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【連載】cannondale Topstone Carbonについて語ろう vol.2
vol.2ではTopstone Carbonのグラベル走行について触れておきます。
ポイントは2つ。「Kingpin」と「Out Frontジオメトリー」。登り性能と下り性能。後ろと前。
vol.2ではKingpinについて語ります。
「Kingpin」とはTopstone Carbonの前三角と後ろ三角の特徴的な接合部分。シートチューブの真ん中付近に見えるボルトがそれです。このボルトの奥にベアリングが入っており可動します。ホイールからの入力によりチェーンステーはしなり、シートステーはしならず前三角にエネルギーを伝える。前三角はシートチューブとトップチューブ後端をしならせて吸収する仕組み。前三角を後ろから押す。ただ衝撃を吸収するだけでなく前に送ることにより進む方向に変換するところが気持ちいい。初めて体感したのは2013年のMTB、TRIGGER Carbon。小さなコブで浮いた車体が着地するタイミングに合わせてペダルを踏みこむとバイクが前に飛ぶように加速します。この感覚は少なからずcannondaleの全てのバイクにある特徴だと思います。話が飛びましたがTopstone Carbonのリアサスペンションは最大30㎜ストロークすると言う。これによりリアタイヤはしっかり路面に食いつき、ストロークすることでバイクを前に押してくれるので、滑りやすいガレ場の登りでもバイクを前に進めてくれます。
その仕事はさりげなく、且つ確実。オンロードでは相当意識しないと存在を忘れてしまいますが、グラベルでは歴然。F-Siでもグリップに苦しむ区間でもグイグイ登ります。
vol.3ではOut Frontジオメトリーを中心にフロント周りの話をします。