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ひこねいろ文化祭の出展者さんにインタビューしてきました!


こんにちは!熱を伝える場づくりグループ(事務局)の舩橋です。

10月13日(日)に荒神山公園で「ひこねいろ文化祭vol.3」を開催します。今回は、野外イベント「ひこねいろ」としては5回目、マルシェやキッチンカー、ステージなど、彦根で活動する多くの方が大集合する「ひこねいろ文化祭」としては3回目の開催となります。

今回は、昨年から「ひこねいろ文化祭」に出展いただき、今年も出展いただく予定の「滋賀大学サスティナビリティ研究会」の大内咲耶(さや)さん「彦根市赤十字奉仕団」の大久保則雄(のりお)さんに、「活動を始めたきっかけ」「活動に対する思い」などについて、お話を伺いました。

「ボランティアで地域や人のためになることがしたい」(大内さん)

滋賀大学サスティナビリティ研究会 前代表
大内 咲耶 さん

ーーー普段の取り組みについて教えてください

大内:滋賀大学サスティナビリティ研究会は、「地域と学生をつなげる、つながる」を目標に、フードパントリーや地域の方との交流のためのイベントの開催などを行っています。

ーーー具体的にどのような活動がありますか

大内:フードバンクひこねの活動に参加し、まだ食べられるのにさまざまな理由で処分されてしまう食品を、学内などで必要な方へ届ける活動をしています。また、地域貢献活動として、地域のイベントにボランティアで参加しています。さらに主催イベントとして、高齢の方と大学内を散歩する「滋賀大学歩こう会」などの活動を行っています。「滋賀大学歩こう会」は、昨年までに3回開催しています。

「滋賀大学歩こう会」の様子

大学で「サスティナウィーク」というSDGsについて学ぶイベントがあり、フードバンクの活動を行うと同時に、フードバンクの食品を使って、彦根市赤十字奉仕団さんのご協力をいただきながら、ロケットストーブでおにぎりや豚汁の炊き出しも行いました。
(※サスティナビリティ研究会は、サスティナウィークの実行委員のメンバーが、「地域や社会問題に関わる活動を持続的に行いたい」という思いから設立された)

学内の炊き出し

ーーー活動のきっかけを教えてください

大内:もともと小学生の頃からボランティア活動に興味がありました。高校生の時に地域の方にお世話になることがあり、そういった方たちに恩返しができればと思っていました。大学に入学し、地域貢献やボランティアなど、人のためになる活動ができないかと考えていた時に、研究会の存在を知り、活動を始めました。

ーーーやりがいは何ですか

大内:イベントなどを企画するまでは大変ですが、誰かと交流する中で「ありがとう」という言葉をもらったり、笑顔をもらったりすることでやっていて良かったなと実感します。

ーーーひこねいろ文化祭に出展されてどう感じられましたか

大内:「歩こう会」などで、ふだん高齢の方と交流することはありますが、文化祭では親子連れの方とたくさん交流することができました。ロケットストーブで焼きマシュマロと焼きもちを出展したのですが、ロケットストーブに興味を持ってくださったり、子どもたちが美味しそうにマシュマロを食べる姿を見て、うれしい気持ちになりました。

ひこねいろ文化祭の様子

ーーーひこねいろ文化祭に来られる方にメッセージをお願いします

大内:今年も出展するので、多くの方にブースに立ち寄っていただき、話を聞いていただければ、メンバーたちにとっても喜びです。参加者が少しでも笑顔になってもらえるとうれしいです。


「活動を通じて、人と人との交流のお手伝いができれば」(大久保さん)

彦根市赤十字奉仕団 委員長
大久保 則雄 さん

ーーー彦根市赤十字奉仕団について教えてください

大久保:彦根市赤十字奉仕団は昭和28年に設立され、昨年で70周年を迎えました。今でいうボランティアグループの草分けのような存在だと思います。現在の活動内容としては、彦根城の清掃ご奉仕(月1回)、献血の啓発活動(月2~3回)などを行っています。140人ほどの団員は学区ごとの15の分団に分かれており、分団ごとにあいさつ運動など独自の活動もしています。その他、ここ数年は行けていませんが、皇居の清掃ご奉仕などもあります。

