資料はできるだけ作りたくない

私は資料を作るのが苦手で嫌いです。センスもないし、大概は誰かの作ったのをパクったり、組み合わせたり、アリものと口でごまかしたりしてます。

こう書くと、かなり適当な人間ですね。まあ適当なんですが。

ただそれでも、どうしても作らなきゃいけない時ってあって、そういうときは過去の経験や知識をフル動員して、その時の自分に取ってベストに近いものを作ろうとしています。

が、これがまた全然イケてないわけですよ。こんなふうにしたい、あんなふうにしたい、ってのが頭の中になんとなくイメージあるんですが、実際にそれを形に落としてみると微妙だったり、伝えきれてなかったり。はたまた、どうやってもイメージに近づけられなかったり。いつも悩んでます。

どうやったら理想の資料に近づけられるんですかね。

TEDで喋るようなケースの資料は、1スライドに1つの主題で話をすればいいと思いますし、口頭での説明とセットになって初めて伝わるものであればいいと思ってます。そういう資料が、私にとっては理想に近い。

しかし、私達の普段のビジネスで使う資料は、どうしてもその後にお客さんが見直したり、それを使って別の人に説明したり、後日確認したり、ってことが発生するのを見越して、説明的なことも書く必要があるんですよね。あと、正確に理解して貰う必要があるので、誤解されない書き方にすると、どうしても冗長になる。

そうなると、ますます理想からかけ離れていく。ここが私の中での資料作成における最大のジレンマです。

そんなこんなで悩みながら資料を作ったりしてるんですけど、悩みながらも「イケてないなー」って思いながら作った資料が、他の人から見ると求めていた資料に合致することがあったりします。

また、資料を作っても「社内の人間はこれくらい知ってるだろう」と思ってたら、案外みんな知らなくて、作った資料がいろんな所で流用されたり、参照されてたりします。

自分にとっては大したことない、と思っていても、他の人間からするととても有益な資料だったりすることは、結構な頻度で発生します。

これって自分のスキルや経験が実は他の人から見るととても希少だった、みたいなケースと似てますよね。

で、何を言いたいのかと言うと、自分で作ったものだったり、まとめたものだったり、得られた知識だったりってのは、社内で周囲に共有してみるといいですよ、ってことです。

誰かが作った何気ない資料が他の誰かの案件を助けるかもしれないし、別の誰かが得た知識はあるお客さんの悩みを解決するものかもしれない。自分の知識や経験、資料やノウハウは隠さずにシェアすることで、より良いものが生まれるかもしれない。

そういう意識を持つことが、より良い仕事をする上では大事だよね、と思った次第です。

まあ以前から言われてることですけどね。こんなふうに考えてると、勝間和代氏が言っている【Giveの5乗の法則】を思い出します。Give & Takeを考えるのではなく、自分からまず徹底的に与える。与えまくる。そしたらたくさん返ってくる。でも返ってくることを期待しない。まず与えるんだ。そういう内容です。

何かをもらうためには、何かを手放さなきゃいけない。だったら、先に一度自分の血肉になったものはどんどん手放していこう。そうすることで、新しいものを受け入れられる余地が増えるはずです。

さて、明日は今日作った資料を他のメンバーに共有してみるかな。

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