆けつけられるようにするには多くの時間を手が空いていたり、すぐに手を離して現場に向かえるようなことだけをしておく必要があります。

子育ても同様で、特に母親の体調が不安定になりがちな産後数ヶ月は何かあったら自分が対応できるような体制を敷いておくのが良いと思います。

もちろん頼れるなら身内を頼ったり、病児保育などのサービスに頼るのも良いです。ただ、ここもパートナーと話しておきましょう。その事態になってから話すと意外と「家庭のことは自分たちのちからで解決したい」「お金をかけて解決することに抵抗がある」といったことで衝突するケースが多いように思います。

なにも起きないことがよくあるのでただ家にいることが多くなります。家でやれること増やせるといいと思います。僕はパパ友たちとスカイプ飲みの機会を増やしたいのが最近の願望。

飲食店勤務:自動化と準備が9割のオペレーション

子育てを店員が2人の飲食店と考えてみるのはこれから親になる人にとってわかりやすいと思います。ご飯・お風呂・寝かしつけが波状攻撃してくる夜は飲食店のピークタイムさながらで2人でも足りないくらいです。そんな状態でお店の相方が「飲み会行ってくるっすー」となるといかにブチギレられるかは想像に難くないでしょう。

飲食店と同じように育児はオペレーションヘビーな業態です。
とにかくテクノロジーに頼りましょう。乾燥機付き洗濯機、ルンバ、ブラーバ、ホットクック、食洗機(うちは賃貸で置けてないのですが)といった家電をはじめ、ジェルボールでもなんでもどんどん使いましょう。このあたりのお金の使い方も合意形成で重要なアジェンダになるので事前に話して予算獲得しておくと良いです。

詳しくははてな至高の名作2本をどうぞ。

「家事」は、レベルを上げて物理で殴れ https://anond.hatelabo.jp/20141023184519
イクメンとかぬかしてないでとっとと本物の家事をしやがれ https://anond.hatelabo.jp/20180116172801

ちなみに「最小限のコスト、最大限の効果」を座右の銘としている友人から聞いた話ですが洗濯乾燥機は7月に家電量販店で買うべきとのことです。毎年8月にモデルチェンジするので旧モデルが交渉しやすいみたいですね。我が家もそれくらいの時期に買って相当値下がりました。

まとめ

・産後の母親は眼の前のことで精一杯なので父親サイドが中長期的な視点を持ってリードする
・パートナーとの会話が足りないケースはネタがわからないから。外部のリソースを頼って話すことの枠組みをつくる
・計画的に余裕を作る。家でできることを増やす
・育児はオペレーション最適化の連続なのでテクノロジーに頼る

いろいろな人から役立つ情報をもらってきたのでこういう形でまとめて共有して恩返ししていこうと思います。気になることあったらどんどん@gooookiまでDMやコメントください。

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