大学受験ってこんなに大変だったのか
どこかで書いたかもしれませんが、私はまともに大学受験をしていません。中学を出て高等専門学校に入りました。5年間です。呪術高専は4年間です。呪術高専生には同じ高専出身として親しみを感じています。
高専で5年間やると、短大卒と同等の扱いになります。そこから私は大学学部の3年次に編入しました。高専から大学学部へは、この編入が一般的です。そこからさらに大学院(別の大学)修士課程まで進み、修了後に就職しました。
なので、普通の大学受験ってやってません。勉強もしてません。共通一次(当時はセンター試験)も受けてません。
大学編入時の編入試験は面接だけ(大学によります)だったし、一番勉強したのは大学院入試のときですね。旧帝大クラスを狙っている受験生からするとしょぼいと思いますが、当時は朝9時から17時まで図書館で勉強し(昼休憩は取る)、学生寮に戻って食事と風呂を済ませて、20時頃から24時頃まで勉強、って感じでやってました。何時間?昼休憩を1時間とすると、13時間とかそれくらい?まあせいぜい12時間くらいだと思いますが。
この大学院入試の頃が人生で一番勉強しましたね。その御蔭で大学院も合格したわけですが。そして見事に大学院の研究とは全く関係のない仕事をしています。
とまあ、私はかなり楽をして修士卒まで来たわけで、大変だった、って記憶がほぼないんですよね。
で、1/22は子供が模試を受けてきました。場所がちょっと離れてたので、近くまで私が同行し、見送って帰りは一人で、って感じで。
私は普通に16時くらいには終わると思ってたんですよ。時間割をちゃんと見てなかったのもあり。移動には1時間くらいだったので、まあ遅くても17時半くらいには帰ってくるだろうな、と。
そしたら全然帰ってこない。18時過ぎても子供から連絡がなく。放任主義(だと自分では思っている)の私でも、やっぱり気になるわけです。なんかあったんかなー、とか妻と言いながら連絡を待ってました。
そしたら、18:15くらいにやっと連絡が。会場の最寄り駅に着いた、と。
となると、早くても17:30くらいまでは模試を受けてたはずです。9:10集合だから9:30開始だとすると、たっぷり8時間。もちろん途中に休憩とか挟むにしても、かなりいい時間試験を受けてたはずです。
それだけ長時間の試験を1日で受けるとグッタリだよね。しんどかったと思います。
子供は19時くらいにやっと帰ってきました。ホンマにお疲れやで。
そんな様子を見て、「やっぱり大学受験って大変なんやなー」と改めて感じました。ここまでやらなあかんものかと。
なんでしょうね、入学することに躍起になって、その後は適当に、みたいな感じになってる現状ってどうなんでしょうね?
こんなにしんどい思いを続けて大学に入るのって、正直健全じゃないなぁ、と感じました。
いい大学に入ればそれだけ出たあとで楽になるのは分かります。が、それって結局一過性のものでしかないし、最初だけ良い思いしても続かないですからね。だったら、いろんな経験をしておいたほうが良いんじゃないか、と思ったりします。
ウチの子は一応行きたい大学があるということで、そこに向かって勉強する事自体は否定しませんし、ぜひ合格してもらいたいと思うし、そのためにできるサポートは何でもしようと思います。
でもねぇ、そのために貴重な17歳〜18歳の1年間を勉強に費やすなんて、もったいないと思うし、馬鹿げてるとすら思います。体力もあるし、何でもいろんな事を吸収しやすいタイミングだし。もっといろんな経験をしたほうが人生豊かになるんじゃないかと。
まあそんな事を言ってみても、今の受験の仕組みが変わるわけじゃないんですけどね。
親としては、子供が後悔しない決断をして欲しい、とそう願うだけですね。どこに入って欲しいとか、何をして欲しいとか一切ないです。やりたいようにやってくれるのが一番ですよ。
でもやっぱり、今の受験制度は異常だと思いますが。