ーーーロケットストーブについて教えてください

大久保:一斗缶やペール缶を3つ使った簡易なストーブです。災害時に炊き出しや暖をとれる道具としては「かまどベンチ」などもありますが、ロケットストーブはポータブル(持ち運びが可能)であるということが特徴です。1つ3,000円~3,500円程度で製作することができます。
2022年に滋賀大学・滋賀県立大学の学生さんが製作されるのを支援しました。現在、両大学はロケットストーブを2基ずつ常備されています。

滋賀大学でのロケットストーブ製作の様子

ーーーなぜ学生さんと一緒に取り組みをされるのですか

大久保:彦根市内に6,000人ほどいる大学生は災害などの有事の際に非常に貴重な人財です。日頃から一緒に取り組みをすることで、有事の際の行動を学んでいただくことができます。例えば、学内で炊き出しを行うときに炊き出しに行列ができて、食ベ物がなくなった場合は、自分たちで判断して、食べ物を他の人と譲り合ったりすることができます。有事の際の経験を平時にシミュレーションしていただくことができます。

炊き出しの行列に並ぶ学生

ーーーサスティナビリティ研究会さんとの交流のきっかけは

大久保:2020年に滋賀大学のSDGsについて学ぶイベント「サスティナウィーク」を主催している教授と実行委員の学生さんに、赤十字奉仕団の一日研修会に来ていただき、基調講演を行っていただきました。その時から、学生さんと一緒に何か活動ができないかということで、さまざまな取り組みを行っています。

ーーーどのような思いを持って活動されていますか

大久保:団員の高齢化に伴い、今後、団員が直接支援をしていくことは縮小していくと思います。ただし、何もできないかというとそうではなくて、例えば大規模なあいさつ運動はできなくても、地域で「行ってらっしゃい」「おかえりなさい」と声をかけるだけでも、人と人との交流ができます。そんなことをきっかけにして、みんなの自己肯定感が高まり、広い心を持って、ボランティアに取り組む方が増えるといいなと思っています。

ーーーひこねいろ文化祭に来られる方へメッセージをお願いします

大久保:イベントや物販を通してではありますが、最終的には人と人との「心のふれあい」「つながりあい」が大切であると感じています。皆さんがそのようなことを実感できるお手伝いができればと考えています。


インタビューを終えて…

今回、二人にインタビューさせていただき、感じたことがいくつかありました。

1.2つの団体の取り組みが世代間交流の場になっている
滋賀大学サスティナビリティ研究会さんと彦根市赤十字奉仕団さん、それぞれのメンバーの年齢は20歳前後と70歳前後が多く、普段生活していると、あまり関わりがない年齢差であると思います。そんな2つの団体が一緒に活動することで、自然に世代間交流が生まれていると感じました。また、歩こう会や学内での炊き出しなどの活動も、世代間交流の場になっていると感じ、このような活動が彦根を支え、盛り上げていると感じました。ひこねいろ文化祭の来場者は親子連れも多く、そこでも新たな交流が生まれていると感じました。

2.「ありがとう」の言葉や感謝の気持ちを大切にされている
大内さんも大久保さんも人と人とのつながりを大切にされており、関わった人の「ありがとう」の言葉や笑顔、感謝の気持ちがとても嬉しいとお話しされていました。彦根市シティプロモーション戦略(第2期)のキーメッセージが「ちっちゃい ありがとうを、いっぱい つたえよう」であり、お二人の活動はまさにシティプロモーションの活動であると感じました。

2つの団体は、今年もひこねいろ文化祭に出展されます。
また、彦根で熱い想いを持って活動している他の団体さんもたくさん出展される予定です。
ひこねいろ文化祭は、毎年1,500人の参加者に来場いただいています。今年の文化祭でも出展者、来場者の新たな交流が生まれることを楽しみにしています。

ひこねいろ文化祭 Instagram
https://www.instagram.com/hikoneiro_green/

滋賀大学サスティナビリティ研究会 X
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