提案書・企画書を書くときに気をつけていること
提案フェーズで、「伝わる」提案書をつくるにはどうすればいいか?について、僕自身が気をつけている内容と、すすめ方をまとめてみました。
これは提案作業だけではなく、チーム内部での情報共有などでも、気をつけておきたいところです。
①背景を考える
主として、以下のようなことを考えます。
この軸が通っていないと、中身がどんどんズレていくので注意しています。
今回作成する提案書は、誰が、どの様に使うための資料なのか?
・自分が、社内で説明する資料?
・自分が、クライアントに説明する資料?
・クライアントが、その上司に説明する資料?
etc...
今回の提案書によって、何を達成したいのか?
・ 意見を貰いたい
・説得したい
・行動をおこして貰いたい
・決断してもらいたい
etc...
この提案書を読む人は、どのようなことが気になっているのか?
・そもそも、取り組みの意義を理解できてない?
・実際に効果があるかどうかが不安?
・上司を説得できるかどうかが心配?
・かかる費用が多いことを気にしている?
etc...
②ストーリーを考える
①の背景を説明できるようになった上で、
テキストベースで、どのようなことを相手に伝えたいのかを書き出していきます。
最初は箇条書きで、大切なポイントから書き始め、
少しずつ、補足するためにはどのような材料があれば良いか?などを付けたしていきます。
③以下のフォーマットで整理する。
①②の内容を、定形に落とし込んでいきます。このとき重要なのが、
必ず 全体 > 詳細 の順になっていることだと思います。
このフォーマットが、基本のアジェンダになっていきます。
●内容整理
○与件の整理(弊社の理解)
・目的
・現状
○目指すゴール
・ゴールの設定
・現状との差分 =課題
●課題の整理
○課題の定義
○解決の方向性
○解決へのプロセス
●方針
○基本方針
・プロセスのすすめかた
・プロセス内のタスク定義
○企画の概要(★キラースライドになることがおおいです)
○具体的施策
・施策内容
・懸念点
・懸念点の解消方法
●効果
○実施による効果
○課題と解決方法の対応(★網羅性に気をつけましょう)
●方法
○施策を実施するスケジュール
・タスク分解(★プロジェクト開始時、WBSの元になっていきます)
・スケジュール(★タスクと矛盾がないことを確認します)
●施策を実施する体制
○体制図
○会議体
●見積もり
●Appendix
先にも書きましたが、提案書が「プロジェクト開始時のキックオフ資料・WBSのインプット」にもなることを意識して、書いていきます。そうすれば、あらためてキックオフ資料やWBSを起こす必要がありません。
さらには、提案書に書いたタスクリストから、プロジェクト中に設定されるべきそれぞれの会議体がわかり、その会議体でどんなことが議題になるか、議事録の見出しまで、書けてしまうかもしれません。最初は難しいですが、そのようにイメージすると、プロジェクトのコントロールに余裕が出てくると思います。
④キラースライドを作る
ストーリー全体の中でも、特に強調したいこと、今回の目的達成のために重要になる点を伝えるために、キラースライドを用意していきます。
キラースライドは
- メッセージがシンプル
- そのスライド1枚だけで伝えたいことが伝わる
- 誰が見ても納得できる
ことを意識して作成しています。
⑤シートの順番を考える
すべてのシートをストーリーに沿って書き終わったあと、キラースライドや結論を冒頭に持ってくるなど、プレゼンテーションの流れを考慮して、シートの順番を入れ替えていきます
⑥シートを書いていく
個別のシートは、以下のような構成をとることで作成者側が思考が整理でき、相手に伝えやすくなると思います。
基本構成
以上、僕がおこなっているTipsを記載しました。