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一台のデリバリーカー誕生の秘話!


これが、世界にたった一台、この彦根の地に誕生した“いしだみつにゃん号”です!

現在保管されている場所は、京町の千代神社。
この神社、実は石田三成ゆかりの宮で、彦根市では一番古いと言われています。

個人的に、後ろに描かれている石田三成公の勇ましさと、手前のみつにゃん号の愛らしさのギャップが面白いと思います!

トランクルームの扉の内側を見せて頂きました。

誕生に携わったメンバーのサインが描かれています。
真ん中のイラストは、ご当地キャラクターの“いしだみつにゃん”や“しまさこにゃん”を製作された山本ひまりさんが描いたものだそうです!

携わった一人一人の温かい思いが伝わってきそうです!

車の後ろへ回ると“近江や”と書いてあります。
その下には、『石田三成公を主人公にした大河ドラマの実現を目指しています』と熱いメッセージが書いてありました。

私が数年前、彦根に降り立って最初に目についたものは、改札口を出てすぐに見える佐和山でした。
その山にかつての石田三成公の居城があったんだと知った時、やはりこの地は歴史の表舞台の場所なんだと、深く感動したことを思い出します。


この方が、いしだみつにゃん号の製作に主として携わった、“近江や”店主の若林政宏さんです。
今回の取材にご協力いただき、まずはお礼を申し上げます。
突然の訪問だったにも関わらず、みつにゃん号誕生までの貴重なお話をお伺いすることができました。

若林さんは、生まれも育ちも彦根の方です。
自身が学生の頃から千代神社へお参りに行かれており、千代神社への愛着が人一倍深いように見受けられました。

今、「千代神社こそ、彦根のシンボルにしたい」と願い、その目標に向かって、千代神社を起点としたイベントの発信など積極的な活動を続けていらっしゃいます。

街のために、何か出来ひんかなぁ。


「6年前、大河ドラマで女城主井伊直虎があった時に、鶴瓶師匠のNHK『家族に乾杯』で虎松役の菅田将暉さんが千代神社に来てくれはったんです。

同じ頃、後ろにある銀座商店街にジェラートのお店Azzurroができたんです。そん時に、日本国中からお参りの人が来てくれはったんです。

これはいけるなと思って、井伊家の次にゆかりのある石田三成公を主人公にした大河ドラマをすれば、もっと良くなるなと思ったんです。
少しずつ、石田三成にちなんだ商品を作って、みんなに認知してもらいながら応援してもらいたいと。」

「3年前、コロナになって、あらゆる商売がダメになった時に、何か光が欲しくて、そうだ!この車作ろうと思ったんです。

“何か出来ひんかなって、何か街のために作って、元気が出るようなものないかなって。”

なんで作ろうか思うたかいうたら、デリバリーを始めたんですよ。
それまで、デリバリーなんてみんなしたことなかったんです。
ただ単に始めるんやなくて、小さい車を使えば細かいところまで入れるし、駐車スペースも小さくていいでしょ。」


今回、私自身、人生初となる市民ライターに参加して気づいたこと。
彦根には、街へ愛着を持ち、もっと良くしていこう、少しでも元気になってほしいと願い、それを実行している方が実はたくさんいらっしゃるということです。

若林さんは確実にその一人です。
お近くへお越しの際は、千代神社への参拝と共に、みつにゃん号をご覧になってはいかがでしょうか?

(写真/文 Chie)

千代神社 
住所:彦根市京町2丁目9-33
電話番号:0749-22-1237
参拝時間:9時〜17時

近江や蔵
住所:彦根市本町1-6-25 1F
電話番号:0749-27-4484
営業時間:月〜金 11時30〜15時 17時半〜23時
     土日祝 11時30〜16時 17時半〜23時
     定休日 火曜日