サイリウム

8月30日松本山雅VS「釣り野伏」大分観戦記

8月30日に松本山雅VS大分トリニータという試合が、山雅のホームであるサンプロアルウィンで行われた。


個人的には6月15日のベガルタ仙台戦以来、今季2度目のホームゲーム観戦。

仕事の夏休みが8月30日からであり、上田への帰郷の前に松本に向かった。この予定はかなり前から決めていたため、「あずさ」の切符を早めに取得したため、「えきねっとトクだ値」の価格で購入ができた。

いつもは、節約のために高速バスを使っており、そちらの方が「あずさ」の今回の割引後の価格よりも安いのであるが、最近は高速バスの狭さに耐えきれなくなってきたので、今後はこちらを使おう。

なお、前回のエントリーはこのあずさの中でひたすらスマホでフリックして書き上げた。何とかなるものである。Wi-Fiがまだ通じてなかったが、今年(2019年)中には整備されるらしい。

松本についたのが14時過ぎであり、少し時間があったので、松本市立美術館へ。松本は、とりあえず松本城を見て観光をした気分になってしまうので、少しは違う場所に行きたかったためのチョイス。

なお、駅から20分ほどの距離であったため、徒歩で赴いたが途中タピオカ屋があり、行列ができていた。ブームをここ松本でも感じることができた。

コレクション展示として草間彌生の作品が見れる。

草間彌生は一昨年東京でも企画展がされており、その時は看板をみて草間彌生がとても樹木希林に似ているため、「樹木希林が草間彌生という人の展示の広告塔をしているのだな」と思っていた。

なお、草間彌生が松本出身であるということを今回初めて知った。

ドットを多く使う作風が特徴であり、美術館の前にとても大きなオブジェがあった。

美術館に展示されている作品のどれよりも大きく、圧倒されるので、これを見るだけでも価値があると思う(大きさは写真右端の人の身長と比べてみてほしい)。

また、企画展として「不思議の国のアリス展」が行われており、これも見てみることにした。「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」で使われていた挿絵などの展示であった。

それら話はなかなか破天荒な展開をみせる話であるが、見に行ってどちらかというと、1990年代後半に少年サンデーで連載していた皆川亮二の『ARMS』(アームズ)という漫画が、この作品の影響を大きく受けていたことを思い出し、再読したくなった。


その後、松本駅前にもどりシャトルバスへ。

到着はキックオフ2時間前の17時頃であったが、自由席では既に北側のゴール裏しか空いていないくらいであった。なかなかの込み具合。

「夏休みの終わりだからかなあ」と一瞬思ったが長野県の小中高校の夏休みは8月20日くらいで終わっているので、それが理由ではないですね。おそらく以前見たときよりもいい天気だったというだけだろう。

マジックタイム(マジックアワー)のアルウィンな良い雰囲気。

徐々に暗くなる空。

なお、この日はサポーターが緑のサイリウム等を使って、スタジアム全体を緑の光に彩る演出。その際に照明が落ちるわけではないので、写真では目立ってないが、スタジアム全体が緑の光を放っており、しっかりと浸透していたと感じた(ビッグフラッグも毎回というわけではないはず)。

もっと浸透したら、少しの間照明を落とすこともあるのだろうか?


さて、この時点の相手である大分の順位は8位。

(昨年末の昇格決定後の補強では、オナイウ阿道、小林成豪、小塚和季など、J2で大活躍をした選手や、高山薫、三竿雄斗などのJ1でも活躍をしていた選手を補強し、この夏にも田中達也、嶋田慎太郎を補強。要するに補強がめっちゃうまくいっているチーム。個人的にこの選手が山雅に来たらいいなと思っていた選手はすべからく大分に行った。)

山雅の順位は降格圏の17位。

しかし、前回の対決である今年の第2節では、山雅が1点を守り切り勝利しているし、山雅は昨年J2優勝、大分はJ2を2位でフィニッシュしているわけで、上位とは言えど、仰ぎ見る対象とは言えない相手である。

また、大分は「釣り野伏せ」といわれるロングカウンターでズバッと決めてくるチームといわれている(「釣り野伏せ」と読んでいるのは一部で、かつて島津氏が行った戦法)。

(下記参考)

つまり、GKとCBでひたすらボールを回し、そこにFWを食いつかせつり出してバランスが崩れたときに、ズバッとロングカウンターを決めるという戦法。これは、大分GK高木駿が足元が上手いために行える戦法で、実際に素人目にみても、高木駿が足元に絶対の自信を持っていることは見て取れた(CBより前に出る場面もちらほら)。

ただ、山雅もそのことは分かっているため、大分が後ろでボール回しをしていてもプレスにはいかずに引いて守る守備。

それでも、大分のロングフィードが見事にFWオナイウに通り、ゴールを脅かされるシーンが何度もあり、また大分の左サイドのMF田中達也が、田中隼磨を置き去りにして攻めるシーンも多かった。

大分としては後は決めるだけであったが、山雅としては何とか最後の最後でゴールを防ぐことができた(PKとられたかな?と思える場面もあったため、助かったといえる。)。

そんなこんなで、最後まで固い試合であり、山雅は後半の初にチャンスが少しあったくらいであった。

スタッツを見ても、引き分けで恩の字であったと思われる。

ということで、今回の観戦でも得点シーンを見ることができなかった。

ただ、何とか負けることはなかったので、今年の観戦歴を考えると、まだ気持ちは軽い。この日は16位の鳥栖が勝ったため、また残留から遠のいてしまったが、ここ2試合で勝ち点を4積み上げることはできている。

下位もなかなかの団子状態である。絶望にはまだ早い。


今年の観戦歴

2/9 プレシーズン 大宮2-0山雅
4/28 東京2ー0山雅
6/15 山雅0-1仙台
6/22 横浜F1-0山雅
8/10 清水1-0山雅
8/31 山雅0-1大分





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