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どこでも良いからどこかに行きたい

今こんな本を読んでます。

まー、まさに今の私の気持ちをそのまま言葉にしてくれたタイトルです。本当にそう思う。どこか行きたい。

別に海外へ行きたいとか言わないです。海外旅行したいけど、そうじゃなくて、ふらっと一人でどこか行きたいんですよ。

なんだろうな、どこかへ行きたい、というより、何も考えない時間が欲しい、って感じでしょうか。

ここ最近は、まあ家族がいるから、ってのもあるんですが、一人でいる時間てかなり少ない。仕事中はもちろん、休みの日も家族で何かしらやってる。

あ、違うわ。仕事中は一人です。ずっと在宅なので、むしろ一人しかいません。が、常に何かやってるし、何か考えてるし、Zoomミーティングも隙間なく埋められてます。なので、一人でいても一人の時間はほぼないですね。

休みの日は家族と出かけたり、家族と何かしたり、ってのがほとんどです。まあ一人で出かけたりもしますけど、家族のことを考えて早めに帰るとか、遠出はしないとか、そんなことをいつも意識したりしてます。

そう考えると、ホンマに一人になる時間、好き勝手にできる時間って少ないな〜、って思います。どうしようか、マジで。

上に書いた本はまだ読んでる途中なんですけど、著者は「何か特別なことをしたいわけじゃない。普段とは違う場所で普段と同じことをやりたい。場所を変えたい」みたいなことを書いてます。

あー、すごくよく分かる。ホンマそれ。私がほしいと思ってるのもそれです。

一人でどこかに泊まりに行きたい。ビジネスホテルとか、スーパー銭湯でもいい。泊まりたい。

高速バスに乗って四国とか鳥取とか行きたい。あ、和歌山や三重でもいい。静岡もいいな。で、適当に過ごして一泊して帰りたい。

電車に乗って、適当な駅で降りて(頭の中で滝口順平のナレーションを流しながら)一人でぶらり途中下車の旅ごっごをやって、適当な店に入って孤独のグルメごっこをやって、ってのをやりたい。

でもそういうのもなかなかやれない年齢、状態になってきたんだよなぁ、って痛感させられます。もちろんそういうのは良し悪しなんですけどね。

著者も旅に出て「飽きた」って言って家に帰ってきて「ここが落ち着く」なんてことを思ったりしているようですが、そういうのを感じられるのも旅のいいところだと思います。

長渕剛の『ガンジス』という歌にこんな歌詞があります。

旅をするのは帰る家があるからだ
さすらいの旅ほど淋しいものはない

あー、分かるわ。帰るところがあるから旅は楽しい。じゃあノマド生活はどうなんだって話もあるんですけど、なんだろうな、落ち着ける場所、自分の居場所だと思える場所があるからこそ、旅は楽しめる、ということだと思うんですよね。自分の居場所から出ていって、アウェイの空気を感じる、非日常に身を委ねる、それが楽しいんだろうな、と。それも自分の居場所があってこそ、だと思います。

その居場所から出られない、ってのもストレスになるわけですけどね。

取り敢えず、今度どこかで一人になる時間を作るようにしよう。何も考えなくていい時間をどうやって作るか、ってのが難しいんですけどね。

だから人は酒を飲むんだろうな、って今更ながら気づきました。


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