COVID-19対策はどこで決断するかが大事
現時点でなかなか感染者数が減っていかないCOVID-19ですが、私も毎日感染者数の推移を見守っています。
正直、現在の外出制限や移動制限ではどこまで行ってもジリ貧なので、北海道のように制限が解除されたらまた感染が広がり、制限して感染拡大が収まり、ということを繰り返していくのだろうと思います。
まあ現時点で東京は感染拡大が収まっているようには見受けられませんが。
その間、経済活動はかなり制限されます。このまま行くとかなりの打撃を受けることは間違いないでしょうね。てかすでに大きな打撃になっとるし。
こうなると、すでに色んな所で言われまくっていることですが、どこで決断をするか、ということが重要になります。
何の決断か。緊急事態宣言を解除し、COVID-19と付き合いながら普段の生活に戻す決断、です。
普通に考えたら、COVID-19のワクチンができるまでは早くても1年くらいはかかるだろうと思います。その間、ずっと今のような自粛モードを続けるわけにはいかないでしょう。経済活動が立ち行かなくなります。
この辺も言われてることなので、細かくは言いませんけど、あと2~3ヶ月もこの状態が続いたら、多分立ち直れないか復活までに相当時間がかかるほどのダメージを受けるでしょう。
その状態になる前にどうするかの決断をくださないといけない。経済を犠牲にしてでも自粛を続けるのか、感染拡大を容認してCOVID-19と付き合いながら経済活動を元に戻すのか。
アメリカのトランプ大統領は一刻も早く経済活動を元に戻したい気持ちを隠していませんし、ブラジルのボルソナロ大統領は経済優先をはっきりと打ち出しています。
個人的には、これも一つの答えだと思うんですよね。今は誰も免疫を持っていないので爆発的に拡大してますが、一度感染すると抗体を持つことになって、おそらくどこかで感染は止まるだろうと。そうなったら、何も恐れることはないわけです。
その間に考えておかないといけないのは、一時的にせよ爆発的に感染者は増えるので、医療崩壊を招かないようにすることです。そのために医療ケアは重症者と高齢者、低年齢層に絞って、軽症者や無症状者は放置する、くらいの割り切りが必要になると思います。
そうして抗体を持つ人間を増やしていく。その間は一時的に間違いなく死者が増えるだろうと思います。医療崩壊に近くなることで、助かるはずの命が助からなかったケース、あるいはCOVID-19で重症化したケースなど。
ブラジルのやり方は、全体を生かすために少数の犠牲を厭わない、というやり方です。全体最適のためにはこれがベストだろうと私も思います。が、この『少数の犠牲』の中に、自分自身が、あるいは自分の大切な人たちが入っていないと誰が言えるのか。
基本的には高齢者と既往症のある人が重症化しやすい、と言われています。が、その条件に当てはまらない重症患者も出ています。誰が重症化するかはっきりしない、というのも今回のCOVID-19の大きな問題点です。
そういう状態である以上、どうやって全体として抗体を確保するのか。どうやって国民に納得してもらうか。それが非常に難しいと思います。
じゃあこのまま経済的に自粛を続けてワクチンを待つのか。その先に見えてくるのは経済的な瀕死状態でしょうね。
どっちに進んでも、あまりいい状態を迎えられそうにはありません。ただし、どちらかを決断しないといけない。その決断のときは近づいているのは間違いありません。
アメリカはおそらく経済を優先させるでしょう。ブラジルはそっちに舵を切った。その中間にありそうなのがスウェーデンです。緩い制限で集団免疫を獲得しようとしている。
最終的には日本も集団免疫を獲得するために、制限を緩めるしかないのかな、と思います。一気にたがを外すわけにはいかないでしょうけど、この状態を続けるわけにもいかないだろう、と。
本当にこの辺は難しい舵取りですけどね。その結果として、予想に反して死者が爆発的に増えたりしたら目も当てられない。現時点でまだわかってないことのほうが多いのだろうし。
もちろん、ビル・ゲイツのように「経済は復活させられるけど、人が死んだら復活させられない」と判断基準を明確にしている人もいます。これも正しいと思う。
とは言え、人は貧乏でも死ぬわけです。経済的な打撃も人を殺す。むしろそっちのほうが多く死ぬんじゃないか。
なので、私はどこかのタイミングで現在の制限を緩めて、普段の活動に近づけていきつつ、集団免疫を獲得するのを狙うしかないのかな、と思っています。
その結果として自分が死ぬことになると困るんですけどね。まあ、正直、自分自身が死ぬことは別に大きな問題じゃないんですけどね。家族とかが死ぬほうがよっぽど嫌だ。そんな事になったらマジで制限を緩めた国を恨みそうです。完全に論理破綻してますが。
あー、早くワクチンできないかなー。