![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161373121/rectangle_large_type_2_6905497abfaec2e3a36ef9ff31b8b5c8.jpeg?width=1200)
【就活】現役人事による「新卒就活生の実態調査データ」に基づく就活アドバイス(面接攻略、業界研究、企業研究など)!
就活生の皆さん初めまして。私は大手企業にて人事を20年ほど担務しており、現在も毎年数百名の就活生を最終面接官としてお会いさせていただいております。そのほかYOUTUBEでの情報発信(約7000名の登録者)や社外の団体で様々な就活支援を実施しております。
今回は2024年度就活生(25新卒)がどのような就活を送ってきたのかを実際にアンケートを取りました。その調査データを踏まえて、長年人事として、そして最終面接官の経験を踏まえて就職活動に関するアドバイスをしていきたいと思います。
9000字を超えるかたちになっており、企業の人事側からの情報ですので、確実に皆さんの就職活動に役に立つ情報となっていると思います。ぜひ参考にしていただければ幸いです。
*独自の就活アンケートを社外の就活支援団体にて実施し721名が回答しました。
1 エントリーシートは何社に提出したか?
結果:平均37社
この数字いかがですか?多いと受け取る人もいるかもしれないですが、実際に通常スケジュールで普通に就活した場合は、大体これくらいの数字に落ち着くのではないかと思います。ちなみにエントリーシート提出なので、読み替えると書類選考に参加した数と言えます。いわゆるエントリーというのは、個々の企業の採用サイトに個人情報を登録したことを指しますので、エントリー社数という意味では50社を超える数になると想定できます。
37社なので、当然1つの業界だけでなく、2、3業界を跨いでエントリーシートを提出していることとなります。
もちろん志望度合いによって、企業研究の濃淡はあるかと思いますが、少なくとも業界研究、企業研究をしないと応募資料を作成するのは中々困難なので、やはり応募に際しての準備として相当な時間がかかるということは予想できるでしょう。
人事のワンポイントアドバイス!!
主軸の志望業界が決まったらその業界の関連性のある業界も調べるようにしましょう。
メリット1:主軸の業界を研究した内容が活きるので、関連業界を理解することの時間を節約できる。
メリット2:関連性のある業界をそれぞれ知ることで、繋がりが見えてくる。その理解は面接で話す時に大きな武器になる(業界を深く理解していると面接官から思われる)
メリット3:「他にどんな業界に興味があるか」と聞かれた際に、一貫性のある回答ができる。
なお、業界研究については、東洋経済新報社から出版されている「会社四季報 業界地図」を買って業界研究を進めましょう。超がつくほどの必須アイテムです。
2 何社から内定を獲得したか?
結果:平均1.8社
最も多かった回答は2社でした。1社と回答した方々も多くいましたがある程度志望度の高い企業から内定が出て就活を終えたというパターンもあり、しっかりと準備して就活を進めていければ大体2社くらいは内定を獲得できるというのが現在の位置付けと言えるでしょう。この辺りは何となく予想通りだったのではないでしょうか?
人事のワンポイントアドバイス!!
先ほどのエントリーシートを提出した平均数が37社で内定獲得平均数が1.8社。途中で辞退した数などを差し引いても20数社は落ちているということになります。
ここでお伝えしたいのは、就活では「落ちる」ということを数多く経験するということです。初めてこの「落ちる」というのを経験した際にはきっと落ち込むことでしょう。さらにその企業がそれなりに志望度が高い場合には尚更です。ただし、この「落ちる」への耐性をしっかりと身につけることが就職活動を成功させる大きな要因になります。決してご自身の人格を否定されたわけではありません。準備不足もしくは単に企業(面接官)との相性が悪かったというだけのことです。キッパリと新卒就活においては諦めて次の選考に向けて集中しましょう。就活は「落ちる」ものだと予め知っておくこと、ここで落ち込むことが良くないことだと理解して心を整えておくことがうまく乗り越えるコツです。少し欲を言えば、その上で何が足りなかったのかを振り返ることができれば次に繋げることが出来るので、それが出来る方はそうしましょう。特に面接において、自分なりにうまく言えなかった。面接官の反応がイマイチだった。この辺りを振り返って、次同じような場面が来たらこういう風に話すなどと修正できると理想的です。
3 初めて内定を獲得した時期(何月)はいつ?
結果:2023年12月以前 28名、2024年1月 37名、2月 87名、
3月 91名、4月 161名、5月 120名、6月 119名、7月以降 78名
ピークは4月になりました。早期化と言われていますがやはりここ数年で徐々に前倒しとなり、4月がピークというのが現状です。これは人事としてもその感覚です。インターン経由や企業それぞれのイベント参加者を早期選考に案内し、年明け以降に選考を実施し、内定を出すというのがオーソドックスな流れです。外資系になるともっと早い時期に内定ピークが来ると思ってください。6月以降徐々に減少し、7月以降になると一気に内定が減る=採用を終了するというのは皆さんの予想通りでしょう。そういった意味では6月までに内定を取らないとちょっと苦しくなるという感じですね。
人事のワンポイントアドバイス!!
まず人事の心理として、早め早めに採用枠を埋めていきたいという状況にあると理解してください。早い段階の方が内定難易度が低いことは明らかです。その上で、内定ピークの時期に内定を獲得できるようなスケジュールに乗ることが重要です。そのためには、インターンシップ、企業各社のイベント(特にワークショップ型のもの)に参加することが必須です。この傾向は今後ますます進んでいくことがほぼ間違いありません。インターンシップと聞くと夏をイメージされる方が多くいらっしゃいますが、冬にも多くの企業がインターンシップを実施しており、実はこちらの方が選考直結型だったりします。12月から2月にかけてのイベントもかなり重要です。座談会や説明会ではなく、ワークショップ型のイベントが早期選考のルートに乗るものとなりますので、その辺りを狙って、できるだけ多くの企業のインターンシップやイベントに参加するようにしましょう!
インターンシップやイベントに参加した際には、できる限り社員と多くのコミュニケーションを取りましょう。特に人事ではない社員が狙い目です。彼らは人事から参加者リストを渡されており、良い人材がいたらチェックするよう言われています。ただ頑張るだけでは、その瞬間を見てくれているかどうかは「運」になってしまいますので、可能な限り社員を捕まえて質問したりすることであなたのことを認知してくれます。こうした行動を積極的に行うことでチェックがつきやすくなります。
4 書類選考、1次面接、2次面接、最終面接の通過率はどうだったか?
ここから先は
¥ 1,980
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?