リーダーシップがないとフォロワーシップは発揮できない

今日、社内のミーティングでリーダーシップとフォロワーシップについて少し話す機会があったんですわ。

で、思い出したのがこの本。

本書は『採用基準』という題名だけど、中身はリーダーシップについて詳細に書かれている名著です。読んだことがない全ての人に推奨します。

詳細な内容は本書を読んでいただければ、と思いますが、私が本書を読んで特に印象に残ったのが、下記3点。すごい大意かつ個人的に咀嚼した内容なので、全く違う感想を持たれた人がいたらごめんなさい。

・リーダーシップとは自分で決められることを自分で決めること
・全員がリーダーシップを持った組織が圧倒的に強い
・リーダーシップがわからないとフォロワーシップは発揮できない

リーダーシップを持つべきだ、って話をすると、「船頭多くして船山に登るだぜ?」ってしたり顔で言ってくる人間がいますが、そういう人間はリーダーシップを履き違えています。

リーダーシップとは、自分が決めるべきところをしっかりと認識し、自分の責任で決める、ということです。組織を引っ張る人間が何人もいるのではなく、自分の役割に応じて決めるべきところを決める、ということです。

だから、誰でもリーダーシップは発揮できるし、発揮すべきなのです。

と同時に思い出したのが、以前に勤務していた会社の社長の言葉。

「リーダーシップを全員が発揮する必要はない。お前らに求められているのは俺の言うことをちゃんと聞いてそのとおりに行動するフォロワーシップだ」

もちろんこの通りには言ってないですが、意味合いとしてはこんな感じのことを言ってました。

これこそリーダーシップを履き違えていますね。全く理解していない発言です。自分のイエスマンだけを集めて、自分のやりたいように進めていくだけなら良いでしょうけど、そんな手段を取っていてもいい人は集まらないし、会社を成長させることはできないですよね。

リーダーシップとは「自分で決めるところを決めること」だと書きました。じゃあフォロワーシップとは何か。

他人が決めるところをサポートし、決めた内容に対してフォローアップし、あるいは意見を述べて新たな価値観や見方を提供し、他人の決定を支持すること

だと思っています。同僚が、チームメンバーが、上司が、部下が、プロジェクトメンバーが、仲間が、一緒にコラボレーションしている相手が決めることをサポートしていく、これがフォロワーシップであり、これはリーダーシップがないと分からないことです。

決めること、決めてそれに責任を持つのってとても大変だし、そのことをフォローアップできるのは大変だということを分かっている人だけ。そして決めることが大変だ、と分かっているのはリーダーシップを持っている人だけ、です。

だから、リーダーシップが先でフォロワーシップが後だと、僕は思っています。

そして『常にリーダーシップを発揮し続けなきゃいけない人』って世の中には存在していなくて、同様に『常にフォロワーシップだけを求め続けられる人』も存在しません。

全ての人はケースバイケースでリーダーにもフォロワーにもなります。それはリーダーシップを発揮した経験がないと分からないのです。

だからこそ、リーダーシップが大切であり、まずどんなことでもいいからリーダーシップを発揮して責任を持って決める、という経験をすべきなのです。それがないと、今後は絶対に仕事できなくなると思います。

今後はなくなる、あるいはロボットに取って代わられる仕事がある、って話が色んな所で言われてますが、私見ですが、大事なのは「今後もなくならない仕事は何かを探す」ことじゃなくて、「リーダーシップを発揮した経験をどれだけ積めるか」が、今後仕事し続けられるかどうかの分水嶺じゃないかと思っています。

まあ、個人的にはあと20〜30年くらいで大半の人間が仕事しなくても生活できるような世界になると思ってるんですけどね。ベーシックインカムが発達するか、貨幣経済が終わるか、のどっちかになると思っています。

その世界が来たときに、このNoteで予言してたことをちゃんと残しとこう

いいなと思ったら応援しよう!