利用品質メトリクス
利用品質メトリクスを設定するメリット
製品の開発段階で、優れた利用時の品質に関連する製品品質を作り込める。
他の技術的な製品使用と同様に、製品品質を定量的に定義することで
・エンジニア等に具体的な達成目標として設計を仕向けられる
・開発プロセスにおいて達成状況を把握できる
・既に仕組み化されている管理の流れに乗せられるようになる
結果として、品質管理が機能し、品質確保出来るようになることである。
ユーザー要求事項とは(ISO 25065:2019)
特定されたユーザーニーズを満たすためのインタラクティブシステムの設計および評価の基礎を提供する「利用のための要求事項」
※ユーザー要求事項は、ユーザーが効果的・効率的・安全かつ満足の行く方法でシステムを利用することを可能にするために、ユーザーニーズ及び能力から導出される
※ユーザー要求事項はユーザーに対する要求事項ではない
ユーザー要求事項の種類
1.ユーザー・システムインタラクション要求事項(UIR)
ユーザーとシステムの対話要求事項は、意図した利用の成果を達成するために必要とされる対話を指定し、ユーザーが行うことを可能にすることを記述する。
構文 ユーザーが、インタラクティブシステムを用いて、◯◯の条件のもとで、□□□の成果を達成しなければならない。
例)旅行予約サイトを利用して、予約者は、空いている時間とともに予約可能人数を確認できなければならない。
2.利用関連品質要求事項(URQ)
利用関連品質要求事項は、インタラクティブシステムを利用するときに達成される効果・効率・満足または他のタイプの品質を定義して、インタラクティブシステムの意図した利用の成果および関連する品質基準を指定する。
構文 ユーザーが、インタラクティブシステムを用いて、◯◯の条件のもとで、□□□の基準のもとで、成果を達成しなければならない
例)旅行予約サイトを利用して、サイトから予約する人の90%は、空いている時間とともに予約可能人数を確認できるということを理解できなければならない
利用関連品質要求事項の観点
効果
・正確性(意図した成果との一致)
・完全性(意図した成果を達成する度合い)
効率
・所要時間
・消費労力
・消費資金
・消費資材
満足
・身体的反応(快・不快)
・認知的反応
・感情的反応
品質要求
品質要求プロセスは、要求定義/分析プロセスの一部として実施される。
品質モデル
品質要求を仕様として整理したもの、あるいは品質を評価するための枠組みを提供するたえに定義した品質特性とその特性間の関係を表現したもの。
a)利用時の品質モデル
b)製品品質モデル
引用元
P.23,「つながる世界のソフトウェア品質ガイド」あたらしい価値提供のための品質モデル活用のすすめ ダイジェスト版,2015 年 3 月,独立行政法人情報処理推進機構
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