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TIME Alpe d'Huez

フランスTIME社のフラッグシップモデル「アルプ・デュエズ」をご紹介します。
アルプ・デュエズ(ラルプ・デュエズ)と言えばツール・ド・フランスの名所の一つ。難関山岳区間として知られています。この区間で調子を落とす選手もいれば名前を残す選手もいる。そんな峠の名前が付けられたこのバイクはもちろん最高のヒルクライムバイクです。
1990年から自転車を趣味としている人にはTIMEは特別な存在かもしれません。インターネットがなかった当時は自転車の情報はCycle Sports誌しかなかったようなもので、確かな記憶ではありませんが、TIMEはもともとビンディングペダルのメーカー。90年代初頭のカーボンフレームの中心は何と言ってもTVT社。90年のツール・ド・フランス。グレッグ・レモンがTVTでアルプ・デュエズを駆け上がるシーンを観てブラック/イエロー/ピンクへの憧れを抱いた人は多いのではないでしょうか。

デルガド、インデュラインが所属するバネストチームもこっそりTVTを使ってましたね。東レのカーボンをサイクリストに浸透させたのもTVTと言えるでしょう。
90年代後半、TVTの名前を聞かなくなり、TIMEのカーボンフレームが現れました。後で聞いた噂ではTIME社がTVT社を吸収したとか(これも未確認情報ですが)。
ともあれTIMEは90年代後半から現代まで、たくさんのカーボンフレームメーカーが出現した中で存在感を消すことなく、独自の製法で上質なフレームを作り続けています。50~70万円と価格も最高ランクですが、ここ数年のハイエンドバイクの高騰っぷりからすると、むしろリーズナブルに思えてきます・・・今こそTIMEかな?と思う今日この頃です。
ハイパフォーマンス揃いのSPECIALIZED S-WORKSがレーシングバイク「TARMAC SL7」を出した直後に「AETHOS」を発売したように。時代はレースだけではないのです。最先端技術を使って速くて快適なのは当たり前。乗ってて本当に気持ちよいバイクが今注目を集めています。

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