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緊急事態宣言は出すべきだったのか?

東京・神奈川・千葉・埼玉の4都県に緊急事態宣言が発令されました。関西の3府県(大阪・京都・兵庫)にも13日には発令されるのではないか、と言われています。

加えて愛知や岐阜も緊急事態宣言発令を要請するらしいですね。

仮にこれで愛知と岐阜にも出したら、このまま全国に出さざるを得ないんじゃないか、と思います。なし崩し的に全国的な緊急事態宣言になるんじゃないですかね。

これが果たして良かったのか、と言われると、個人的には微妙だと思いますし、出すべきじゃなかったんじゃないか、と考えています。

緊急事態宣言を出したところで何が変わるの?という感じですし、結局の所はそれがコロナの抑制につながらないと意味がないわけです。

欧米のロックダウンもそうですが、これをやったところでコロナウィルスはなくなるわけじゃないし、人が免疫を持つわけじゃないです。なので、一時的に数は抑制できたとしても、すぐに増加することは火を見るより明らかだったわけです。

じゃあ何のための抑制なのか、ってことなんですが、結局はワクチンが行き渡るまでの時間稼ぎ、ということです。みんなが頑張って我慢して、なんとか抑制し続ける事ができたら、その隙にワクチンを早くバラ撒いて、みんなに抗体を持たせてコロナウィルスを無効化まではいかなくとも、弱体化させる、そのための時間稼ぎですね。

ただこれってすごく難しいですよね。人間の欲望を抑え続けられるわけないし。もちろん経済活動を回していく、ってことも重要です。それを考えたときに緊急事態宣言をずっと続けるわけにもいかない。

そして最も悩ましいのは、若年層は重症化リスクがかなり低い、という点ですね。無症状もしくは軽症、というケースがほとんどで、疾患などを持っていなければそれほどリスクが高くない。その結果、出歩くケースが増えてきている、というのが実態だと思います。

あと、もちろん同様に中高年層でも「俺は大丈夫」という意味不明な無根拠な自信を持ち合わせている人たちが碌な対策も取らず、遊び呆けている、というのもあるでしょうね。

デヴィ夫人のパーティなんかは最たるものです。

言わんとしてることは分かるんですよ。「日本経済は破綻してしまう」ってのはその通りです。なので何らかの対策は打たなきゃいけない。でも「私の所のパーティーにいらした方は皆さん意識が高い、緊張感を持って、自覚している、感染しない、感染させないが合い言葉になってます!」っていうのはどうかと。これまでに感染した人だって、同じように緊張感持って対策してた人はたくさんいるわけです。それでも感染したわけで。「自分たちは特別」みたいなことを言い出すのはお里が知れるというものですな。

そういやスウェーデンでは厳格な対策は取らず、緩めの対策と国民の意識に任せる、という方針だったはずだよな、と思って調べてみたら、スウェーデンも昨年末に方針転換していたようです。

マスコミはなんでこういうのをもっとちゃんと伝えないのかな。コロナ対策を行う上での指針になるはずなんだけど。

スウェーデンの方式は、集団免疫を得る上でいい方法だと思ったんですが、結局は方針転換してしまいました。国民の意識に任せる方針は、感染が広がるのは仕方ないし、高齢者や疾患を持つ人達を中心に死者が出ることも織り込み済みだったはずなんですよね。それでもこうやって方針を変えざるを得なかった。どういった判断だったのか、という詳しいところはもう少し調べておきたいですね。

でまあ冒頭の話に戻るわけですが、あくまでも個人の意見ですが、僕は緊急事態宣言とかする必要ないと思ってるし、そんなことは無駄だと考えています。コロナを抑えるとかどうとか言う前に、経済的に立ち直れなくなりますよ。

だから、経済活動をある程度は重視せざるを得ない局面だと思っています。

じゃあ感染対策はどうすんだよ、って話なんですが、それこそ個人の意識を高めていくしかないだろうな、と。

あと、もう一つ大事なことは、正確な情報を伝える、ということですね。感染者数だけじゃなくて、「検査数」「陽性率」「重症化率」「年代別の感染者数と陽性率」「年代別の重症化率」「後遺症の発生率」「年代別の死亡率」「死亡者の疾患の有無」辺りは情報としてちゃんと出さないと、正確な判断はできないと思います。感染が確認された数だけを伝えても片手落ちですからね。

そういった情報を出さないのはなにか理由があるのかな、と勘ぐりたくなりますよね。まあセンセーショナルな数字だけを独り歩きさせたい、という思惑があるのだと思いますが。

正確な情報を提示して、そこから各自が自分にとって適切な対応策を考える、ってことが最も重要だし、適切な対策なんだと思っています。

と、ここまで書いておいてちゃぶ台をひっくり返しますが、上記の内容は個人的には理想とするものです。が、どうせできないだろうな、と思ってます。みんながみんな、理性ある行動を取れるわけじゃないし、むしろ人間の大半は欲望に従って行動してますからね。正しいことより自分にとって都合のいいことを優先させるわけです。

だから、緊急事態宣言みたいなものは出さざるを得ないだろうし、それに伴ってもっと厳しい罰則を設けるなどして徹底させることを考えておかないとだめだと思います。今のレベルの投げかけだけだと、従わない人間はアホほど出てくるでしょうし。

なので、罰則を厳しくすると同時に、影響を受けている業種業態に対してはもっと手厚いサポートをしてあげるべきだと思います。

財源が厳しいことは分かってますけどね。そこはMMTを信じて、赤字国債を切りまくってなんとかしていくしかないでしょう。そうしないと、ますますひどいことになると思います。

なんかどんどんまとまりがなくなってきましたが、いずれにせよ政府はどこかで腹をくくる必要があると思っています。

死者が増えることを許容するのか、財政赤字が拡大するのを許容するのか。

進むも地獄引くも地獄、みたいになってますが、どこかで腹くくらないと、コロナ対策は本当に意味あるものにならないのではないかと思います。

政府の胆力の見せ所です。

それにしても、この状態では総理大臣とか担当大臣とかは絶対やりたくないですね。何をやっても絶対叩かれるわけですから。本当に同情しますし、その中で必死に最善策を模索している政府の皆さんには頭が下がる思いです。

僕自身も、ちゃんとやるべき対策はできているのか、ってのは常に自問自答していかないといけないですね。

アホほど長くなったがまとまっていない、といういい終わり方になりました。

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