同窓会名簿の案内状が届いた話

先日、母校から同窓会名簿の案内状が届きました。クロネコDM便ってので届きました。こんなのがあるんやな。

名簿の住所や勤務先を正しく訂正するのと、名簿や寄付金を申し込んでね、ってことです。まあ私としては特に名簿とかいらないんですけどね。個人的に連絡を取り合っている人間はいるし、部活OBとかはライングループもあるし。ただまあ、住所とかは正しくしといてもいいかな、と思いました。

で、ハガキの返送ではなくてWebでも変更ができるようなので、そっちを試してみることにします。Webで登録したら、今後郵便物とか届かなくなるかな?メールで十分なので、邪魔なんですよね、郵便物とか。。。ゴミになるだけで、資源の無駄遣いだし。。。

新・同窓会システム

で、新・同窓会というWebのサービスがあって、母校もそれを使っているようです。どこかの会社が構築したシステムのようですね。いろんな学校が登録してんだろうなー。

このシステムにユーザー登録をして個人情報を変更するのですが、色々とユーザビリティが酷かったので、Webアプリを作っている会社で18年くらい働いている私が色々と指摘しようと思いました。Webアプリを作ろうと思っている人は、参考にしてみてください。

1.届いたハガキにQRコードがない

まずこの時点で結構げんなりです。ググるキーワードはあっても、QRコードがない時点で、このモバイルファーストの時代に完全に遅れています。母校の同窓会なのか、システムなのか、どちらがQRコードを否定したのか分かりませんが、QRコードがない時点で脱落率は間違いなく上がります。

2.モバイル用の画面がない(レスポンシブデザインじゃない)

Webページのデザインがかなりイケてないのは我慢します。クイックレスポンスを考えてのことだろうし、阿部寛のWebサイトなんかもかなり軽いので、それに倣ったと思えば許せる範囲です。

が、モバイルデバイスで参照することを一切考えていないのはNGです。先程も書きましたが、モバイルファーストの時代です。モバイルのことを考えないとか、有り得ません。むしろPCよりモバイルでアクセスされることのほうが多いと考えましょう。

3.仮登録IDが長すぎる

このシステムを使うのに仮IDというのが発行されていて、それを使って仮登録→本登録を行います。

その仕組はいいです。コレ自体はよくある話なので。問題はこの仮IDが長すぎること。4桁✕4つで16桁ですよ。しかも英数字混在。クレジットカードよりもめんどくさい。Officeのプロダクトキーですか?

もう少し短くできるでしょうよ。もっと考えましょう。てか、最悪長くても、QRコードがあったら、そこに埋め込んで渡せるわけですよ。そしたら入力する手間も省ける。QRコードの発行とかすぐじゃないですか。その程度の労力はかけましょう。

4.仮IDの入力フォームへの入力が面倒

上記の通り、仮ID自体が長いわけです。しかも英数混在です。だったら入力欄は少しくらい工夫しておいて欲しいところです。

で、全角入力の状態でカーソル合わせたら、はい全角入力のままでしたー。これはhtmlで半角英数に固定できます。それくらいやりましょう。

しかも入力欄が4桁ずつ4つのテキストボックスに分かれている。いや、1つでいいやん。入力欄1つにして、ハイフン無しで入力してもらったほうが絶対良いって。しかも4桁入力したら、次のテキストボックスへは自分で移動させないといけない。Tabキー使って移動させられることを知っていたらまだマシだけど、知らなかったらいちいちマウス触らないといけないからね。

こんなのも、入力欄を1つにするだけで解決できるんですけどね。

5.個人情報変更欄で必須項目と非必須項目がわかりにくい

個人情報を変更しようとしたら、全て同じレベルで書かれていて、どの項目が必須なのかさっぱり分かりません。全く分からないわけです。全部項目名は黒字だし、アスタリスク(*)すら入ってない。

で、変更する項目だけ入力したらエラーで弾かれるわけです。なんだこの不親切な作りは。どれが必須入力なのか、くらいはすぐにわかるようにしましょう。

最低でもアスタリスクはつける、できれば「*必須」と赤字のボールドで入れる、これくらいはやりましょう。

まとめ

まあこんな感じで、ざっと触っただけでも結構大きな問題点が出てきています。これ、私がPMだったりプロジェクトオーナーだったりしたら、リリースさせないレベルですよ。これでリリースした度胸は評価します。

上記した内容を変更するだけで、離脱率はかなり改善すると思いますけどね。特にモバイルのことを考えない作りは、現代においては致命的です。

この同窓会システムがいつの日か改善されることを願っております。

改善される前に消えないように。。。

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