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頭の中はメールボックス。ワーキングメモリを鍛えたい

わたしはよく考えごとをしている。

仕事のこと、欲しい服のこと、その服を何にどう合わせようか、昨日のちょっとした出来事、母親のこと、来年の旅行のこと、飛行機は何時だったっけ……

そんなときに、よくシロさん(夫)に話しかけられる。

「・・・・・・」


大抵、わたしは返事をしない。(らしい)

わたしはシロさんに対して無意識に意識をシャットダウンしている。

正確には、いつも完全にシャットダウンしているわけではない。
シロさんがわたしに普通に話しかけた時の、わたしの反応は3種類ある。
①即レス(会話している)
②未読スルー(聴いていない)
③後から返事をするフォルダに格納(耳だけ参加?)

③の状態をもう少し詳しく言うと、
・シロさんがわたしに話しかける

・わたしは返事をしない

・数分後、返事をする

そう。聞いていないように見えて
実はどんな内容のメールか確認していて
自分の考えごとが終わってから返信しているのだ(ドヤ)。

問題なのは、まれに②未読スルーが発生することである。
もちろん、①即レスで会話するのが良いのはわかっているけど、
最悪、③あとから返事をする状態に持っていきたい。

結構な頻度で、聞いていなかったことを反省している。
でも、②から③の状態にするのは意外と難しい。

これって、脳のどんな機能が関わっているんだろうか。


ワーキングメモリは、ごく短い間だけ情報を記憶する能力

google先生に聴いてみたところ、どうやらわたしの返信パターンにはワーキングメモリが関与していそう。

ワーキングメモリとは、物事をやり遂げるために収集した情報を一時的に記憶する能力だそう。例えば、電話をかけるために覚えた電話番号を、プッシュし終えた途端にすっかり忘れてしまう、みたいなというのはよくあることではないだろうか。

一度に憶えられるワーキングメモリーの容量には上限があり、若い人で7つ前後、より厳密に数えると、4つ前後とされている。

Cowan, N. (2001).
The magical number 4 in short-term memory: a reconsideration of mental storage capacity. The Behavioral and brain sciences, 24(1), 87-114; discussion 114-85.

つまり、情報量がワーキングメモリの容量を超えると、ワーキングメモリに蓄えられた情報は押し出されてしまう。

そんなことを書いていて思い出したのだが、
「料理中に話しかけないで」と
昔、母によく怒られていた。

母が作る多種のメニューには、かなり緻密な段取りが必要で、
きっと彼女のワーキングメモリはいっぱいだったのだろう。

さて、ということは、シロさんからの問いかけに③後から返事をするためには、このフォルダにどれだけの数を貯められるか、ということが重要だ。


がんばれ、わたしの前頭前野。

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