2022畑で育てる一粒万倍コメ日記④:スズメギャング
2022.4.15
昨日、コメの種を畑に直播をして、クローバーをかぶせて、その上から藁を乗せ、これならスズメ達も気づかないだろうと、ルンルン気分で帰った。
1時間ほどして、やはり様子が気になるので、歩いて2分の畑へ向かうと、畑が見えてきたあたりで、チュンチュン…バザバサバサー
えっ?チュンチュン…って…
ヒー!
そこでもか!
荒らされたー!
種植えしてた時の鳥たちの声は、やはり,
"餌場餌場!新しい餌場作ってるよー"って
騒いでたんだ。
恐るべし。
藁とクローバーを少し避けて土の中を探ってみたら、種は無事!土を上から圧していたのが功を奏したようで、簡単には見つけられなかった様子。
すぐに寒冷紗を乗せてタネを保護。
今年もか!
マジで恐るべし。
スズメギャングたち
実るまで待っててよ!
今朝は8時から
農家のおじさんたちのお手伝い。
お米のタネを蒔くとのことで、
やってみるか?と声をかけていただいて
やりまーす
って二つ返事でいってきた。
マシーンを使ってタネを蒔くのだけど、
すごく速い!
農家のおじさんたちは、3人でやってて、高齢になった集落の人たち(85歳とか90歳位以上の方がたくさんいる)の田んぼを預かってお米を育てている。
そして、おじさんトリオも60代〜70代。
みんな気持ちが優しい人ばかり
昨年聞いたら預かってる田んぼ39枚っていってたけれど、今年はさらに増える様子。
今朝は600枚の長いトレーにタネを蒔く。
スケジュール表を見たら、今年は約1400枚くらいの種まきトレーを用意するようで、全て発芽させて田んぼに入れていくとのことで、もう,凄すぎる。
機械が動き始めたら,トレーを次々に乗せて、タネを補充したり、土を補充したり,タネが入って整ったトレーを別のところに移したりと、ととにかく忙しい。
みんな機敏な動きで、次々にトレーは温度管理された棚にしまわれていく。その様子に目を見張った。
女性同士が集まると、スズメのようにお喋りが始まるけれど、男の人たちとの仕事はめちゃ寡黙だ。休憩以外は、ほとんど話さない。23キロの土を運んだりするのに体力を使うからか、必要以上に喋らない。話しかけてはいけないのかと思うくらい話さない。300枚のトレーへの種入れが約1時間半で出来上がった。
速い。
新しく機械を購入したんだと教えてくれた。
昨年は600枚やるのに1日かかったとのこと。
トレーを差し込むと、ベルトコンベアーで運ばれて、トレーに水が撒かれ、タネが入り、土が被せられて出てくる。
休む事なく次々と。
これなら歳を取ってもコメは作れる。
私の場合は手作業でやってるけれど、時間と体力が必要となる。体力的な不安が出てきた時に、こういった機械があれば、どれほど心強いだろうと感じた。
そして、共に働く気心知れた仲間の存在は、きっと何倍も力になるだろうし、有り難く感じるだろう。
高齢化しても農業が続けられるように、機械はあるのだなぁと、改めて思う。もちろんたくさん収穫量を上げるためでもあるのだろうけど。
そして、こうして頑張ってくださる方々がいるおかげで、おいしいお米がいただけるんだと思うと、機械を活用していくことも大事だと思った。
8時からはじめて、11時半には600枚のトレーにタネが入った。速いなぁ。
温度調整のことや、芽が出たらその後どういう流れの作業をするのか教えていただき、終了。
"次回も手伝いにきて"とオファーを受けたけれど、あいにく仕事が入ってて、今年の種入れは、これにてお手伝い終了。
来年は、先にスケジュールを調整してお手伝いに行こうと思う。