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禊(みそぎ)なくして再出発なし

宗教法人法に基づく家庭連合の「質問権(6回目)」が行使されます。
解散請求は既に政治化しており、自民党の政局が有利に働くように利用されるだけだと見ています。つまり自民党は真の問題解決には、全く関心がありません。
私は家庭連合の信者ではありませんが、個人的な見解は以下です。

エレミヤ書は、エルサレム陥落前夜の王宮殿を舞台に描かれています。
預言者エレミヤは、バビロン軍への無血開城を呼びかけたことで「売国奴」の誹りを受けました。
王侯貴族や聖職者は、天使天軍が大勝利をもたらすと固く信じていたからです。
私は家庭連合に、エレミヤと同じくらい不愉快な提案をします。
宗教法人格の取り消しを、家庭連合自ら手続するというものです
いわゆる「禊(みそぎ)」というものですが、これまでの会見方針を翻して真摯に謝罪するのです。

家庭連合が日本社会で生き延びる道がある

私が三男派だから、こう結論したのではありません。
おそらく家庭連合に残っていたとしても、これが再起に向けた最善の道だと提案したことでしょう。

私が考える禊(みそぎ)は、4つあります。
①宗教法人格を返還し、韓国本部への送金を停止する。
②韓日祝福の日本人妻や祝福2世の人生を台無しにした過去を謝罪し、補償に応じる。
③教祖夫妻の命令が、いつも正しい訳ではなかった事実を認める。
④組織的な政治との関わりを停止し、信者の政治信念を尊重する。

①と②については、説明は不要でしょう。
③と④については、それぞれ以下のtweetでまとめています。

分派も含めて、これらの考えに同意する信者は少数派でしょう。
日本食口特有の強烈なこだわりは、教義の本質とはあまり関係がないのですが。

暗殺事件後、一部の保守派が家庭連合擁護の論陣を張ったことも、禊が実現しない方向に左右したと思っています。
彼らは単に、保守vsリベラルの対立軸で行動しているに過ぎません。
「統一教会」は森友や加計、桜と同列のトピックに過ぎず、リベラルと対峙する文脈であれば何だって正義になるのです。

冒頭に述べたように、もはや解散請求は自民党の政局を操作する道具に過ぎません。
勝共連合の愛国の功績は忘れられてはおらず、志ある議員が元の鞘に収まるはずという願望は、実現しないでしょう。

ボランティアで公園掃除をすることすら「気味が悪い」と拒否されるのが、悲し過ぎるいまの現実です。
それを「宗教差別だ、日本は人権後進国だ」と大騒ぎするのも良いですが、国民の信頼を取り戻すとはそういうことではないでしょう。

禊をすべて終わらせたとしても、しばらくは「あの統一教会」だと白眼視されるかもしれません。
しかし悔い改めた人間を攻撃するのであれば、それこそが真に「不当な迫害」に該当するのです。
禊を拒否して政治的構図の中で逃げ切ろうとするのは、卑怯でしかありません。


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