あなたの人生は教団と心中する程安くない
NHKのクローズアップ現代を視聴しましたが、解散命令が確定事項であるかのような番組構成が印象的でした。
現役食口からすれば腹立たしいかもしれませんけど、これが現実です。
またこの期に及んで、「三男派が文科省に証拠を提供して解散請求を後押しした」という噂も聞こえてきました。
「三男派は家庭連合に責任転嫁して、自分だけ生き延びようとしている」という悪口も、しっかり伝わっています。
前者は事実無根として、後者については釈明しておきます。
いまの状況で、分派が体よく生き延びることはあり得ません。
家庭連合と敵対する分派は素晴らしい、つまり「敵の敵は味方」という単純な図式は、成立しないからです。
オウム真理教を例に挙げると、解散後にアレフと名称変更した後、光の輪、山田らの集団という分派が現れました。
社会からすれば、アレフと分派のどちらに正当性があるかなど関心はありません。
また教義や活動を比較検討して、どれが一番改心しただろうと吟味する程、暇でもないのです。
なので解散後は、家庭平和協会もサンクチュアリ教会も聖和(駒場)も霊連世協会も、「あの統一教会の残党」で括られておしまいです。
文科省も強調しているように、解散請求は国家が統一運動を禁止することを意味しません。
宗教を偽装した資金調達組織から、宗教法人格を剥奪するに過ぎないのです。
今後も韓国への送金を継続しようとすれば反発を招きますが、それ以外の全ての活動は制限されることはありません。
統一教会の信者が教団から解放される日という記事で書いたように、地道に家庭教会を実践した食口にとっては福音です。
天国は清平ではなく足元に造るという原理観が立っている人は、「あの統一教会の残党」という汚名が気にならないことでしょう。
これまで一つになれなかった家庭連合と諸分派も、悲しい現実を前に謙虚になれるかもしれません。
いま家庭連合に残る食口に伝えたいことは、教団を護るために人生を浪費しないでほしいということです。
日本家庭連合は信仰を育む家でもなければ、共産主義と闘う最後の砦でもありません。
あなたの信仰はあなたの家庭で育むのであり、共産主義と闘う砦もまた、あなたの家庭です。
日本家庭連合は清平に無制限に送金するよう進化した、資金調達組織に過ぎません。
清平がなければ生きていけないという食口はともかく、そうでないなら目を覚まさなければなりません。
あなたが公職者であれば、「私は沈む船で、食口の最後の一人まで助けよう」と格好つけない方が良い。
それは収奪できる最後の一人も逃さないという、実情を覆い隠した偽善だから。
このタイミングで転職するのが果てしなく困難だとしても、摂理の汚点に記録されるよりは遥かにマシです。
そして残された人生で、どれだけ良心に背く牧会をしてきたか悔い改めて下さい。
あなたが一般職口であれば、公職者に同情心を起こす必要はありません。
お世話になったことに恩返ししたいのであれば、転職先を斡旋してあげることが最高の親切です。
いずれ清平は資金破綻するかもしれませんが、気を落とす必要はありません。
そこは未来永劫聖地であり、豪華宮殿などなくとも神様に通じるからです。
社会正義の観点から、解散請求に異議を唱える未信者がいることを知っています。それは神様が奇跡の大逆転を見せる、前兆ではありません。
もし神様がここで助けるのであれば、日本国民は大ブーイングでしょう。
あなたたちは何一つ悔い改めないまま、逃げ切ろうとしているからです。
少しでも道徳心があるならば、そんなご都合主義は破綻することくらい分かるでしょう。