どういう使い方をするのか、という発想がないと作ったものが活かされない、という好例
この半年以上、ペットボトル飲料をできるだけ買わないで、水筒を持ち歩くようにしています。水筒だけで3つほど持っているのですが、そのうちの2つをローテーション的に使ってます。
まあ、水筒を持っていくのを忘れたときは、やむを得ずペットボトルの水を買うんですが。
でも水筒を持ち歩く前後で、ペットボトルを買う頻度はかなり減りました。1/10以下になってるんじゃないかな。
ただ、日本は飲料水を補給できる場所が本当に少ない。限られています。給水器はほぼ見つからないですしね。それに、こんなキャンペーンを見ると、「あー、日本ってペットボトルを減らそう、プラゴミを減らそうって意識が全然ないんだな〜」って感じますね。
売上向上のため、ってのは分かるんですけどね。循環型社会の形成に逆行するこういうキャンペーンはどうなんですかねぇ。。。
結局ペットボトルが便利すぎるので致し方ない部分はありますけどね。でも水筒を持ち歩いていると、水を入れるところがないのは本当に困ります。仕方ないのでStarbucksやTully'sでコーヒーを入れてもらうんですが、ホットだと喉の乾きが収まらないし、アイスだと氷が入りにくいし、で困るわけです。あと利尿作用が強いからすぐに排出しちゃうし。
で、先日飛行機で伊丹から羽田へ移動しました。空港ならさすがに給水器が置かれてるんじゃないか、置かれてた気がする、と思い、給水器を探してみると、思った通りありました。だよね、空港は流石にあるよね。
いやー、これで飲料水が入れられる。やっぱり水があると助かるよね、ということで、水筒に水を入れるべく水を出してみました。
ん?これ、水の勢いが弱すぎない?出ている水の最高点があまりにも低いんですが。。。これって水筒に入れられる?
だよねー、そうなるよねー。水筒に半分も入らないうちに、入れても入れてもこぼれていく状態になりました。全然入らんやん!
もう一台の方も確認しましたが、どっちも同じでした。これって、機械の故障とかじゃなくて、多分やっぱりそういう作りなんだろうな、と思うんです。
確かにこの勢いでも飲めなくはない。抽出口に唇が付きそうな感じになるので、衛生的にどうかな、とは思いますが、飲めるのは飲めます。
でも水筒に満タンになるまで入れることは絶対にできないわけです。コップとかでもない限りは。
これを作った人は、どういうつもりで作ったんでしょうね?水筒に入れることは一切考慮しなかった、ということなんでしょうね。
こういう「どういうふうに使われるのか、どのような使い方が想定されるか」ということをちゃんと考えて設計し、作り上げないと、目的を達成することができないわけですよね。そうなるとせっかく作ったものがフルに活かされないことになります。これって誰も幸せにならないですよね。
こういうのって世の中に溢れているな、と。作ることが目的になったり、NGばかりを気にして不自然かつ不自由な作りになったり。
どういう使い方をしてほしいのか、その結果としてどういうメリットやプラスを享受してほしいのか、そのためにどうあるべきなのか、こういう発想が必要ですよね。
私も仕事してると、お客さんや上司の言うことをそのまま鵜呑みにして、何も疑うことなくやってしまうことがあります。そうじゃなくて、「それは何のためにあるのか」「誰のためにあるのか」「対象者にどういうメリットを享受してもらいたいか」「どう感じて欲しいか」ということをちゃんと考えていくことが重要だな、と改めて感じました。
にしても、だ。日本はいつになったら環境問題に真剣に向き合うんでしょうねぇ。。。