【映画レビュー】永遠の門 ゴッホの見た世界

今日は子供と一緒に映画を観に行きました。中学生の子供は美術鑑賞が好きで、印象派を気に入っており、その中でもポスト印象派に分類されるゴッホが好きなんですよね。まあ他にもモネとかルノワールとかも好きなんですけどね。ちなみに私は印象派ならエドガー・ドガが好きです。

で、子供と一緒にこの映画を観に行ったわけです。

https://gaga.ne.jp/gogh/

正直、それほど期待していたわけではないのですが、それにしても期待外れでした。

ストーリー性に乏しいのはそういう映画なので仕方ないと思います。ゴッホの生涯を純粋に描いたものでもないし。ゴッホの心象世界を映し出しながら表現しているので、別にストーリーとかどうでもいいのは理解しています。

が、あのカメラワークは何なんでしょう?スマホで撮影したの?ってくらいのひどい手ブレ。わざとやってるのでしょうけど、本当にひどい。ゴッホの視線を表現しているカメラワークもありましたが、そのときにブレるのは理解します。ゴッホの見ているものを表現するのだから。

ゴッホを撮っているタイミングでもブレるのはどうなんだろう。ハンディカメラを手に持ったまま走っている感じです。そこは固定でも良かったんじゃ?

それだけで本当に見る気をなくしてしまうんですよね。三半規管が弱い人は間違いなく酔います。子供も酔ってしまい、途中からほとんど見てなかったし。

あと、なぜゴッホが弟のテオや友人のポール・ゴーギャンと会話するときに英語なんでしょうか?フランス語かオランダ語じゃ?アルルの人々も普通に英語で会話してるし。ところどころフランス語が入ってたみたいだけど、メインは完全に英語。当時のアルルのような田舎の教育レベルを考えると、村人が英語を喋れるとは思えないのですけど。

ここで完全に違和感だらけになります。カメラの手ブレと英語の違和感、これでもう私は観続ける気力をなくしてしまいました。

とはいえ最後まで観たんですけどね。

俳優の演技はとても良かったと思います。とても雰囲気が出てました。素描とか油絵を描くところとか、あのへんはとても良かったです。思った以上にしっかり書いてたし、途中まで誰かが仕上げていたのだろうけど、それでもゴッホが描いている雰囲気は出していました。

そういう意味では配役はベストだったのかもしれませんね。アルルの女のモデルとか、ダンキー爺さんとか、とてもよく雰囲気が出てたし。

それだけに、もう少し気を使ってほしかった、というのが本音です。カメラの手ブレをなんとかしてほしい。そしてフランス語かオランダ語でちゃんとやってもらえると良かったな、と。

それでも久しぶりの映画は楽しめました。月1回くらいは映画を観に行きたいもんですね。

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