音楽は言葉をこえる
「音楽は人間が言葉で言えないことで、しかも黙ってはいられない事柄を表現する。」ヴィクトル・ユーゴー
音楽は言葉をこえる
言葉以上の物事を伝えることができるという意味でもある。
実際、東北の楽器店さんがこの言葉をモチーフに素晴らしい
動画を作成していた。
ぜひ皆さんも見ていただいて心を震わせていただければと思います。
東山堂 Youtube でぜひ検索してください。
そして同じように言葉の内容以上に伝えるものが
声のトーンや話し手の態度や雰囲気だ。
今日はそんな話をしてみようと思う。
先日入社した新入社員がいよいよ営業デビューした。
というかしてもらった。
僕が入社した時は、上司が訪問販売で
営業していたということもあり、
自転車で上司の後をついて
お客様のお宅をピンポーンという形だったが、
当時とは状況も違うのでまずは電話からということになる。
新入社員に彼に指示をして、
他の会場へといき、
戻ってきて彼のそばで電話を聞いていた。
内容は悪くない。
そりゃそうだ。
スクリプトは僕がほぼ考えた。
ただ何かが違う。
うーん、なんだ思って、すぐに気づく。
声のトーンだ。
一般的に人の声は
ラ
の音の時、一番聞きやすいと聞いたことがあった。
声で与える印象も明るくなり、
相手も声を聞き取りやすい。
僕が新入社員の頃、
上司はどうしてあんなに初対面の人とすぐに
打ち解けるんだろうと思って
自分との違いをずーーーーーーーーっと
観察したことがあった。
最初は何も気づかなかったが、
当時の僕が気づいたのは
①声のトーンが高いこと
②お客さんと笑うこと
③断っていいよという雰囲気があること
の3つだった。
当時の自分にとって②③は正直すぐに変えるのは、
とても難しく、少しずつ意識していって、
できるようになったことでもあるが、
①の声のトーンだけはすぐに変えられる?
真似できることだった。
そうやって気づくと、
他の人がお客さんと接しているときの
声のトーンも気にかかるようになり、
当時僕がすごいと思っていた人も
お客さんの前だと声のトーンが全然違っていた。
特に音楽教室で営業をしている僕たちにとって
男性が発する声のトーンはすごく重要だと思う。
ただでさえ女性が多い職場で高い声が多く飛び交っている中、
低い声をしているだけで
ちょっと暗い人、危険な人という判断をされかねない。
お子さんを連れてきている
生徒さんのお母様方にとっては我が子を守るという意味でも
声のトーンには敏感なのかもしれないと思った
(危険が迫っているわけではないということを判断するためにも)
声のトーンを変えると、
少しずつお客さんも話しかけた時の反応が柔らかになり、
声の高さを変えることだけでもこんな違いがあるのかと
強烈に思った記憶がある。
実際、声のトーンや話す時の態度は
とても強い印象を与えることが
メラビアンの法則で伝えられている。
ご存知の方も多いと思うが、
話す言葉の内容が7%
話す言葉のトーンが38%
話す態度や雰囲気が55%
の影響を与えるというものだ。
友人が「怒っていない」と口で言っても、
「怒っていること」が伝わるということがあることは
皆さんご存知だと思う。
何もこの声のトーンを大事にしなければいけないのは、
営業だけではない。
もしも生徒や保護者といい関係を築けなかったり
体験レッスンなどをやっても生徒が入会してくれないということがあるなら、
それはレッスンの内容自体ではなく、
声のトーンや態度や雰囲気を
変えてみるのが必要かもしれない。
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